奈良の大仏&東大寺で再発見!大人が楽しむ奈良観光コース

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奈良の大仏&東大寺で再発見!大人が楽しむ奈良観光コース

奈良の大仏&東大寺で再発見!大人が楽しむ奈良観光コース

更新日:2017/08/30 13:12

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

子どものころに見上げた大きな「奈良の大仏」。修学旅行や家族旅行で、「東大寺」(奈良県奈良市)を観光で訪れた方も多いかと思います。大人になった今、改めて奈良の大仏さまを見上げると、懐かしさとともに子どものころに感じられなかった魅力がいっぱい。そこで、奈良の大仏&東大寺周辺で、大人が楽しむ観光モデルコースをご紹介。奈良で一日のんびりしたい方やファミリーやカップル、一人旅、奈良初心者の方もおすすめです。

奈良の世界遺産!「奈良の大仏」「東大寺 大仏殿(金堂)」への行き方、アクセス

奈良の世界遺産!「奈良の大仏」「東大寺 大仏殿(金堂)」への行き方、アクセス

写真:沢木 慎太郎

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「奈良の大仏(Nara Big Buddha)」と「東大寺 大仏殿(金堂)」。奈良観光の人気観光スポットランキングで、最も人気の高い観光スポットです。行き方・アクセスは、JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バスに乗り、バス停「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車。

近鉄奈良駅から、徒歩約20〜30分(約2.6キロメートル)なので、のんびり奈良公園を散策し、かわいい鹿たちとふれあいながら向かうのもおすすめ。まず、目にするのが国宝の「東大寺 南大門」。東大寺の正門です。18本の太い円柱が建ち並び、門の高さは約25メートルと国内最大級。

奈良の世界遺産!「奈良の大仏」「東大寺 大仏殿(金堂)」への行き方、アクセス

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「東大寺 南大門」では、門を丈夫にするため、柱を水平に貫く横木を多く使い、天井板がないため、屋根が筒抜けでダイナミック。現存する南大門は、1199年の鎌倉時代に、宋(中国)から伝わる建築様式「大仏様(天竺様)」を取り入れました。

最大の見どころは、門の左右にそびえる木造の金剛力士像。高さ約8.4メートルと巨大な木像で、これも国宝。門に向かって右側にあるのが、口を閉じた像「吽形(うんぎょう)」(写真)。左側が、口を開いた像「阿形(あぎょう)」です。約3000もの部材を組み合わせた寄せ木造りで、しかも約2カ月で制作されたというスピードにも驚かされます。

奈良の世界遺産!「奈良の大仏」「東大寺 大仏殿(金堂)」への行き方、アクセス

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南大門を進み、「東大寺ミュージアム」を過ぎ、こちらが「東大寺 大仏殿(金堂)」。東大寺の本尊、「盧舎那仏(るしゃなぶつ)座像」(奈良の大仏)を安置する、世界最大級の木造建築です。国宝。

東大寺は、仏教の宗派のひとつ、「華厳宗(けごんしゅう)大本山」の寺院。1998年に、古都奈良の文化財の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されています。

大仏の建立後、奈良時代の758年に建てられましたが、戦火で2度にわたって消失。現在の建物は、江戸時代の1709年に建てられたもの。棟までの高さ約49メートル、奥行きが約50メートルは創建当時とほぼ同じ。しかし、幅は約58メートルで、当初と比べて約3分の2の大きさ。

「奈良の大仏」(Nara Big Buddha)は宇宙仏!すべての人々を救う仏の光

「奈良の大仏」(Nara Big Buddha)は宇宙仏!すべての人々を救う仏の光

写真:沢木 慎太郎

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こちらが「奈良の大仏さま」。正式名は、「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」。別名で「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」とも呼ばれています。像高(座高)15メートルという大きさ。

聖武天皇の発願で奈良時代の745年に制作が始まり、7年後の752年に完成。大仏に魂を入れる儀式「眼供養会(かいげんくようえ)」が行われました。「奈良の大仏」と「東大寺大仏殿」の建設費は、現在の価格で約4700億円となるもよう。ちなみに東京スカイツリーの建設費が約400億円。

