宮ヶ瀬湖は、大きく3つのエリアに分かれます。宮ヶ瀬湖畔・鳥居原・ダムサイトです。今回は、宮ヶ瀬ダムのある、ダムサイトエリアをご紹介します。
ダムサイトの一番奥にある宮ケ瀬ダムは、2001年4月に本格運用を始めました。意外と歴史が浅いのですね。総貯水量はおよそ2億立方m。これは芦ノ湖の水量に相当するといわれています。堤の高さは156m。全国6位タイです。
宮ケ瀬ダムへ行くには、ダムサイト内の他の施設を通ります。車なら、あいかわ公園の南駐車場から徒歩約15分です。公共交通機関は、小田急線本厚木駅から、神奈中バス厚01系統半原行きのバスに乗り約40分、愛川大橋停留所で下車し、さらに徒歩約20分。あいかわ公園か石小屋ダムを抜けて行きます。
愛川大橋でバスを降り、しばし歩くと分かれ道があります。左は川沿い、右は山道。右の山道を10分ほど歩くと、あいかわ公園に着きます。
園内は、自然と遊具が整備されています。花の斜面には、40種類ものツツジが咲き、4〜5月にはにぎわいます。花の斜面を上ると風の丘。一面芝生で、宮ケ瀬ダムや周辺の山々を望めます。親子連れには子供広場などがおすすめ。じゃぶじゃぶ池の水遊びやフワフワドーム(トランポリン)が楽しいはず。伝統工芸を学びたいなら、工芸工房村と郷土資料館へ。この辺りはかつて養蚕が盛んで、和紙の産地でもありました。機織り・紙すき・藍染めなどを体験できます。
宮ケ瀬ダムまでは徒歩15分程度。歩いてもいいですし、ロードトレイン愛ちゃん号(写真・有料)に乗車することもできます。
愛川大橋からの分かれ道で、左の川沿いを進むか、あいかわ公園の坂を下りると、石小屋ダムに着きます。
ここは、宮ケ瀬ダムから放流された水を貯め、川へ流す設備です。ダムの高さは34m。宮ケ瀬ダムに比べるとずいぶん小さいです。橋はお洒落な形ですね。この橋は渡ることができます。橋の左側は谷で、写真左下に見えるU字の出っぱりから見下ろすと、山の緑と放水を見ることができます。緑と白のコントラストが見事です。橋の右手にあるのは石小屋湖。静かな湖面に木々が映りこむさまは、是非、実際にご覧いただきたいです。
観光放流は、4〜11月に渡り以下の日に行われます。
・毎週水曜日
・第2、第4金曜日
・第2日曜日
・その他イベント開催日(日曜・祝日中心)
※詳細は、下記リンク「国交省相模川水系広域ダム管理事務所」でご確認ください。
放流は一日2回、11:00〜、14:00〜、各々6分間行われます。放流口から見ている場所までの高低差はおよそ70m。1秒間に30立方m(15立方m×2本)の水が出ます。25mプールが12秒でいっぱいになる計算です。
写真は、ダム正面の橋の上から撮ったものです。ビュースポットはいくつかありますが、私がおすすめしたいのはここ。真正面から見ることができ、30mほど下のダム水面まではっきりと見られます。なので、ここから見ると100mの落差!その代わり、水しぶきが飛んでくる場所です。ずぶ濡れになる水量ではありませんが、カメラのレンズに水滴がつかないようご注意ください。
太陽が出ている日は、虹が見えることがあります。虹は水滴に反射します。太陽を背にしましょう。
放流前後に、ダムの上に上がってみてはいかがでしょうか?
上に上がるには、ダム下からインクライン(写真・有料)に乗る、エレベーター(無料)に乗る、あいかわ公園風の丘から歩く、などの方法があります。インクラインはもともと、トラックをダムの上に運ぶためのもの。ご覧の傾斜に、遅さとお尻への震動も手伝って、4分間の移動は印象深いものとなるはずです。ダムの高さは156mですが、ダム上の標高は290m。晴れていれば横浜ランドマークタワーまで眺めることができますよ。
いかがでしたでしょうか。注意点は、このエリアには食事ができる所が少ないこと。工芸工房村の軽食店と、ダム上の水エネ館くらいです。前者は月・火・木休みとのこと。また、日陰が少ないことも要注意。帽子を忘れずに。
宮ケ瀬湖には遊覧船もあります。3つのエリアを結ぶ貴重な交通です。宮ケ瀬湖は山に囲まれて細長い形をしています。それが船上から確認できるでしょう。宮ケ瀬湖畔エリアの船着き場は、水の郷大つり橋の真下。宮ケ瀬湖畔エリアにも見所が多数あります。皆さんは、どんなプランを立てますか?
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(2024/12/14更新)
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