写真:吉川 なお
地図を見る「ロットー」という愛称で親しまれるロットネスト島は、紺碧のインド洋に浮かぶリゾートアイランド。東西11km、南北4.5kmの小さな島で、パースからスワン川を下って約90分で到着します。
島はA級自然保護区の国立公園に指定されているため、徹底した保護政策がとられています。一般車両の乗入れは禁止、電力は風力発電で供給、塩水を淡水化して利用し、ゴミは独自のリサイクル方法を定めるなど、自然を守り保つ努力がなされています。
そのかいあって、島の60%はいまだ手つかずの状態!エメラルドグリーンの海と白い砂浜が島全体に広がっています。
写真:吉川 なお
地図を見る公共交通機関がないロットネスト島はサイクリングで回るのが一番!フェリーを予約する際に一緒に自転車を申し込んでおけば、船着場でレンタルすることができます。
道路はきれいに整備されていますが、かなりアップダウンがあります。きつい場所もありますが、根性があれば一周も可能です。
島は岩礁に囲まれているため、海岸線は遠浅で、合間に海水浴やシュノーケリングを楽しむこともできます。
写真:吉川 なお
地図を見る島の中央部には、オーストラリアで4番目に高い白亜のワジェマップ灯台やオリバーヒルという第ニ次世界大戦時の防衛基地跡があります。当時は、フェリーが発着するトムソン・ベイからここに設置された砲台に砲弾を運ぶためにトロッコ列車が走っていましたが、終戦後に撤去。近年になって、観光列車として復活しました。これに乗って、基地に残る地下通路や9.2インチ砲を見にいくことができます。
写真:吉川 なお
地図を見るところで、お目当てのクオッカは?と言うと、実は島のあちこちにいます。木の芽や葉が好物で、そばに近づくと足元まできて、すり寄ってきます。人間に対して全く警戒心を持っていません。
顔をよく見ると、口角がちょっと上がっています。笑っているようななんとも優しい表情で、それが「世界一幸せな動物」と呼ばれるようになったゆえんです。
体長は約50pで、ねずみよりやや大きめ。かつてここを訪れたオランダの探検家がこのクオッカを巨大ねずみだと思い込み、この島を「ねずみ(RAT)巣(NEST)」と言ったことから、ロットネスト島と呼ばれるようになりました。
クオッカはカンガルーやワラビーと同じ有袋動物で、お腹の中で子どもを育て、後ろ足でぴょんぴょん飛び跳ねます。その様子はまるで小さいねずみがカンガルーの真似をしているよう。いつも親子一緒で、子どもはお母さんから離れません。
一時はネコやキツネに襲われ絶滅寸前になったものの、保護政策が功を奏して近年はその数もだいぶ回復してきたそうです。
写真:吉川 なお
地図を見る島にはホテルもあり、ビジターセンターやレストラン、ギフトショップ、スーパーなど滞在に必要な施設は揃っています。
スーパーに隣接してリカーショップもあり、キンキンに冷えたご当地ビールもここでゲットできます。
ふと、スーパーの出入口を見ると、クオッカ入場禁止のステッカーが。人気者のクオッカもスーパーには入れません。
かつては流刑地で、戦時中には軍事要塞だったロットネスト島は、今は癒しのエコランドとなって私たちを迎えてくれます。オーストラリア大陸から独立した環境が、クオッカという希少動物を育み、私たちを幸せにしてくれます。
世界一幸せなクオッカがいる島、オススメです!
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(2024/9/18更新)
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