「奈良の大仏」(Nara Big Buddha)は宇宙仏!すべての人々を救う仏の光

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奈良の大仏も、二度の兵火によって焼け落ち、お尻の部分などは鎌倉時代に再建。頭部や肩、胸、背中、両腕は江戸時代の1692年に再建されました。当時(元禄時代)に流行していたイケメン風にアレンジされたという説も。

台座や足の一部、大仏殿前にある国宝の「金銅八角燈籠」(写真)などが創建当時(奈良時代)のまま、奇跡的に現代まで残っています。

「奈良の大仏」(Nara Big Buddha)は宇宙仏!すべての人々を救う仏の光

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奈良の大仏のモデルとなったのは、今から約1600年前に中央アジアで成立し、中国から日本へ入ってきた大乗仏教「華厳経(けごんきょう)」の中心仏となる「盧遮那仏(るしゃなぶつ)」。

実際には、中国の洛陽市郊外にある龍門石窟「奉先寺(ほうせんじ)」の盧遮那仏をモデルにしたのではないかと言われています。

盧遮那仏は、サンスクリット語の「ヴァイローチャナ(Vairocana)」を漢字に当てはめたもの。毘盧遮那とも音写し、略して「盧舎那仏」とも呼ばれています。仏から発せられる慈悲の光は、すべての人々を救うという意味で、これも難しい言葉で「光明遍照(こうみょうへんじょう)」と言います。

密教のご本尊、大日如来とほぼ同じ。「華厳経」には、仏教の開祖ブッダ(釈迦)の身長を10倍にすることで、無限大の宇宙を表現することが説かれており、東大寺の大仏は宇宙そのものを表しています。

「奈良の大仏」の魅力再発見!なぜ、あなたはそんなお姿なのか?

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写真:沢木 慎太郎

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奈良の大仏さま。よく見ると、不思議なものが見えてきます。手にあるのは、水かき。これは大海原を泳ぎきるなど、苦行を乗り越えた証でもあり、一滴の水も漏らさないように人々を救い上げるという意味があるとされています。

頭のブツブツは、「螺髪(らほつ)」と呼ばれる独自のヘアースタイル。知恵の象徴となるもので、悟りを開いたという意味があります。この独自の髪型は「修行完成者」、つまり「悟りを開き、真理に達した者(如来)」に限られています。

「奈良の大仏」の魅力再発見!なぜ、あなたはそんなお姿なのか?

写真:沢木 慎太郎

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おでこのホクロは、「白亳(びゃくごう)」と呼ばれています。実はホクロではなく、長い毛(産毛)が右巻きに丸まったもの。光を放ち、世界を照らします。

ところで、大仏さまの手のポーズ。右手をあげて、手のひらを向けた姿は「施無畏印(せむいいん)」というジェスチャー(印相)。「恐れなくてよい」と、不安を取り除くという意味があります。左手を下げて、手のひらを前に出している姿は「与願印(よがんいん)」。何かを与える姿を示したものです。慈悲の心を表現し、「願いをかなえよう」という意味。

大仏さまが座った姿は「どうすれば人々を救済できるのか」と考えている姿。立っているのは、人々を救おうと積極的な姿。寝ころんでいる仏は、すべての煩悩が消え、涅槃の境地(ブッダの死)に達した姿です。

「奈良の大仏」の魅力再発見!なぜ、あなたはそんなお姿なのか?

