「世界史上最高にして最大」とまで言われるベルサイユ宮殿。太陽王ルイ14世が絶対的な王の権力を内外に示すため、前例のないほど壮大な宮殿を、フランスが傾くほど莫大な費用をかけて完成しました。
その影響は絶大で、18世紀以降に建てられた世界の宮殿の多くがベルサイユ宮殿の影響を受けたと言うほど。
後に、フランスのユネスコ世界遺産文化遺産登録1号となりました。
中でも、一度見た人を虜にしてやまない「鏡の間」は必見です!
全長73メートルに渡る、贅のほどを使い尽くした大回廊!金に糸目はつけない装飾。小さな鏡が高級品な17世紀、全身が映る鏡で覆われた桁違いなほど豪華絢爛な空間は
世界中の貴族の憧れとなり、舞踏会やパーティーがよく行われていました。
時代を超えた美しさに感動すること間違いなしです!
実際にそこで暮らしていた、当時の国王や王妃の生活を覗いてみましょう!
宮廷の1日は、起床から就寝まで、きちんと決められたプログラムに沿って行動し、分刻みのスケジュールで規則正しい生活が営まれていました。
国王や王妃が食事する際には、約100人もの参列者が見守りました。
お付きの公爵には、「暦と時計さえあれば、王がどこで何をしているかわかる」と言われたほど。蟻の入る隙間もなかったんですね。
ルイ15世、ルイ16世、また王妃のマリー・アントワネットは、この息の詰まるような儀式化された生活に耐えることができず、息抜きとして、趣味への散財が始まったと言われています。
次は、宮殿の目の前に広がる1,000ヘクタールの広大な庭園をご紹介します。その広さは、東京ドーム約220個分!
想像できるでしょうか!?一度見ただけでは、目に収まりきらない広さです!
まるで、地平線の先まで庭が続いているように見えます。
噴水もその数、大小合わせて200にも及びます。アポロンの泉やラトナの泉の噴水ショーも迫力があります!時期によって、開催される曜日と時間が変わるので、あらかじめチェックしていくことをお勧めします。
庭園を歩いて回ることは、至難の技なので、プチ・トラン(ミニ電車で「宮殿」、「プチ・トリアノン」、「グラン・トリアノン」、「 大運河」に停車)や貸自転車を利用しましょう。その他、全長35キロの大運河では、貸しボートやセグウェイでの散策ツアーも利用できます。
お腹が空いたら、大運河の近くに「ラ・フロティーユ」「ラ・プティット・ヴニーズ」とレストランもあります。
グラン・トリアノン側にはワゴン販売「ラ・パルマンティエ」でジャガイモのファルシのテイクアウトができます。(日本語のメニュー有)
景色に、噴水に、食事にと、広大な庭園を優雅に楽しめること間違いなしです!
ベルサイユには、宮殿の華やかさとは別世界の農村があることをご存知ですか?
マリー・アントワネットが、息苦しい宮廷生活から息抜きの場として約200万リーブル(約200億円)と莫大な費用をかけて作らせた農村で、プチ・トリアノン(別名:マリー・アントワネットの離宮)にあります。
当時の貴族の間では、農民のような簡素な格好に身を包み、その生活を体験する「田舎ごっこ」が流行っていました。実寸大おままごとのような感覚でしょう。
貧素な生活を強いられていた本物の農民とは裏腹に、ベルサイユでは貴族の現実離れした遊びが繰り広げられていたんですね。
王妃の村里では、現在も広い酪農園で牛や馬や羊が放牧されていたり、池には魚が生息していたり、旬の野菜やユリの花が手入れされています。
今の時代でも見る人をうっとりさせる、おとぎ話にでてきそうな可愛いらしい家や、ゆったりとした空間を堪能してはいかがでしょうか?
いかがでしたか?ベルサイユ宮殿には、数え切れないほど多くの魅力があります。
当時の世界中の王、現代では世界中の観光客を虜にしているベルサイユ宮殿。豪華絢爛なだけではなく、フランスを語る上では欠かせない、「フランス革命」の舞台となった場所でもあります。
また、館内では日本語の音声ガイドが用意されているので、ベルサイユの歴史を、思う存分楽しむことができます!
外観的な感動はもちろん、歴史を騒がせた、ルイ14世やマリー・アントワネットなどの心情を想いながら見て回ると面白いですよ!
日本では見られない壮大さと豪華さを併せ持つ、フランスが世界に誇るベルサイユ宮殿をぜひお楽しみください。
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