トマトの栽培が名産である中島村の中心には『童里夢公園(どりむこうえん)』があり、四季おりおりの自然に溢れています。
この公園では季節によってトマトの販売や加工品の販売も行っており、様々なイベントなども開催されています。
公園内にはウォーキングコースや遊具のあるわんぱく広場があり、中心の池には様々な季節の花が咲いています。
実は中島村にはパワースポットとも呼べる不思議なものがあります。
その名も『汗かき地蔵』と言って、ちょっと不思議な言い伝えを持つお地蔵様なのです。
お地蔵様があるお堂は中島村代畑地区にあり、住宅を進んだ山ぎわにひっそりと建っています。小さなお堂ですが、趣があり何となく不思議な空間のようにも思えてしまいますね。
■汗かき地蔵
西白河郡中島村大字滑津字代畑
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この汗かき地蔵は『事変が起こる際には5体から汗をかいて知らせてくれる。』と言う言い伝えがあるそうです。
簡単に説明しますと、災害が起こる前にお地蔵様が汗をかいて、住民に教えてくれると言うのです。きっと災害に気が付いたお地蔵様が、住民を心配して冷や汗をかくのでしょうね。
通常のお地蔵様はあまり大きくない印象ですが、汗かき地蔵は座っている状態でも約170cmの大きさがあり、もし立ち上がったら3m近くの大きさになるかも知れません。
言い伝えでは、お地蔵様が汗をかいた後に村に伝染病が流行したとの話もあり、明治維新前には東北各所からも多くの人が訪れていたそうです。
汗かき地蔵のお堂の周りには様々な石仏群が安置されています。この石仏群は明治維新の神仏分離の際に棄却された石仏で、こちらに集められて安置されています。
どの石仏もとても古いもので、東北の歴史をずっと見守っていたのでしょうね。何となく不思議な感覚を覚える場所です。
この汗かき地蔵は建武2年(室町時代)に建立されたとの刻印が背中にあります。江戸時代までは『奥州汗かき地蔵』として沢山の人からの信仰を集めていたそうです。
室町時代は足利尊氏が室町幕府を開いた時代で、戦国時代のずーっと前になります。そのような昔から人々の想いがつまったお地蔵様なのですね。
現在では近所の住民以外には、存在自体が忘れかけられている感じもありますが、事変がある際には汗をかいて住民を助けてくれると思います。
南東北にある不思議な言い伝えのあるパワースポット。一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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(2024/10/5更新)
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