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地図を見る京都に全国から女性の参拝が絶えない、女性のための神社があることはご存じでしょうか?その名は「市比賣(いちひめ)神社」。
「市比賣神社」は小さな神社で、なんとマンションと同化しているちょっと変わった神社でもあります。朱塗りの鳥居に見える部分もマンションの1F部分をくりぬいたような形。近年、京都の神社とマンションといえば色々と物議を醸していますが、この「市比賣神社」はそれ以前からマンションと共存している珍しい神社なのです。
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地図を見る「市比賣神社」の御祭神は、多紀理比賣之命(たぎりひめのみこと)、市寸嶋比賣之命(いちきしまひめのみこと)、多岐都比賣之命(たぎつひめのみこと)、神大市比賣之命(かみおおいちひめのみこと)、下光比賣之命(したてるひめのみこと)の5柱で、全てが女神様という日本でも珍しい神社!
そんなことから女性の守り神とされ、良縁、子授け安産など全ての女性の悩み・お願い事にご利益があるとされています。特に時の皇后陛下がお受けになられた「女人厄除け祈祷」は有名で、多くの女性の参拝者が全国から訪れるという神社なのです。
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地図を見る境内に湧く「天之真名井(あめのまない)」は 洛陽七名水の一つとされ、かつては歴代天皇の産湯に用いられたとの伝承もある名水。このご神水を飲み、手を合わせれば願い事が一つ叶うとされる「一願成就の井戸」として信仰を集めています。
その井戸の上にズラリと並ぶダルマ。これは「姫みくじ」と呼ばれるおみくじ。社務所で授かれる「姫みくじ」は、中におみくじが入っているダルマ型の人形です。「姫みくじ」はお守り代わりに持って帰るもよし、願い事を書いて「天之真名井」の上に置いていくのもよしとされています。が、大半の方は「天之真名井」へ願いを託しているようで、真っ赤に染まる井戸の上はちょっとした撮影ポイントにもなっています。
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地図を見る「市比賣神社」の境内にあるちょっと珍しい「カード塚」。カードといえば日常生活を過ごす上において様々なカードがあり、財布はカードでパンパンという方も多いのでは?そうしたカードはいわば身分証明のようなもの。
そんなカードに感謝するという意味で、使い終わったカードを「カード塚」で祓い清めるというのです。実は今、財布の中で既に使えなくなってしまったカードがたくさん入っている方も多いのでは?そんなカードはここで祓い清めてもらいましょう。
そしてこの「市比賣神社」には“することなすことうまくゆく”というご利益のある「ハッピーカードお守り」というお守りもあるのです!もちろんお財布に入るサイズ。これは女優の羽田美智子さんが紹介してから一躍有名になったもの!・・・だからかは分かりませんが、カードお守りの見本の名前は羽田美智子さんになっています(笑)
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地図を見る「市比賣神社」でぜひ手にしておきたいお守り。それは「おとう鈴」です。「おとう」とはトイレのこと。古くから建物の東方にお手洗いを建てると家が栄えるといわれていたところから「御東」とされています。現在でも宮中ではお手洗いを「おとう」と呼んでいるそうです。
そんなトイレの守り神が「おとう鈴」。病や事故を防ぎ、鈴の清々しい音で不浄を祓うとされています。日本では家屋の全ての部屋に神が宿ると言われており、特に日常生活で最も必要なお手洗いを清潔にして、守り神を崇めるということが大切とされているのです。そう、トイレにはそれはそれは綺(以下略)。
そんな「おとう鈴」は白木の台に乗せて綴じ目を手前にして祀ります。そして一年が過ぎたらお手洗いの中で必ず割る、そこまでが正しい祀り方とされています。少し値は張るものの、京都でもこのようなお守りは珍しいのでぜひ手にしてみてください。
「市比賣神社」は京都駅からタクシーで約5分、バスに乗っても停留所3つの距離。意外とマチナカにある神社でもあります。
もともとは平安時代より市場の守り神であった「市比賣神社」。京都に日本で初の「中央卸売市場」が開設された際、分社として「市姫神社」が祀られ、現在も市場に鎮座しています。そんな「市比賣神社」も今や女人守護としてすっかり有名。女子たちの悩みを解決してくれる神社、京都に来たのならぜひご参拝ください!
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(2024/12/14更新)
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