観光地として近年人気のモロッコは、色とりどりの雑貨や陽気な人柄、サハラ砂漠などをイメージする方も多いかもしれません。
けれど!モロッコの魅力はそれだけではありません。
ヨーロッパ大陸と海を挟んですぐの場所にあることから、古くからイスラム文化と西洋文化が混ざり合い、様々な魅力的な街並を形成しています。今日ご紹介するシャウエンもそのひとつ。シャウエンの旧市街にあたるエリアの複雑に入り組んだ路地は、どこまで歩いても壁や階段が幻想的な青と白に塗られており、暑さも忘れてしまうほど。そぞろ歩くだけでも楽しくなる場所です。
その美しい街並を目指し、ヨーロッパからも多くの観光客が足を運んでいます。
モロッコはイスラム文化圏だからなのか、とても猫に優しい国。どの都市に行っても猫は自由に町を歩き、住民からとてもかわいがられています。
ここシャウエンでもそれは同じ。有名な猫写真家・岩合光昭さんがテレビ番組で撮影に訪れた場所として、猫好きからは猫の街≠ニしても有名です。
ちょっと歩くだけで、可愛らしい猫がそこかしこに。お肉屋さんのショーウィンドウのなかで昼寝をしていたり、可愛い兄弟仔猫がじゃれ合う姿も見られ、猫ずきにはたまらない場所と言えるかもしれません。
猫たちもモロッコののんびりしたお国柄が性格に反映されているのか、はたまた猫本来の持つ気性なのか、どこに行ってもゆったりと暮らしている姿が見られます。
複雑に入り組んだ青い街並を目指して、世界中から多くの観光客が足を運ぶシャウエン。どうしてこんなにも青い街並なのでしょうか?
その理由には諸説あるものの、有力な説のひとつが「ヨーロッパ大陸から迫害を逃れてその昔ユダヤ人の人たちが住み着いたから」というもの。
青はユダヤ教において神聖な色とされており、街にもその想いを込めて壁やドアを青く塗り上げたのではないかと言われています。現在はユダヤ人はほとんど住んでおらず、イスラム教徒が多いのですが、その時代の名残、なのかもしれません。
この説が正しいのかどうかは分かりませんが、暑い日が多いモロッコのなかでも、シャウエンは他の場所と違って清涼な風が吹き抜けているように感じられます。
青い街並となった理由を考えながら、イスラム、アフリカ、ヨーロッパの文化が融合し合ってきた長い歴史に想いを馳せてみるのもステキな時間の過ごし方ですね。
青の街・シャウエンへ行くにはフェスから約3時間半、テトゥアンからなら約1時間ほどバスにのります。
モロッコ国内のバス網は意外と発達しており、運転手さんが大音量でかけるラジオや音楽を聴くのも旅情をそそるひとときに。
主要な観光地からはちょっと離れた場所にありますが、モロッコにあって、モロッコではないような不思議な感じがするこの場所は、思い出に残る場所となるはずです。
是非モロッコを旅するのであれば、ちょっと足を伸ばして、メルヘンなひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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