写真:ふるかわ かずみ
地図を見る人混みで賑わう大社の東側の門を一歩出ると、一気に人が少なく静かな真名井社家通りに出ます。一般の住宅も道沿いにはあり、ここに住まう人は昔からこの地で、地元の神様共に歩んできた・・そんな思いを感じさせてくれる風景です。
あまり知られていませんが、この社家通り沿いには北島国造館をはじめ、大国主の命を助けた神様を祀る社や、出雲大社の神事の際使われるご神水が湧き出る真名井の清水など、出雲の歴史を感じさせてくれる、もう1つの見どころを楽しむことができます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る大社を出て真名井通りのすぐ左手にあるのが「北島国造館」。
立派な大門があり、一見入りにくそうですが、出入りは自由です。
出雲大社の祭祀を司っていた出雲氏は、千家氏と北島氏の両家で携わっていましたが、明治時代に千家家が任命され、北島家は現在は出雲教として、その教義の普及活動をされてるようです。神殿では結婚式や祈祷なども行っています。
出雲大社とは対照的に、こちらは人も少なくゆっくり参拝もでき、境内を散歩することができます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る神殿の左手には綺麗に手入れされた庭園と池があります。この池の手前右から池の中央に向かって伸びた松を「竜」、ソテツを「寅」と見立て「竜寅の池」と呼ばれています。
また庭には「心字池」と呼ばれる池があります。池にはたくさんの鯉が優雅に泳ぎ、そして大小さまざまな亀が石の上で折り重なって休んで甲羅を干している微笑ましい姿が見れます。
ちなみに出雲大社の神紋も亀の文様を表した「二重亀甲剣花菱」です。亀とは深いゆかりがあることが伺えますね。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るそして池の奥には昏々と注がれる滝が流れています。「亀の尾の滝」と呼ばれるこの滝の水は、近くを流れる熊野川(よしのがわ)上流から引かれています。その滝の目の前には、少名毘古那神(すくなひこなのかみ)が祀られた小さな祠、天神社があります。
※少名毘古那神・・医療、薬、温泉の神
橋を渡ったところにある、池の上にポッカリと浮かぶこの場所が一番滝に近く、マイナスイオンをたっぷり浴びれます。しばし深呼吸して、ゆっくりここの気で癒されましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る北島国造館を出てさらに東に進むと、左手に命主社(いのちぬしのやしろ)があります。地元では昔から「えのっつぁん」と親しまれています。ご祭神は神産巣日命(かみむすびのみこと)で、古事紀の造化三神の一柱にあたる神様です。
大国主命が八十神(やそがみ)からの陰謀で死に追いやられた際、神産巣日命は二柱の女神、ウムギ姫(蛤の神)とキサガイ姫(赤貝の神)を遣わせて生き返らせたといわれています。ちなみにこの二柱の神は、出雲大社本殿横に並んで祀られています。ぜひチェックしてみてくださいね。
そして社のすぐ手前にそびえる樹齢1000年のムクの木も迫力満点!今にも動き出しそうな生命力を間近で感じることができます。
さらにその先に進んだところには、出雲大社の神事でも使用されるという「真名井の清水」があります。島根の名水百選にも選ばれています。実際飲むことは難しいかもですが、一息ここで手を洗うとリフレッシュできます。
出雲大社とはひと味違う社家通りもぜひ楽しんでみてくださいね。
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(2023/12/8更新)
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