写真:沢木 慎太郎
地図を見る“奈良の大仏”と、シカで知られる「奈良公園」(奈良県奈良市)。ここに、日本でただ一つ、夫婦の大国様をお祀りする「夫婦大国社」があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「夫婦大国社」への行き方・アクセスですが、奈良公園の奥にある「春日大社」を目指しましょう。JR・近鉄奈良駅から、奈良交通バスなどに乗り、「春日大社本殿」バス停で下車(「ぐるっとバス」であれば春日大社で下車)。近鉄奈良駅からだと比較的に近いので、奈良公園の森林浴を楽しみながら散策するのがおすすめです。
「一の鳥居」を抜け、古い石灯篭が並ぶ長い参道を歩くと、やがて「二の鳥居」へ。ここに春日大社の手水舎がありますが、なんとシカの姿をしています。奈良では、シカは神さまの使い。この手水舎で手を清めてから春日大社へとお参りします。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る春日大社の参道は、苔むした古い石灯篭が並び、昼間でもどこか薄暗く、とても神秘的。緑濃い杉木立から、可愛い鹿たちが顔をのぞかせることも。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るやがて正面に見てくるのが、こちらの「春日大社」。緑濃い森の中に、色鮮やかな朱色の社殿がまるで浮かんでいるよう。これが春日大社。全国に約1000社ある春日神社の総本社です。
奈良に都が移されたのは710年。白い鹿に乗った「武甕槌命(タケミカヅチノミコト)」を、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)から、奈良・春日の御蓋山(みかさやま)にお迎えし、“春日神”と称したことが春日大社のはじまりです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るちなみに春日大社の巫女さんの簪(かんざし)は、藤の花をかたどったもの。春日大社は、藤原氏の神様を祀っているということで、古くから藤の花は大切にされてきたのです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る春日大社の南門から、多くの古い石灯ろうが並ぶ道を進むと、左手に見えてくるのが「夫婦大国社」。大きな看板があるので、わかりやすいです(笑)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが「夫婦大国社」。ご夫婦で大国様をお祀りしている神社は、日本でもここだけ。良縁&縁結びだけでなく、「夫婦円満」「夫婦和合」「家内安全」にご利益があるとされています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「夫婦大国社」で人気なのが水占い。神社の前に水がめがあり、ご覧のような可愛いハートマークの「水占い」があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る紙を水につけると、文字が浮かび、恋愛や願望などを占ってもらえます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「水占い」の向こうに見えるのが「夫婦大国社」。建物内部の撮影はできません。その昔、平安時代に、出雲大社のご神霊をお迎えし、「大国主命」と、オオクニヌシの正妻「須勢理姫命(スセリビメノミコト)」の二体の神像をお祀りしたのが、「夫婦大国社」の始まりです。
ひとつ屋根の下、ご夫婦の大国様が仲良く一緒にお祀りされていることから、「夫婦円満」「夫婦和合」「家内安全」の恋愛パワースポットに。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「夫婦大国社」に祀られているスセリビメノミコト(奥さま)の神像は、手にしゃもじを持ち、洗濯用の桶(おけ)を頭に乗せたお姿。このため、「夫婦大国社」では古くから、絵馬の代わりにしゃもじを奉納する習慣があります。
料理や洗濯が上手な女神にあやかり、多くの女性がしゃもじに願いごとを書き、大きな桶に奉納。良縁を願う女性を幸せに導いて下さる神さまです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るまた、可愛いハート型の絵馬も人気があります。「いつまでも仲良しでいようね」みなさんラブラブで、なんかいい感じ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさて、「夫婦大国社」にご参拝されたなら、“若宮十五社めぐり”も体験されてみてはいかがでしょうか?
春日大社の敷地は広く、61の摂社・末社があり、その一つが「夫婦大国社」。この付近には、人としての正しい知識を授けてくれる「若宮神社」や、健康、商売繁盛、ファッション、食べ物など、特に人生と深く関わる神々がお鎮まりになられています。
これら十五柱の神々をめぐるのが“若宮十五社めぐり”。「夫婦大国社」で申し込み、それぞれの社や遙拝所に玉ぐし札を納め、人生の難所を守ってくださるように祈願します。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真は、“若宮十五社めぐり”の一つとなる「若宮神社」。12月に行われる“春日若宮おん祭”で知られる神社です。白い鹿に乗って、神さまが降り立った御蓋山(みかさやま)を背にしているパワースポットの神社。正しい知恵を授けてくれる神さまが鎮座されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最後の写真は、春日大社の釣り灯籠。色鮮やかな朱色の回廊に巡らされた灯籠は、節分とお盆の時期に灯が入れられます。王朝絵巻を紐解いたような艶やかさ。春日大社の美しい灯籠は、幽玄の世界へと人々を誘います。
東大寺や法隆寺、唐招提寺、興福寺と並んで、世界遺産に登録されている春日大社。そのすぐ近くには、夫婦の大国様を祀る「夫婦大国社」があるので、ご参拝されてみてはいかがでしょうか?
「夫婦大国社」は、良縁&縁結び、夫婦円満、家内安全だけでなく、商売繁盛にもご利益のある神さま。「福之種子」(ふくのたね)という財運福運のお守りも人気があります。春の桜や、秋の紅葉など、四季折々に美しい奈良公園で散策を楽しみ、日本全国で奈良だけしかない“夫婦の大国様”にお参りされてはいかがでしょうか?
なお、奈良公園の観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/14更新)
- 広告 -