ランプが灯る赤レンガの牧舎カフェ!札幌「斉藤ファーム」

ランプが灯る赤レンガの牧舎カフェ!札幌「斉藤ファーム」

更新日:2015/06/03 12:40

ミセス 和子のプロフィール写真 ミセス 和子 北海道ブロガー、街興しフリーライター
札幌駅からJR函館本線でたった4駅目の発寒(はっさむ)、しかも駅から徒歩5〜10分という街中に赤煉瓦造りのサイロと牧舎があります。ここは札幌市の「札幌景観資産」にも指定されています。どこから見ても牧場としか見えませんが、実はなんと牧舎がカフェレストランなんです。
道産品の食材や店内のオイルランプの照明にこだわり、タイムスリップした空間が素敵な「斉藤ファーム」をご紹介します。

赤煉瓦サイロと牧舎

赤煉瓦サイロと牧舎

写真:ミセス 和子

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赤煉瓦のサイロと牧舎は、札幌大通13丁目の「札幌市資料館」や「カトリック北一条教会聖堂」などと共に「札幌景観資産」に指定されている建物です。そしてこの牧舎の部分が、今は行列ができるほど人気のカフェレストランなのです。

北海道発寒の開拓は明治時代に始まり、泥炭地だった広大な原野を改良を重ね、豊かな農地へと造り変えたそうです。周囲は広大な畑から商用施設に変わっていますが、昭和3年に建設されたサイロと牧舎は昔と変わらぬ外観を維持しています。歴史が伝わって来る、タイムスリップしたような風景ですよ。

発寒の地は、牧畜が盛んな地域でもありました。この丸いサイロは「木端(こっぱ)積み」という独特の煉瓦積み工法で建てらました。「マンサード屋根」の牧舎もこの時期に造られた建物ですよ。もともと三谷牧場所有のサイロと牧舎ですが、現在は「Cafe&Lunch 斉藤ファーム」として再利用されています。

ランプが灯る、ノスタルジーな店内

ランプが灯る、ノスタルジーな店内

写真:ミセス 和子

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窓がない広い空間の照明は、たくさんのランプです。そして暖房は薪のストーブです。ストーブを使っているせいか、暖かな空気が柔らかく感じます。

そしてたくさんの梁が、牧舎だった頃を想像させてくれますよ。真ん中が渡り廊下で左右に梁が巡らされており、牛が並んで牧草を食べていた事が想像できます。

入り口近くにはグランドピアノがあり音響装置も完備されて、午後7時30分からは音楽家によるピアノライブも随時開催されています。

カウンターではハウスメイドの煎りたて豆で、新鮮なコーヒーを落としてくれるのですよ。ランプの灯の店内にはコーヒーの香りが漂い、ノスタルジーな気分が満喫できるカフェレストランです。

オイルランプが優しく灯ります

オイルランプが優しく灯ります

写真:ミセス 和子

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店内の各テーブルには、オイルランプが灯っています。昼間でもランプだけの照明ですよ。気持ちが落ち着き、慌ただしい生活を少しの間忘れさせてくれます。

時がゆったりと過ぎて、素敵な時間がすごせますよ。

こだわりの食材のランチです。

こだわりの食材のランチです。

写真:ミセス 和子

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「Cafe&Lunch 斉藤ファーム」のランチメニューは、日替わりランチ定食一品です。テーブル席のメニューと一緒に、食材の産地の書かれている一覧表が置かれており、食材にこだわって調理されている事がわかります。

野菜やお肉、魚介類などの食材はほとんど道産品が使われています。牛肉は十勝黒毛和牛を使い、またハムやベーコンなどは、専門の手作り工房から直接取り寄せています。卵は安全飼料でのびのび育った鶏が産んだ卵を使用しています。

こだわり食材のランチは新鮮野菜サラダの前菜の後に運ばれて来ます。お惣菜の種類も豊富で満足できるランチは大人気です。

こんなストーブが灰皿になっています。

こんなストーブが灰皿になっています。

写真:ミセス 和子

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斉藤ファームの入り口に置いてあるのが、この石炭ストーブです。このストーブは現在灰皿として使われています。左奥の煙突を取り付ける部分にタバコの吸殻を入れます。

数十年前の石炭ストーブですが、懐かしく思って見とれているお客様がいます。このストーブの上部から石炭を満杯に入れると、少しずつ燃えて一晩中暖かく過ごせるストーブです。

こんな懐かしい物が、あちらこちらで見る事ができる斉藤ファームです。

おわりに

札幌の街中にこんな素敵なカフェレストランがあるのは嬉しいですね。サイロや牧舎も遠くから眺めているだけではなく、ランプが灯るレストランでお食事もできるのですよ。是非一度おいで下さい。

斉藤ファームのお庭には、山羊やウサギが飼われていて、間近で観察する事も出来ますよ。素敵な思い出が作れます。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/11 訪問

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