写真:村松 佐保
地図を見る東京都の多摩地区西部を流れる秋川(あきがわ)は、多摩川の最大の支流といわれている河川です。あきる野市網代付近から檜原村の北秋川・南秋川まで流れる20キロほどを秋川渓谷と呼んでいます。檜原村は四季の彩りに包まれた山々や澄んだ水に包まれた秋川源流の里です。南北の秋川に流れ込む沢にかかる多くの滝は、都会に残された貴重な宝です。
写真「中山の滝」は、檜原街道バス停和田向近くにある大きな石碑の建つところから降りることができます。滝の落差は1メートルほどですが、自然が織りなす渓谷美を堪能することができます。檜原村方面へのアクセス(JR五日市線・武蔵五日市駅からバス利用)詳細は、下記[MEMO]「バスナビ」でご確認をお願いいたします。
写真:村松 佐保
地図を見る檜原村を代表する滝といえば、日本の滝百選の一つ「払沢(ほっさわ)の滝」です。新緑の季節や夏祭りのライトアップ、紅葉や氷結の時期と、四季折々の美しい表情を味わうことができます。払沢という名称は、古くは滝の水が流れ落ちるさまが、僧侶が持つ払子(ほっす・僧が手に持つ馬の尾や麻などをたばねて柄をつけた仏具)を垂らした形に似ていることから払子の滝と呼ばれていました。それが変化したと言われています。
滝は60メートルほどの落差を4つの段となって流れていますが、写真に見えている部分は最下段の26メートルほどになります。目の前に激しく落ちてくる水が流れ込む滝壺が怖いほど透き通っていて、その神秘的な姿に目を奪われます。滝までは、バス停払沢の滝入口から徒歩15分ほどになります。
写真:村松 佐保
地図を見る払沢の滝入口から1キロほど先にある千足というバス停のあたりから、舗装された林道を20分ほど歩きます。かなり傾斜のきつい道ですので少し息が切れるかもしれません。林道の終点から山に入って30分ほど山道を登ります。山気分を満喫しながら進んで行くと、ひっそりとした森に水の音色が徐々に響き始め、美しく繊細な「綾滝」が姿を現します。岩肌を滑り落ちるように流れる姿に時が経つのも忘れて見入ってしまうかもしれません。
「綾滝」までは、山道に何箇所か案内板がありますので迷うことはないと思いますが、急登で足元が悪いところもありますので気を付けて登ってください。山道ですので歩きやすいシューズをおすすめします。
写真:村松 佐保
地図を見る茅倉(かやぐら)尾根を源として形成された茅倉沢から北秋川に流れ落ちている「茅倉の滝」は、車が行き交う205号線沿いからさり気なく見える滝です。滝の落差は18メートルほど。道路の横に流れているのでうっかりすると見落としてしまいそうになるかもしれませんが、隆起した岩盤や生い茂る木々の間を細くひっそりと流れ落ちる姿は何とも慎ましやかです。ぜひ足を留めてご覧ください!
「茅倉の滝」は、檜原街道から檜原村役場の先にある丁字路を右に1キロほど歩いたあたりの右手にある案内板を目安にしてください。最寄りのバス停はとうげん橋になります。
写真:村松 佐保
地図を見る自然に恵まれた檜原村の楽しみは滝だけではありません! 職人さん手打ちの、コシにこだわった本格蕎麦や地元でとれた自慢の野菜を使ったランチ、檜原B級グルメなど、滝に負けず劣らず癒され楽しめるお食事処がたくさんあります。
写真は「四季の里」の揚げだし豆腐定食です。檜原の季節を感じられるように、小さな畑で育った野菜や地元の山で採れた山菜を大切に使った、どこか懐かしい味わいです。床から天井まで木の温もりで満たされたお洒落なロッジ風の店内でいただくお食事は最高です。
お食事処詳細は、下記[MEMO]「檜原村観光協会 食事処」をご覧ください。
東京に残された大自然の宝庫、檜原村の滝巡りはいかがでしたでしょうか。道路の横から見える滝から山の奥まで入ってやっと出合える滝まで、さまざまな滝の姿に感激の連続です。滝を散策した後は新鮮でおいしい地元の食材に舌鼓。自然が生み出すエネルギーを浴びて、心も身体もリフレッシュできます。東京都の秘境・檜原村で、すてきな休日をお過ごしください!
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この記事を書いたナビゲーター
村松 佐保
大自然に惹かれて、東京から群馬県の嬬恋村に移住しました。私の住まいは村の南部で、長野県寄りの標高の高い地域です。周囲には豊かな自然が広がり、四季の移り変わりを肌で感じる日々を送っています。鴬のさえずり…
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