白壁の町を夜まで満喫!倉敷美観地区レトロガーリーさんぽ

白壁の町を夜まで満喫!倉敷美観地区レトロガーリーさんぽ

更新日:2015/05/21 10:59

白壁の倉や町家が立ち並び、江戸の風情と倉敷美観地区は、町がぎゅっと集まり、ぶらり散歩にちょうどよいのも魅力です。
今回は美観地区の町歩きをさらに楽しくする、“レトロガール”におすすめのスポットをご紹介します。
夜までたっぷり時間をかけて倉敷のレトロな雰囲気を堪能し、新たな魅力を見つけてみませんか?

焼きたての「調布」を片手にまち歩き!

焼きたての「調布」を片手にまち歩き!
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まち歩きが楽しい美観地区は、食べ歩きグルメも充実しています。
その中でもレトロガール散歩のお供におすすめなのが、「廣榮堂 倉敷雄鶏店」の「調布(350円)」です。

「廣榮堂」は安政3年(1856年)創業の老舗和菓子店。絵本作家・五味太郎氏による桃太郎のイラストがかわいい「元祖きびだんご」をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。倉敷川沿いにある「倉敷雄鶏店」も岡山土産を求める人でいつも賑わっています。

「きびだんご」「むらすずめ」と並ぶ岡山銘菓「調布」は、柔らかい求肥を薄く焼いたカステラ生地で巻いた、求肥好きにはたまらないお菓子。ここ倉敷雄鶏店では焼きたての「調布」をテイクアウトすることができます。職人さんが注文を受けてから鉄板で一つ一つ手作りするので、皮はパリパリ、中はモチモチ。焼きたてならではの食感を楽しめます。

店内のカフェでお抹茶と一緒にいただくこともできますが、天気の良い日は「調布」を片手に倉敷川沿いを歩いてみませんか?

「倉敷民藝館」で、古き良き暮らしを知る

「倉敷民藝館」で、古き良き暮らしを知る
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倉敷というと「大原美術館」が有名ですが、レトロ好きの方には倉敷川沿いにある「倉敷民藝館」がおすすめです。

民藝とは、人々の暮らしの中で使われる丈夫で美しい品々のこと。倉敷民藝館には、日本内外の陶磁器、染織物、木工などの民藝品が展示されています。
少し地味な印象があるかもしれませんが、地元倉敷の倉敷ガラスや竹かご、可愛いデザインの絵や器など、乙女心をくすぐる愛らしい品がたくさんあります。

「民芸館の役目は誰でも何時でもできる『美しい生活』を広めること」と初代館長である外村吉之介氏が記しているように、昔の人の暮らしの中に、今の自分の暮らしを”美しく”するヒントが見つかるかもしれません。

米蔵を改造して作られた建物は、古民家利用第一号。白壁と黒の貼り瓦や石畳の中庭は美しく、これ自体がまさに民藝品と言えます。
建物も収蔵品も見応えがあるものばかりですが、意外にも訪れる人が少ないので、じっくり自分のペースで過ごせるのもうれしいです。
外の騒がしさとは違う、静謐な空間を楽しんでください。

レトロな赤い扉が目を引く隠れ家カフェで、大人のひととき

レトロな赤い扉が目を引く隠れ家カフェで、大人のひととき
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倉敷さんぽの小憩にぴったりなのが、民藝館の対岸にある「倉敷珈琲館」です。赤い扉に惹かれて中に入ると、レンガの壁と木が印象的なレトロモダンな店内には、落ち着いた大人な時間が流れています。

そんな大人の時間をより優雅にしてくれるのが「琥珀の女王(750円)」です。時間をかけて水出しした濃厚な珈琲にリキュールと蜂蜜を調合し、その上にたっぷりとミルクが重ねられたデザートのようなコーヒー。ころんと一つだけ入れられた氷が可愛く、黒と白、苦みと甘みコントラストを楽しめる、女王の名前に相応しい気品あふれる重厚な味わいです。
外の喧騒と時間を忘れ、ゆっくり大人のひとときを過ごしてみませんか。

やはりここは外せない!幸せになれるプリンと卵かけごはん

やはりここは外せない!幸せになれるプリンと卵かけごはん
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美観地区に来たら、やはり「有隣庵」の「しあわせプリン(330円)」は外せません。2週間後に思い出すと幸せが訪れるという噂が広まり、日本全国、そして中国や韓国からも多くのお客さんが訪れます。幸せの報告に再び訪れる方も多く、ハッピーエピソードが書かれたノートを見ていると、こちらまで暖かい気持ちになります。

「しあわせプリン」に加えて、もう一つおすすめしたいのが「卵かけごはん(650円)」です。
お櫃に入って運ばれるふっくらご飯に、濃厚な地卵と岡山名産の黄ニラ醤油をかけていただくのですが、ご飯から立ち上がる湯気と卵の鮮やかな黄色が、なんとも幸せな気分にさせてくれます。

「しあわせプリン」「卵かけごはん」どちらも、気持ちを元気にしてくれる”パワーフード”。
レトロ好き女子にはたまらない、江戸時代にタイムスリップしたような空間(写真)で、中庭の緑を眺めながら、ゆっくりハッピーをチャージしましょう。

美観地区にステイして、夜まで満喫!

美観地区にステイして、夜まで満喫!
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「有隣庵」はカフェ閉店後ゲストハウスとしても営業しています。
ゲストハウスはホテルと違い、基本的に相部屋、シャワーやトイレも共同ですが、美観地区の真ん中に、そして築100年の古民家に宿泊できるのは、レトロ好きにとって魅力です。
スタッフや他の宿泊客との交流も楽しく、倉敷を知り尽くしたスタッフがオススメのお店やイベントを紹介してくれるので、ぜひ色々聞いてみてください。

夜の美観地区は、世界的に有名な照明デザイナー石井幹子さんがプロデュースしたやさしい光に包まれます。暗闇に浮かび上がった白壁の建物が川面に映る景色は幻想的。暗い夜道に格子戸から溢れ出る光が、江戸の夜もきっとこんな趣だったのだろうと想像をかき立てます。
昼間の美観地区もにぎやかで楽しいですが、夜の静かな表情は江戸情緒をより深く感じさせ、心を凛とさせてくれます。

昼と夜は別の顔。新たな倉敷の魅力を発見!

最後にもう一つ、レトロガールにおすすめのお店を紹介します。本町通りにある「如竹堂」。
店内には、マスキングテープブームの火付け役であるカモ井加工紙の「mt」を始め、「倉敷意匠」や「倉敷町家テープ制作委員会」が手がけた倉敷でしか手に入らないオリジナルテープがずらりと並んでいます。カモ井加工紙は倉敷の会社。倉敷土産を買いに、レトロガーリー旅の最後にぜひ立ち寄りたいお店です。

倉敷レトロガーリー旅、いかがでしたでしょうか?
観光地として人気の美観地区ですが、お店や周辺施設の多くが夕方には閉まってしまうため、昼間にしか訪れたことがないという方も多いと思います。
昼と夜は別の顔。ぜひ一度、夜のしっとりとした倉敷も楽しんでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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