シェーンブルン動物園はオーストリアの首都ウィーンにあり、世界遺産「シェーンブルン宮殿と庭園群」の庭園にあります。1752年の夏に宮殿の小動物園として開園した世界最古の動物園で、当初は貴族専用でしたがのちに一般開放されました。
園内には今も当時の建物が残る一方で、最新の施設が次々に導入されており、歴史と最新動物園を同時に体験できるという、世界でも稀な動物園と言えます。
写真の建物は、園内の中央に位置する宮廷の朝食パビリオンとして使用された「カイザーパビリオン」と呼ばれる建物です。ここは今はレストランになっており、美味しい食事やケーキを頂くことができます。内装は宮殿内の部屋と同様に豪華絢爛な部屋となっています。(お値段は普通ですから安心して入れますよ!)
動物園の中のマップとしてはこのカイザーパビリオンを中心に放射状に道が広がって、動物達の施設があるというイメージです。園内で迷子になったら集まる目印の場所としてもよいでしょう。
シェーンブルン動物園は世界最古の動物園ではあるものの、施設は新しく世界でも優れた動物園の1つです。日本では旭山動物園が行動展示(自然界にいるような施設にすることで活発に動く動物を観察できる展示)を導入した事で人気ですが、シェーンブルン動物園でも各施設に工夫が凝らしてあり、見応えがあります。
驚くべきは動物たちとの距離感。写真のようにチーターをこんなに近くで観察できるなんてなかなかできる事ではありません。ちなみにこの写真はスマホで撮影しています。スマホでズームを使わずともこの迫力ですから、距離感は相当近い事が分かっていただけるのではないでしょうか?
チーターに限らず、かなり多くの種類の動物たちをこのような至近距離で観察する事ができます。これは凄いポイントです!
日本でも人気のジャイアントパンダ。日本では3カ所の動物園でしか見ることができず、世界全体で見ても18の動物園でしか見ることができない希少な動物です。しかし、シェーンブルン動物園ではやはり至近距離での観察が可能です。
シェーンブルン動物園の凄いところは、パンダが自然繁殖しているところ。環境が良いのか?ペアの相性が良いのか?原因はわかっていませんけれど、難しいとされている繁殖が実現しています。それに加えて、シェーンブルン動物園は世界で初めてアフリカゾウの繁殖にも成功しています。
動物たちにはたっぷりの空間と自然を配した環境が与えられているので、見ている私たちも自然の中にいるような動物たちを見ることができますし、それは動物たちにとってもストレスの少ない環境なのかもしれません。
昔の宮殿を改造したオランウータン舎や、1つのジャングルを作りましたという規模の熱帯雨林の施設など、大規模で個性的な施設がいくつもあるのも特徴のひとつです。
特に写真の熱帯雨林は湿度ムンムンの中、吊り橋もあるし水も流れています。鳥たちが自由に羽ばたき、2階の天井付近にはコウモリまでいるのです。昼間は寝ているコウモリが多いのですが、このコウモリたちは柵やガラス越しではなく肉眼で観察できますから珍しいですよ。
他にも日本の動物園では無いだろうという展示がゴキブリ。見たくない方もいると思われるので写真も載せませんし、実際の展示もケースを開けねば見えないようになっています。それはそれは凄い光景が広がりますので、虫が平気な方は是非トライしてみてくださいね!
開業から260年以上の月日が流れているにも関わらず、一切古臭い感じがせず、むしろ新しい施設が沢山あり、生き生きとした動物たちを至近距離で観察することができる動物園です。動物園が好きな方ならばこの為にウィーンに行っても良いくらい!
小さいお子さんを連れて観光している場合は、お子さんは動物で大満足!大人は所々に残る最古の動物園の空気感で大満足!そんな場所です。ウィーンのオススメスポットなので是非!
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