滋賀・NHK朝ドラ『スカーレット』の舞台「信楽」を歩こう!

滋賀・NHK朝ドラ『スカーレット』の舞台「信楽」を歩こう!

更新日:2019/10/08 16:50

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
滋賀県甲賀市の信楽は、日本六古窯に数えられる焼物の産地です。町には200以上の窯元が点在し、至る所で愛嬌あるたぬきの置物と出くわします。その信楽を舞台に、2019年度後期・NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』が、2019年9月30日(月)から放送開始。地元の甲賀市の信楽高原鐵道では『スカーレット』ラッピング列車も登場。可愛いラッピング列車に乗って、信楽の窯元散策路をのんびりと歩いてみませんか?

信楽高原鐵道で『スカーレット』列車が運行中

信楽高原鐵道で『スカーレット』列車が運行中

写真:モノホシ ダン

地図を見る

ドラマの放送を記念して、信楽高原鐵道にお見えしたのが『スカーレット』ラッピング列車。このラッピング列車は一両編成で、女優「戸田恵梨香」さん演じる女性陶芸家・川原喜美子の姿や、タイトルロゴ、オレンジやイエローの焼物がデザインされています。ラッピング列車は、ドラマ終了の2020年3月28日(土)まで運行されます。

なお、運行ダイヤの詳細につきましては、信楽駅までお問い合わせください。

信楽高原鐵道で『スカーレット』列車が運行中

写真:モノホシ ダン

地図を見る

ラッピング列車の車内には、戸田恵梨香さん直筆のサインもあります。どこにあるか探してみましょう。

<信楽駅の基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野192
電話番号:0748-82-3391
アクセス:JR琵琶湖線「草津駅」から草津線経由「貴生川駅」乗り換え、「貴生川駅」から24分
車利用の場合は、新名神高速道路・信楽ICから約10分。名阪国道・壬生野ICから約30分

信楽高原鐵道で『スカーレット』列車が運行中

写真:モノホシ ダン

地図を見る

信楽駅を出ると、巨大たぬきの「たぬきでんわ」が出迎えてくれます。信楽というと、たぬきの置物のイメージが強いですが、現在、信楽で作られている製品の中で、たぬきは約3パーセントほどです。

約40パーセント以上は、外装タイルなどの建材が占めていて、著名な建築物では、国会議事堂の屋根や早稲田大学大隈記念講堂の外壁にも使われています。

「甲賀市信楽伝統産業会館」で信楽焼の歴史を知ろう

「甲賀市信楽伝統産業会館」で信楽焼の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

窯元散策路に行く前に、信楽駅から徒歩約5分のところにある「甲賀市信楽伝統産業会館」に立ち寄ってみましょう。建物の外壁、内装の壁、床などには信楽焼の特製タイルが用いられています。

館内の資料室では、鎌倉・室町時代から近代までの信楽焼を時代ごとに分かりやすく展示していて、一目で信楽焼きの歴史を知ることができます。

また、併設されている観光案内所では、信楽窯元散策路マップなどの資料を入手することができます。

<甲賀市信楽伝統産業会館の基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野1142
電話番号:0748-82-2345
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週木曜日(祝日の場合は翌日休館)年末年始
アクセス:信楽高原鐵道 信楽駅から徒歩約5分

「甲賀市信楽伝統産業会館」で信楽焼の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

窯元散策路の入口にある「新宮神社」は、奈良時代に創建され、紫香楽一乃宮として、地元の人々から厚く崇敬されています。鳥居の扁額、境内の狛犬4体、擬宝珠などは信楽焼です。

鳥居の横には、1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽町行幸の際に詠まれた歌碑が建っています。沿道には、たくさんのたぬきが日の丸の小旗をもって昭和天皇をお迎えし、これが信楽焼のたぬきが全国的に知られるきっかけともなりました。

<新宮神社の基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野1151-1
電話番号:0748-82-0078
アクセス:信楽高原鐵道・信楽駅から徒歩約8分

「甲賀市信楽伝統産業会館」で信楽焼の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

窯元散策路は、ろくろ坂・ひいろ坂・窯場坂・外輪の路の4つの散策路があります。ろくろ坂・ひいろ坂・窯場坂には道路に信楽焼の敷石が埋め込まれています。敷石沿いに歩いてゆくと道に迷うことはありません。

