写真:Ise Shinkurou
地図を見る「長府藩」は、長州藩の支藩の一つで、戦国時代の覇者・毛利元就の孫を藩祖とし、馬関(下関・赤間関の古い呼び名)の守りを目的として置かれた重要な藩。
そして幕末には「三条実美らの七卿落ち」「高杉晋作挙兵(功山寺)」の地として、激動の時代を先駆けする大きな役割を果たした藩でもあります。
今回ご紹介する「長府毛利邸」は、この地域ならではの武家屋敷の一つとして、往時の重厚な雰囲気を色濃く残した素晴らしい建物。その外観は、屋敷周りの白壁と瓦葺きの正門のコントラストがとても素敵な邸宅です。
そしてここでは、何度も地元メディアで取り上げられるほどの「素敵なおもてなし」を受けられるのですよ。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るこの屋敷の人気の秘密は、各部屋に飾られた清楚ながらも優美な「生け花」です。しかも身近にある野の花を、自然の景観を生かしたまま屋敷内に。障子や襖さらには格子天井まで、日本家屋の美しさ全てを背景に取り込みながら、素晴らしい景観を見せてくれます!
庭に咲く素朴な花・散策中に見つける山野草!これらの何気ない野の花が創り出す癒しの空間とそれを彩る障子の柔らかい光!
一歩屋敷に足を踏み入れると、思わず「わ〜っ素敵」と声にするほどの美しさで、メディアで何度も取り上げられ、話題になるのも納得して頂けますよ。
これらの四季折々の花は、毛利邸の職員が朝早く生けたもの。そして毎日夕方には夜露に濡らすために屋外へ出されます。この目に見えない愛情が、野の花を生き生きとさせ、そこを訪れる人々の心に残るのですね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る毛利邸の各部屋ではお抹茶(和菓子付き・有料)を頂く事が出来ます。縁側で季節の花を愛でながら、それとも付け書院の床の間で掛け軸と野の花を愉しみながら。お好みの場所で、緩やかに流れる時間の中で、贅沢なお茶タイムを楽しめます。
また、母屋では地元の方がブレンドした緑茶の無料サービスがあり、こちらはセルフですが自由にいただくことができます。こちらも野の花とともに素敵なおもてなしですね。
全国中に数々残る武家屋敷でも、これほどのおもてなしを受けられるところは多くないでしょう。皆様にも特にお勧めしたい「長府毛利邸」が持つ癒しの空間です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る現在の建物は、明治36年、長府毛利家14代元敏(もととし)により建てられ、明治天皇の御宿泊所として使用されました。
陸軍大演習を視察された時に使用された部屋の一部が現存しています。清楚な中にも厳粛な雰囲気を持つこの部屋にも野の花が!こちらでも、野の花と融合した和風建築を堪能出来ます。
またこの「ご宿泊の間」からの日本庭園の眺めが本当に見事ですので、その景観もお楽しみ下さいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る毛利邸のもう一つのお勧めは、季節の移ろいを見せる池泉回遊式庭園。美しい白壁に囲まれた紅葉の名所ですが、どの季節に訪れてもその風情を愉しめます。
また庭園内には「淵黙庵(えんもくあん)」と名付けられた茶室が残っています。この茶室は津和野から移築されたものですが、茶道の本場と言われる泉州・堺で造られたものです。内部の一般公開はされていませんが、日本庭園にぴったりの風情ある外観がお勧めです。
このエリアは幕末の歴史を知るスポットが点在し、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の舞台にもなっているので、多くの観光客が訪れます。周辺散策には国道9号線沿いにある「長府観光協会」へお車を停められると便利です。また毛利邸の側には20台程の駐車スペースがあり、無料ですのでそちらもどうぞ。また毛利邸から歩いて2分程の場所に、市営の駐車場(有料)があります。こちらに駐車されると、高杉晋作挙兵・七卿落ちで有名な「功山寺」にも近いですよ。
また、当LINEトラベルjp 旅行ガイドに「功山寺」をご紹介した記事がありますので、そちらもMEMO欄からどうぞ。
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(2025/1/16更新)
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