大仏殿の東を、上院地区と呼びます。
若草山の麓であるこの場所には、見どころが集中しています。
東大寺の前身となった金鐘寺、奈良時代の建物に仏像がまつられる法華堂(三月堂)、東大寺開山の祖・良弁をまつる開山堂、紅葉の名所で有名な手向山八幡宮…などなど。
早春の「お水取り」で有名な二月堂もこのエリアにあります。
お山の麓にある二月堂は、大変見晴らしの良い場所です。
やや急な坂道や石段があり、一日観光した足にはキツイかもしれません。でも、ここは頑張ってのぼりましょう!
二月堂の舞台には、24時間立ち入ることができます。
夕焼けを見る頃には、お堂の扉は閉まってしまいますが、もちろんお参りはできますのでご安心を。
国宝で、世界遺産でありながら、24時間いつでも鑑賞できるのは嬉しいですね。
日没30分前に到着すれば、ゆっくりと夕焼け鑑賞できます。
遠くなだらかな生駒山に沈む太陽が、奈良を照らす数十分間。
人や建物が変わっても、この風景は何百年も変わらずに生きているのです。
さて、奈良を照らす太陽が生駒の山々に沈む様子に感動した後は、少し気持ちを静めて、お堂の舞台を歩いてみましょう。
二月堂は、大小いくつもの灯篭が並んでいます。
日没には灯篭の灯りが点くのですが、お堂の扉に灯篭の影が濃く映し出されて、これもまたステキですよ。
日が暮れてしまえばもう終わり、そう思っていませんか?
たっぷりと贅沢な風景を鑑賞して帰る前に、ぜひ二月堂を振り返ってください。
周囲にめぐる灯篭が、暗くなりかけの空とお堂を照らして、幻想的に揺らぐ姿を見ることができます。
二月堂から大仏殿の方面まで降りてくるころには、周囲はすっかり暗くなっているでしょう。
参道の模擬店は閉店し、観光客であふれる境内は、人けも少なく、しんとした雰囲気になります。
暗闇には、本来なら夜行性の鹿が活発に動き出し、昼間、鹿せんべいをねだりに来る時とは違う顔で、じっとこちらの様子を伺います。
別の世界にたどり着いたような、タイムスリップしたような気分になるかもしれません。
いかがでしたか?
二月堂の夕日と夜景、奈良観光の最後に、ぴったりの場所ですよ。
夜の観光、しかもお寺の中です。
参拝の邪魔にならないよう、そして、足元に気を付けてお出かけください。
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(2025/1/14更新)
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