沖縄のお酒といえばやはり泡盛。宮古島にも泡盛を製造するメーカーは数件あり、その中でも代表的な酒造所の一つであるのが「多良川」です。「多良川」は三年以上寝かせた古酒・クース作りに特にこだわっており、生産量の60%以上が古酒とも言われています。
そんな「多良川」では購入した泡盛の原酒を5年間預かり、古酒造りを手伝ってくれるというサービスも!そして、その原酒を寝かせる場所はなんと天然の洞窟!「多良川」本社ではその様子や酒蔵を無料で見学することができるのです。
写真:bow
地図を見る焼酎のルーツとされ、国内最高の蒸留酒とされるのが泡盛。その歴史は15世紀頃まで遡るとされています。また、焼酎が白麹菌を使用するのに対し、泡盛は黒麹菌を使用する点が特徴的。そして原料にタイ米を使うのも特徴の一つです。
その米に対しても「多良川」はこだわりを持ち、古酒づくりに適した丸米を使っています。砕米よりも丸米を使う方が年月を経ると深みのある、熟成度の高い泡盛になるとのこと。
また、宮古島の水といえば硬水。珊瑚礁の島ならではのミネラルの豊富な水が「芯のある原酒」を生み出すのだそう。また、原酒を割る割水には軟水が適しており、仕込み水と割水にはそれぞれ適した水を使い分けているというこだわり。
そんな「多良川」の泡盛造りへの情熱やこだわり、そして真摯に泡盛仕込みに取り組む蔵人たちの日々の苦労などをまずビデオで鑑賞しましょう。洞窟見学はそのあとになります。
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地図を見る「多良川」には天然の洞窟を利用した貯蔵庫があります。本社から歩いて数分の洞窟
「ういぴゃーうぷうす蔵」はお客様専用の泡盛貯蔵庫であり、古酒製造所でもあるのです!そう、この洞窟は泡盛を寝かせる為だけに存在する洞窟なのです。
寝かせれば寝かせる程にまろやかになり、円熟味を増していくのが泡盛の特徴。琉球では昔から古酒を家宝として大切に育ててきた文化があり、今でも子供が成人した際に飲む用など、記念日用としても泡盛は使われています。そんな文化の一端を体験できるのがこの「ういぴゃーうぷうす蔵」なのです。
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地図を見る「ういぴゃーうぷうす蔵」の中に入ると、2000本を超えるという泡盛がずらりと並んでいます。 洞内は約20℃と一定した温度が保たれており、古酒を育てるのには最適な温度なのだそう。
購入した原酒をこの洞窟内で5年間寝かせて、熟成した後に送ってもらえるというのが「多良川」が行っているサービス。送るタイミングは任意で、延長してさらに熟成を待つ人も多いのだとか。好きなだけ熟成させて(最長12年)、自分だけのオリジナル泡盛ができるというこのサービス、泡盛ファンにはたまらないですね。
なお、洞内には有名人の泡盛や、宮古島でキャンプをすることで有名なプロ野球オリックスの選手の甕がズラっと並んだコーナーもあります!
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地図を見る見学ツアーが終わったら、本社の販売コーナーは要チェック!高価な古酒も試飲をすることができ、更に限定販売の泡盛も並んでいます。お土産用の泡盛はココで調達しましょう!
なお洞窟貯蔵酒(原酒・43度)はここで申し込むことができます。一升瓶・5年間の保管期間で10,300円です。これには送料・保管料等が全て含まれているのでコストパフォーマンス高し!メッセージを書き込める木札も付けて貯蔵できるので、5年後の自分に向けてプレゼントをしてみるのも面白いかもしれませんね。
17世紀頃の泡盛は、沖縄本島・首里城近辺でのみ造られ琉球王朝の御用酒として厳しい管理下におかれていました。そのため、造り手は重責を背負っており、酒造りに失敗すると家財没収や島流しの刑にされるという厳しい世界だったそうです。
そんな歴史があるからこその今日の泡盛があるのでしょう。改めて考えてみても泡盛は日本が世界に誇れるお酒の一つなのです。宮古島を訪れたのなら「多良川」で琉球王朝から受け継がれる文化・泡盛の歴史を覗いてみてはどうでしょうか?
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(2024/10/16更新)
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