写真:Hiroko Oji
地図を見るザルツブルグの南東一帯に広がる、美しい自然の宝庫として人気のあるザルツカンマーグート地方。2000メートル級の山々といくつもの輝く湖が織りなす風景に、冬はウインタースポーツ、夏は避暑を目的に世界中から観光客が集まってきます。
中でも、ハルシュタットは、湖畔の斜面に張り付くように建ち並ぶ家屋と、天に向かうとんがり屋根の教会の風景が、オーストリアの代表のようによく目にする風景で知られた町。背後の雄大な山並みと美しい湖がマッチした眺めは、いつまで見ていてもうっとりするばかりです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るハルシュタット湖の西側に広がる町並みは、世界で一番美しい湖岸の町ともいわれているほど。どの角度から見ても絵になる美しさです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る感動的な眺めを求めるなら、湖畔のハルシュタット鉄道駅からすぐそばの船着き場へ歩き、渡し船に乗って、対岸のハルシュタットに入ることをお勧めします。「世界一美しい湖岸の町」を正面から堪能できますよ。
写真:Hiroko Oji
地図を見る背後の山並みの麓に佇む美しい町並みを眺めながら、とんがり屋根の教会横の船着き場に着いたら、町の中心マルクト広場にでましょう。
広場の中心には立派な彫像が建つ噴水があり、その周りをお花いっぱい飾られた色とりどりの建物が並びます。建物にはホテルやレストラン、お土産物屋さんが入り、観光客でにぎわっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町は端から端まで歩いても20分もかからないでしょう。メインストリートのゼー通り沿いには、急な斜面に張り付くようにして建てられている三角屋根の家屋が軒を並べ、それぞれ木製のバルコニーにお花や緑が溢れ、出窓のデザインも素敵なものばかり。壁を樹木が這うような飾りつけも素敵。ここではゆっくりお宅拝見しながら散策するのがお似合いです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るハルシュタットは、先史時代から裏山に眠っていた豊富な岩塩の採掘で繁栄してきた町。世界最古であり、現在でも操業中、かつその見学方法も楽しさいっぱいという塩坑へは、町外れのケーブルカーでアクセス可能です。
そのおかげで、通り沿いには岩塩のお店も並びます。日本語で書かれた看板を見つけると嬉しくなってしまいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町並みを堪能したら、背後の山上までプチハイキングも楽しめます。ゼー通りから奥まった路地へ進むと、坂になった石畳がジグザグに上に続き、どんどん上るにしたがって、湖畔の教会と統一された家屋の屋根瓦が下に。やがて山道に入り、木々の間から見える湖の風景は、美しさを増してきます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る途中、滝が流れ落ちる地点や川を渡ったり、旧塩坑の閉ざされた出入り口があったりと、なかなか面白いコースです。また、見晴らしの良い所には、東屋が設置されており、休憩して風景をゆっくり眺められます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る手前には町並みととんがり帽子の教会が、湖の対岸には、山裾を赤いオーストリア国鉄の車両が走る山並みが続き、オーバートラウンの集落辺り、さらには山上のファイブ・フィンガーズ展望橋までも見渡せ見事な景観が広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る船着場のすぐ隣にあり、ハルシュタットを紹介する写真によく見られるとんがり帽子の教会はプロテスタント教会。船着き場から右側の高台に建っている玉ねぎ頭の教会が写真のもので、こちらはカトリック教会です。パッヒャー作の美しい祭壇は見逃せません。
写真:Hiroko Oji
地図を見るカトリック教会の裏手に広がるのは、見晴らしの良い墓地。その奥に建っているのが納骨堂(バインハウス)です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る納骨堂の中にも入ることができるので、頭蓋骨を見ても大丈夫と言う方は是非覗いてみて下さい。
このハルシュタットは、狭い土地柄のため、墓地の敷地が十分確保できないという実態があります。そのため、埋葬してから10〜20年経過した遺骨を取り出して清め、次の遺骨を埋めるという風習が続けられてきました。その取り出した遺骨を納めてあるのが納骨堂です。ものすごい数の頭蓋骨が並ぶ堂内、頭蓋骨の一つひとつに故人の生没年やバラの花や木の葉などの飾りの絵が施されており、写真を撮るなんて不謹慎かもしれないのですが、故人を偲ぶ心が伝わってきます。
<納骨堂の基本情報>
住所:Kirchenweg 40, 4830 Hallstatt
開館時間:(5〜9月)10:30〜16:30 ※夏季は10:00〜18:00
写真:Hiroko Oji
地図を見るマルクト広場から通りを進んでいくと、ハルシュタット博物館があります。石器時代、青銅器時代、ハルシュタット時代(紀元前800〜400年頃)からローマ時代、現代にいたるまで、ハルシュタット文化の様々な発掘品の時代をたどることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る博物館への階段には、各国語で書かれた文字が。この階段を上って、ハルシュタット時代へタイムトラベルです。
館内の展示品には日本語の解説ページもあり、ハルシュタットの悲しい歴史、生活を維持するために移住してきたケルト民族の人々がした苦労と努力など丁寧に説明されています。
<ハルシュタット博物館の基本情報>
住所:住所:Seestrabe 56, 4830 Hallstatt
開館時間:(4・10月)10:00〜16:00、(5〜9月)9:00〜18:00、(11〜3月)火〜日の11:00〜15:00
ハルシュタット湖と町並み、それだけでも大満足できる所なのですが、ハルシュタットからの日帰り観光もお薦めです。対岸のオーバートラウンからロープウェイで訪れることのできるクリッペンシュタインやファイブ・フィンガーズの展望台、大氷穴とマンモス洞窟、また、路線バスでゴーザウ湖へお出かけするとバラエティに富んだ経験ができます。クリッペンシュタインやゴーザウ湖からは、ダッハシュタインと言う標高2995メートルの主峰を抱える雄大な岩山の眺めが楽しめます。
それには少なくとも1泊は必要。宿泊したからこそ見られるのは、観光客のいないひっそりした朝夕の幻想的な風景!この世界遺産の風景を独占状態で楽しむことができるのです。素敵なホテルもいくつかありますので、是非計画してみて下さいね。
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/7更新)
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