写真:沢木 慎太郎

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大仏殿で、外国人観光客や子どもに大人気なのが、柱に開けられた穴。大仏の鼻の穴と同じ大きさ。柱の穴をくぐると、無病息災のご利益があると言われています。

柱の穴は、大仏殿の北東に位置し、ここは鬼門にあたる場所。もともとは、邪気を逃すために開けられたものです。

「奈良の大仏&東大寺」周辺の奈良観光モデルコース!「二月堂」「三月堂」「奈良太郎」

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写真:沢木 慎太郎

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東大寺の見どころは、大仏や大仏殿だけではありません。関西に春を告げる“お水取り(修二会)”の行事で知られる「二月堂」も、東大寺の建物。大仏殿の裏側から、二月堂へ向ける裏参道があります。土塀に囲まれた石畳の道が伸び、古都・奈良の風情が最も感じられる観光スポット。

「奈良の大仏&東大寺」周辺の奈良観光モデルコース!「二月堂」「三月堂」「奈良太郎」

写真:沢木 慎太郎

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小高い丘に建つ「二月堂」の周辺は、「東大寺 法華堂(三月堂)」や「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」といった、由緒ある社寺が点在するエリア。春の桜や、秋の紅葉が美しい穴場スポットです。

「奈良の大仏&東大寺」周辺の奈良観光モデルコース!「二月堂」「三月堂」「奈良太郎」

写真:沢木 慎太郎

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東大寺の大鐘があるのも、このエリア。鐘楼につるされている鐘は、東大寺創建当初(奈良時代)のもので、国宝に指定されています。日本三名鐘の一つ。地元では、「奈良太郎」と親しまれています。毎朝と正午に鳴らされ、今も現役で活躍。

秋の正倉院展、紅葉の穴場スポット「大仏池」もおすすめ!素敵な大人の「奈良旅」を満喫

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写真:沢木 慎太郎

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大仏殿近くにある「大仏池」(正倉院大池)も散策におすすめのコースです。秋の紅葉シーズでは、イチョウが美しい超穴場の紅葉スポット。観光客の姿も少なく、静かな散策を楽しむことができます。

秋の正倉院展、紅葉の穴場スポット「大仏池」もおすすめ!素敵な大人の「奈良旅」を満喫

写真:沢木 慎太郎

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歴史の教科書で習った正倉院も、東大寺の建物。校倉造(あぜくらづくり)による高床式の倉庫で、聖武天皇・光明皇后ゆかりの品や、天平時代などの多数の美術工芸品を収蔵していました。

写真は、「黄熟香(おうじゅくこう)」。正倉院の宝物でも、特に珍しい品です。これは、天下第一の名香と呼ばれる香木。一般的には「蘭奢待(らんじゃたい)」の名で知られています。権力者にとって非常に重宝された香り。

秋の正倉院展、紅葉の穴場スポット「大仏池」もおすすめ!素敵な大人の「奈良旅」を満喫

写真:沢木 慎太郎

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正倉院の宝物は、普段は見ることはできませんが、毎年秋に奈良公園内の奈良国立博物館で「正倉院展」が開催されます。天平文化の作品だけでなく、唐やペルシャから輸入された陶器や刀剣、ガラス器などもあるので、ぜひご覧ください。

写真は正倉院の宝物の一つで、「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」。唐風の大刀で、豪華な装飾が素晴らしい。正倉院展では、大人の素敵な休日を過ごすことができます。

2017年の正倉院展&東大寺周辺おすすめ駐車場

本文の最後で、正倉院の宝物をご紹介しましたが、2017年の正倉院展は次の通り開催されます。

■開催期間/ 10月28日(土)〜11月13日(月)
■開催時間 9:00〜18:00(金、土日・祝は20:00まで)

※正倉院展では、撮影は禁止。招待者やマスコミ関係者を対象とした内覧会(プレビュー)のみ撮影が許されています。

また、東大寺周辺おすすめ駐車場もご紹介。駐車場利用の方は、東大寺の門前にある商業施設「夢風ひろば」がおすすめ。施設内で買い物&飲食をすれば、レシートを合算して2000円以上であれば2時間無料(30分ごとに500円の追加料金)。近くには、TOMOパーキング奈良大仏殿前もあります。また、奈良高畑自動車駐車場は事前予約(観光バス優先)もでき、インターネット予約は2000円。

ただ、観光バス優先や、事前予約制の駐車場もあるので、クルマよりも電車・バスの公共機関利用がおすすめです。

東大寺周辺の観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/10/22−2016/11/13 訪問

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