必見! 京都・西陣「織成館」で驚く、織元の伝統技術の粋

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必見! 京都・西陣「織成館」で驚く、織元の伝統技術の粋

必見! 京都・西陣「織成館」で驚く、織元の伝統技術の粋

更新日:2015/05/27 12:38

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ アマチュア写真家

今や京都の西陣織会館の見学者は海外の方が八割で、西陣織や友禅のデザインは海外でも人気だとか。パリコレのブランドと契約している業者もあるくらいです。
それほど海外で高く評価されている西陣織なのに、日本人の私たちがよく知らないのでは…。だからこそ、日本文化や日本の美を堪能しに西陣へ行きましょう。西陣では門戸を開いて、優しく、本物の伝統文化や美の一端を教えてくれます。
伝統工芸士さんの技術は必見です!

西陣と西陣織について

西陣と西陣織について

写真:万葉 りえ

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西陣という地名が、応仁の乱(1647〜1477)の際に西軍がこの辺りに陣を構えたことに由来するというのをご存知の方は多いと思います。応仁の乱後に織物職人たちがここに戻ってきただけでなく、諸国で得た新技術も加えて、京織物をこの地で復興したという歴史を持っています。20以上の工程を経てやっと一つの織物が完成する。その一端を、老舗の織元に見に行きましょう。

今回ご紹介する「織成館(おりなすかん)」は染織文化・工芸文化の振興を目的に作られたもので、呉服の世界では名が高い「渡文」の創業者の自宅兼店舗だった場所を展示館にしたものです。

「織成館」へ

「織成館」へ

写真:万葉 りえ

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今出川浄福寺のバス停から北へ入ってしばらく行くと、風情ある石畳の道沿いに大きなのれんの建物が旅人を迎えてくれます。織成館ののれんをくぐると玄関前にも季節の花が品よくあしらわれていて、こういう点も「さすが京都!」と感じさせてくれます。

ここでは能装束や日本各地の織物が展示されているだけでなく、隣の工場(織場)で伝統工芸士の方の手織りの作業を間近で見ることができるのです。もちろん見学の時には、帯の製造工程などの説明もしていただけます。
織り場へ糸が届くまでにどれだけ多くの職人さんの手を経ているか、また、その糸が織り手の素晴らしい技術によって作品になっているかに、きっと感嘆されますよ。

西陣織といっても織り方にはたくさんの種類があり、ちょっとしたおしゃれ着として使うものから、格の高い帯まで様々。普段和服を着ることが少なくても、成人式や結婚式などで和服と接する機会もあることでしょう。浴衣からちょっとステップアップしてみたいな、というときにも知っておくと心強いですね。

また、伝統の継承だけでなく新しい技術の製品もたくさん生まれていて、光で色が変わる絹糸で織られた帯は、照明を当てたとたん一段と息をのむような美しさに変身!日本の美の深さにくらくらしそうです。

手織り体験もできるので、時間が取れる方は事前に問い合わせておくといいですよ。旅の記念品ができるといいですね。

京町屋の建物も必見

京町屋の建物も必見

写真:万葉 りえ

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「西陣織」という日本の美を堪能した後は、織成館の1階へ戻って建物そのものもよくご覧くださいね。西陣の伝統的な家屋の特色を残したままにしているので、天井や柱や梁などに当時の面影がたっぷりなんですよ。
玄関横に井戸があり、その近くには「提灯箱」や「蝋燭箱」も残っています。そんなところからも、人々の暮らしが垣間見えそうですね。この辺りの地下水は糸染めに適した水で、生活用水として今も使われているそうです。

織成館には、織成茶寮というカフェが併設されています。こちらは京町屋の伝統を残しつつ、大きくとられた窓から光が差しこみます。木材が美しく組まれた部屋にはテーブルとイス。ここでゆったりしていると「今、京都に来ているよ」と誰かに伝えたくなるかもしれません。

織成館でもう一つ忘れていけないのが、お抹茶和菓子付きで着付けが体験できる「京女プラン」があること。
京の街中ではレンタル着物で観光している方をたくさん見るようになりました。着物といってもその内容は様々です。ここは老舗なので、ぜひ本物に触れてくださいね。

小物を扱うコーナーでは、西陣織の技術で作られたネクタイやカバンなども揃っています。大切な人に。もしくは自分に。長く愛せるものがお土産にできそうです。
また、長年シルクを扱ってきたからこそ出来るシルク成分配合の肌に優しい石鹸は、天然のヒノキの香りがさわやか。やさしい香りが、癒しのバスタイムを演出してくれるでしょう。

おわりに

織成館の近くには、町並み保存されている長屋の三上家や雨宝院、そして京町屋の和室で親子丼をいただける鳥岩楼などもあります。こちらも一緒に巡ってみてはいかがでしょうか。

舞妓さんや芸妓さんがしめている帯も、この町から生まれています。海外の映画コンクールで日本の女優さんが着物姿でレッドカーペットを歩く時にも、もちろんこの町の帯が華を添えています。
その美しいものを生み出すために職人さんたちがどんなに素晴らしい技術を守り発展させてきたかを、ぜひ西陣まで見に来てくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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