写真:カノオミツヒサ
地図を見る最初の目的地は新橋にある「旧新橋停車場」。新橋までは、東京駅からJRで2駅。銀座口を出て直進すれば、徒歩5分ほどで「旧新橋停車場」が右手に見えてきます。
こちらは、1872年(明治5年)10月14日に開業した新橋停車場を、当時さながらに再現しています。駅舎やホームは関東大震災の時に焼失してしまっていますが、横浜開港資料館などに保存されている写真や、発掘調査などをもとに、現代に蘇りました。上記画像の手前にある「0」の標識は、日本で初めて鉄道が建設された際に、新橋側の起点を示した「0哩(ゼロマイル)標識」です。線路の一部分も再現されており、ここから日本の鉄道の歴史が始まったと思うと感慨深いものがありますね。
駅舎の内部にあるのは、「鉄道歴史展示室」。館内では、鉄道開業の歴史について、パネルや映像などで詳しく説明しています。数々の資料のほか、発掘調査で出土した改札鋏や工具類なども展示されていて、興味深いです。さらに、1階の床の一部分はガラス張りになっていて、駅舎基礎石が見学できます。
規模は小さいですが、見所の多いミュージアムです。
入場料:無料
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「鉄道歴史展示室」を出て、道路を左に進みます。「新橋」交差点を右へ渡れば、中央通りの始まりです。ここからは全て、この中央通りに沿って歩みを進めていきましょう。
5分ほど歩いて到着したのは銀座の街。象徴的な銀座和光ビルをはじめ、百貨店やブランドショップが軒を連ねているので、お買い物を存分に楽しめます。
ショッピングに疲れたら、是非立ち寄って頂きたいのが銀座三越にある「テラスガーデン」。9階の屋上部分には、緑眩しいお庭が広がっています。ウッドデッキが芝生を囲むように設置されていて、ベンチやテーブルもあるので休憩にピッタリです。
また、「テラスガーデン」の隅には、銀座出世地蔵や、願い事が叶うといわれる三囲(みめぐり)神社があります。お参りすれば、ご利益があるかもしれませんよ!?
写真:カノオミツヒサ
地図を見る銀座三越をあとにして、また中央通りに沿って歩きます。銀座から5分ほど歩けば、「警察博物館」に到着。
1〜5階の各フロアには警察の歴史を物語る資料が多数展示されています。なかでも実物の警察手帳や、鑑識で実際に使用される「鑑識資器材」は必見!また、明治時代から現代までの制服も展示されており、レトロなデザインが逆にオシャレです。
1階には警視庁ヘリコプター第1号機の「はるかぜ1号」ほか、白バイの前身である「赤バイ」などを展示。お子様用の制服も用意されており、受付で申し込めば記念撮影も可能です。さらに、映像やゲームで楽しく防犯について学べるコーナーもあり、大人から子供まで楽しめる施設です。
入館料:無料
写真:カノオミツヒサ
地図を見る中央通りをさらに進み、日本橋エリアに到着。周辺には高島屋や三越の本店をはじめ、江戸時代から続く老舗やアンテナショップなどが並んでいます。その中心にあるのが、日本橋川に架かる「日本橋」です。
20代目にあたる現在の橋は、架橋してから今年で102年目を迎えました。橋の袂にある日本橋船着場からは、ゆったりと川下りができる遊覧船が運行中です。神田川やスカイツリーなど、様々なコースへ向かう便が発着しているなか、今回私が乗船したのは、『ゆらり遊覧日本橋 日本橋船着場〜清洲橋(スカイツリー望観)』(「NPO水都東京を創る会」主催)です。乗船料は1500円。運航日や乗船予約は、ホームページから確認できます。
期待を胸に船に乗り込み、いよいよ出航!すると早速、日本橋をくぐります。石段アーチの日本橋を、下から望むのは初めての体験。船は日本橋川を下り、隅田川へと向かいます。日本橋川は高速道路に覆われてしまっていますが、隅田川に出ると景色は変わり、頭上には大空が広がります。清洲橋まで遡ると、正面に見えるのがスカイツリー。川から眺めるのも、風情があって良いですね。その後はUターンして隅田川を下り、亀島川から日本橋へ戻ります。ガイドさんの丁寧な説明も手伝って、45分の船旅はあっという間に終了。心地よい川風に吹かれているうちに、時が過ぎるのを忘れてしまうほど、素敵なクルージングでした。
新橋から日本橋まで、わずか3キロほどの間にこれだけの魅力が詰まっている「中央通り」。歴史に思いを馳せたり、お買い物を楽しんだり、日本のものづくりの美意識にも触れることができます。日本橋からの川下りも、情緒に溢れていました。
また、新橋や日本橋にはホテルが多数あります。早めにチェックインして荷物を置き、歩いてみるのも良いですね。
乗り換えの必要が無い、道に沿って歩くだけの東京観光はいかがですか?
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/14更新)
- 広告 -