写真:ザーカー 久美子
地図を見る1979年、世界遺産(自然遺産)に登録されたアメリカ南西部・アリゾナ州にあるグランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)は、ラスベガス(Las Vegas)から車でおよそ4時間の距離にあります。
渓谷の全長は446km、幅29km、深さ1.6kmで、東京都新宿区から和歌山県和歌山市までの距離(443.9km)にほぼ匹敵する広大さです。
もっとも古い地層「ビシュヌ片岩(Vishnu Basement Rocks)」は、なんと16〜18億年以上も前のもので、その岩肌を間近に見ることができます。まさに大自然の博物館!
日中もさることながら、朝陽と夕陽に輝く立体的な美しさは別格。ラスベガスからの日帰りも可能ですが、できれば1泊して、20億年かけて作りあげられ、今もなおその姿を変化させる自然のグラデーションをお楽しみください。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るグランドキャニオン観光の拠点に便利な「サウスリム(South Rim)」には、宿泊施設のほか、レストランやスーパーマーケットがあります。
サウスリムの見晴らし台の向かいには「ノースリム(North Rim)」。ノースリムの標高は、サウスリムよりも425m高い2516m(両リムにあるビジターセンターの標高を比較)で、美しい岩壁をより大きくパノラマで見渡すことができます。もちろん、ノースリムからサウスリムを望むことも可能ですが、標高が高いために、冬季は雪で閉鎖されます。
サウスリムには、現在6か所の宿泊施設と2つのキャンプ場があります。繁忙期は満室になるので、早めの予約が肝心。6か所あるうち、最も大きな宿が今回ご紹介する「ヤバパイロッジ(Yavapai Lodge)」です。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る1958年にオープンしたこちらのロッジは、サウスリムで一番の絶景ポイントと言われる「マーサポイント(Mather Point)」まで、どの宿よりも最も近い場所(1.3km)にあります。
マーサポイントへ続く道を挟んで、ルート66最盛期を彷彿とさせる「ヤバパイウエスト(Yavapai West)」とエアコンつきの「ヤバパイイースト(Yavapai East)」の計14棟のロッジが建っています。
メインロッジには、レストランやバー、カフェがあります。牛肉のブリスケット(肩バラ肉)やカウボーイステーキなどアメリカ南西部の料理をぜひ味わってくださいね。
※メインロッジは現在改装中で、2015年7月上旬に再開予定。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るこちらは、2階建ての「ヤバパイイースト」の部屋です。室内はモダンで清潔。森に囲まれたロッジでのんびりくつろげます。ぐっすり眠った後は、日の出を見に行きましょう!
朝陽の鑑賞に最適なマーサポイントとその西側にあるヤバパイポイント(Yavapai Point)まで、ロッジの前から無料のシャトルバス(ブルールート)が出ています。
公園内には、3種類のシャトルバスが運行しており、前述の両ポイントでオレンジルートに乗り換えると最も東のヤキポイント(Yaki Point)へ行くことができます。
ブルールートの最も西側でレッドルートに乗り換えると、夕陽鑑賞のおススメポイント・ホピポイント(Hopi Point)とモハブポイント(Mohave Point)に到着します。
日の出と日の入りの時刻は、ロビーのカレンダーにありますので、必ずチェックして、感動的な景色をどうぞお見逃しなく。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るメインロッジの向かいには、スーパーマーケット「ジェネラルストア(General Store)」、そして公園内に唯一の郵便局と銀行がありとっても便利です。
広々としたスーパーマーケット内には、生鮮食品のほか、アウトドア用品やお土産物など充実のラインナップ。「キャニオンビレッジデリ(Canyon Village Deli)」が入っており、トレッキング用のランチをテイクアウトできます。
ラスベガスでは半袖で過ごしていたとしても、標高の高いグランドキャニオンでは重ね着が必要な時も。でも、ご安心を。トレーナーからジャケットまで取り揃っています。暖かくして朝陽と夕陽の鑑賞に臨んでくださいね。
世界遺産・グランドキャニオン国立公園内にある「ヤバパイロッジ」から、季節や時間によって移り変わる景色をじっくりと眺めたり、地層に直接触れてみて、太古の世界を感じてくださいね。
〈一旅一首〉
20億年の谷から眺めれば40歳になることなんて
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(2025/1/19更新)
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