おすすめコースは、新宮神社からろくろ坂、窯場坂を回ってふたたび新宮神社に戻ってくる約1時間コースです。坂といってもそれほどキツイ坂はないので、景色や雰囲気を楽しみながらのんびりと散策することができます。

のんびりと歩いてみたい「窯元散策路」

のんびりと歩いてみたい「窯元散策路」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

信楽にはかつて使われていた「登り窯」がいくつか残されています。登り窯とは、陶器をたくさん焼くために、斜面に「間(ま)」と呼ばれる部屋を階段状に連ねた薪窯です。数日間連続で焚き続けられる登り窯から立ち上る煙はかつて信楽の風物詩でした。現在も稼働している登り窯があります。

なお、登り窯は個人の所有物です。見学には窯元さんの了解を得るようにしましょう。

写真は、1928年(昭和3年)から約5年間の歳月をかけて造られた丸又窯。1963年(昭和38年)まで操業したのち、素屋と呼ばれる屋根を取り外し現在に至っています。信楽焼の最盛期を雄弁に物語る遺産として、経産省の近代化遺産に認定され、さらに保存状態が良好なため滋賀県史跡にも指定されています。

<丸又窯の基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野 (丸又製陶)
アクセス:信楽高原鐵道 信楽駅から徒歩約30分

のんびりと歩いてみたい「窯元散策路」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

さらに窯元散策路を歩いていると、ズラリと並ぶ立匣鉢(たちざや)が。立匣鉢とは、登り窯で焼成の際に火鉢や植木鉢などを乗せる土台のことで、作品を中に入れて焼く通常の継匣鉢(つぎざや)より巨大でまるで土管のようです。

のんびりと歩いてみたい「窯元散策路」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

丸又窯からさらに坂を上がって奥に進んで行くと、無料の休憩所「里山テラス」があります。信楽の町並みが一望できるスポットで、正面には“山の寝仏”が見えます。ここでひと息つくのもおすすめです。

古民家カフェ「cafe あわいさ」でヘルシーメニューを

古民家カフェ「cafe あわいさ」でヘルシーメニューを

写真:モノホシ ダン

地図を見る

おすすめの昼食場所としては、陶美通り沿いにある古民家カフェ「cafe あわいさ」が。地元野菜を使ったヘルシーメニューを、地元の窯元や作家が手がけた器でいただけます。

古民家カフェ「cafe あわいさ」でヘルシーメニューを

写真:モノホシ ダン

地図を見る

写真は、タイカレー(サラダ付き)で辛さを選べます。ほかに季節のお野菜とおあげさんの和風パスタ(サラダ付き)や、きまぐれランチ(水、木、金、土のみ)も人気。

<cafe あわいさの基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野903-2
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日・月曜日(イベント出店などで臨時休業あり)
電話番号:0748-60-2160
アクセス:信楽高原鐵道・信楽駅から徒歩約10分

「ogama(大窯)」は老舗窯元のアンテナショップ

「ogama(大窯)」は老舗窯元のアンテナショップ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

カフェでは、江戸時代の1622年に創業した信楽焼の老舗窯元“明山”のアンテナショップ「ogama(大窯)」が。使われなくなった登り窯と作業小屋をシンプルモダンに改装し、カフェをはじめ、ショップ・ギャラリー・陶芸教室(要予約)を併設。

「ogama(大窯)」は老舗窯元のアンテナショップ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

カフェでのおすすめは「ogama ひと休みセット」。季節のマフィンとお好きなドリンク、のぼりがまクッキーがセットになったもの。ドリンクでは、地元の朝宮茶の紅茶が美味しい。

「ogama(大窯)」は老舗窯元のアンテナショップ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

ティータイムのあとは、ショップやギャラリー、登り窯の見学を楽しみましょう。とくに信楽のランドマークである重畳と連なる登り窯は見応えがあります。

<ogamaの基本情報>
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野947
営業時間:10:00〜16:30(L.O16:00)
定休日:水・木曜日
電話番号:0748-82-80664
アクセス:信楽高原鐵道・信楽駅から徒歩約15分

『スカーレット』列車で信楽「窯元散策路」を満喫しよう!

いかがでしたか。NHK朝ドラの舞台、陶都・信楽は文化と歴史に彩られた町です。信楽近郊ではほかにも、わずか数年で遷都された幻の都、紫香楽宮や元伊勢の日雲神社、“信楽の弘法さん”で親しまれている玉桂寺などもあります。この機会に併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/01 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -