写真:藤谷 愛
地図を見るブダペストの街は、ドナウ川を挟んで王宮側がブダ、国会議事堂のある新市街側がペスト(発音的には「ペシュト」)に分れています。ゲッレールトはブダ側の丘、「ゲッレールトの丘」の麓にあります。
「ゲッレールト」とは、11世紀に亡くなった司教の名前で、彼は異教徒に樽に詰められ、この丘から投げ落とされて亡くなったため、後にこの丘は「ゲッレールトの丘」と名付けられました。
夜になると、ゲッレールトの丘と共に、ホテルは美しくライトアップされます。
写真:藤谷 愛
地図を見るエントランスに入って感じるのは、全てにおいて「曲線」が多用されているということ。これこそがアール・ヌーボースタイルであり、ゲストは非日常の優雅な気分に浸れること間違いなしです。
フロントには古風なルームキーがズラリと並べられ、デスクも棚も全てがアンティーク。
チェック・インの際には滞在情報と共に、併設されている「ゲッレールト・スパ」の使用に関しても説明されますが、日本の温泉とは多少使用スタイルが違うので、きちんと確認しておきましょう。
ちなみに、宿泊者の最初の1名はスパ利用が無料。二人目からは入場料金が50%引きとなります(マッサージ等は別途有料)。
写真:藤谷 愛
地図を見るチェックインを済ませ、いざお部屋へ!
部屋に向かうまでの階段や、ホテルからスパに向かうまでの通路には美しいステンドグラスがズラリと並べられています。廊下の電気も少し暗めなので、雰囲気はたっぷり。
お部屋はエコノミータイプからデラックススイートまでありますが、ドナウ川の眺望があるのは中間クラス(ダヌビウス・ダブル)以上となります。
予約時には、ドナウ川とその向こうにあるペストの美しい夜景が臨めるお部屋の指定をお忘れなく!
スパエリアにはホテルから直通の通路があるので、部屋からバスローブをはおった状態でスパに行くことができます。スパは宿泊客の他、外部の観光客にも開放していますので、多くの観光客が押し寄せる前に、朝一番で楽しみましょう。
スパエリアは裸で入る場所と、水着を着用するプール、マッサージエリア等に分れています。
ハンガリー人用の、奇妙な前隠し(?)の白い布を渡されることもありますが(男性エリアは筆者女性の為不明)、着用は個人の自由です。
また、エリアによっては混浴の場所もあるので、不安な方はホテルの受付やスパの受付で詳細を確認しておくのがベストです。
スパエリアには美しいアール・ヌーボー・デザインのタイル装飾が施され、38度の温泉も長風呂にはもってこいの適温。インテリアを眺めていると、ついつい自分がいつの時代にいるのか分らなくなってくるような感覚になります。
写真:藤谷 愛
地図を見るゲッレールトのブレックファスト・ルームからは美しい朝日を見ることができます。
サラダ、フルーツ、ホット&コールドミール、数種類のペイストリー(甘い菓子系のパン)、シリアル、飲み物、と朝食ブッフェの内容はハンガリーの4つ星ホテルとしては標準ですが、この風景を眺めながらの朝食は贅沢です。
ペイストリーの甘さも、ハンガリーの濃い目のコーヒーとよく合います。
写真:藤谷 愛
地図を見るブダペストにはヒルトンやフォーシーズンズなどの最新の設備を備えた一流のホテルがたくさんあります。
ゲッレールトは創業100年を目の前にし、それらのホテルと比較すると、確かに設備などの面で古さを感じる部分があるでしょう。しかし、歴史的建築や装飾の美しさ、眺望、温泉まで備えているホテルは、世界的に見てもそう多くはありません。
他ではなかなか感じることのできない独特の雰囲気を、ぜひゲッレールトで体験してみてください。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -