写真:東郷 カオル
地図を見る大坂夏の陣で「天王寺口の戦い」が繰り広げられた茶臼山は、標高26mの、小高い丘のような山。真田幸村勢の本陣とされた場所です。あとわずかで家康の首に手が届くところまで攻め込み、 『家康が恐れた、戦国ただ一人の武将』と称されるほどの勇猛・知将ぶりは後世に広く知れ渡りました。また、義を貫き通したその生き方は現代の人々からも強い支持を受け、戦国武将の中でも圧倒的な人気を誇ります。
天王寺公園内にある茶臼山には、「大坂夏の陣」を紹介する大きな看板があります。茶臼山に布陣する真田幸村軍と、対峙する徳川方の布陣の様子が描かれていて、圧倒的な数の不利をうかがい知ることができます。満身創痍の幸村は、茶臼山の北にある安居神社の松の下で動けなくなって休んでいるところを敵方に兵に討ち取られたのです。
幸村最期の地・安居神社は茶臼山からすぐの場所にありますので、次でご紹介しましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見る茶臼山から一心寺を挟んですぐ北側に、幸村最期の地・安居神社があります。南北に走る松屋町筋と東西に走る国道25号線の両方からアプローチできますが、行きと帰りで違う参道を通ると良いでしょう。
写真は国道25号線側の入口。茶臼山からならこちらの25号線側が便利です。歴史ファンにとってはたまらない場所ですが、大阪にはこの他にも幸村ゆかりの場所がいくつかあり、地元民にとっては生活の一部の風景となっていて意外とひっそりとしています。ですが、境内に入ると歴女の方々に出くわすことが多いのも幸村ゆかりの場所の特徴でもあります。
写真:東郷 カオル
地図を見る幸村はこちらの境内にある松の下で討ち取られたとされています。幸村の銅像の向こうにある松には「さなだ松」と記されています。実は当時の松は枯れてしまって、この松はその後に植樹されたもの。
石碑の前には真新しいお供えが並べられ、訪れるファンが絶えないことを物語っています。六文銭のお酒の樽がいくつか供えられているのにも驚きかされます。熱烈なファンが多いのでしょう。
国道25号線側から入った方は、帰りは是非松屋町筋側の参道を通ってみましょう。こちらの参道は階段になっており、この一帯が起伏に富んだ土地であることがよくわかります。
※幸村の最期に関しては、この近くの田で討ち取られたという説もあります
写真:東郷 カオル
地図を見る真田幸村は今も昔もよくドラマやお芝居の題材になる人物。幸村が最期を遂げた安居神社には役者さんが訪れることも多く、写真は「BSP幸村」の公演の役者さんたちが公演の成功を祈願して奉納した絵馬。松田岳さん、上川隆也さん、加藤雅也さんらの名前が連なります。
NHK大河ドラマ真田丸の役者さんたちも訪れるかもしれませんね。
昔から真田幸村は人気のある戦国武将でしたが、昨今はアニメになったりゲームになったりして若い世代にも絶大な人気。2016年は幸村ゆかりの地が大いに盛り上がりそうです。
大阪の隣の和歌山には、関ヶ原の合戦後、蟄居となった幸村が過ごした高野山や九度山などにゆかりの寺院が残っていますので、是非足を延ばしてみてください。
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(2024/10/16更新)
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