写真:鮎川 キオラ
地図を見る本社出雲大社では、60年に1度建て替える「大遷宮」が終わり、今年2013年5月にはご祭神・大国主大神様を還す本殿遷座祭が行われます。新しいお社は、そのパワーが一段と増すと言われ、この機会にお参りを計画している方が多いようです。
出雲大社は、遠方からお参りにこられない方のために、ご祭神である縁結びの神様・大国主大神様の分霊が祀られる分社が全国各地にあることをご存知ですか。規模の違いはありますが、約300を数えるそうです。ハワイなど海外にもあるそうですよ。その中から、笠間市にある出雲大社常陸をご紹介します。
でも、なんで茨城県笠間市にその分社があるのでしょうか。その昔、大国主大神は常陸国(現在の茨城県)の少彦名神(すくなひこなのかみ)と共に国づくりに励まれたと記録されているそうです。そして、島根県の出雲大社が日が沈み休まる場所であり、常陸国は日が生まれる場所とされ、出雲から長野の諏訪大社を通る直線上の笠間市にご縁があり分社として鎮座することになったとの由来があります。のどかな田園風景を一望する小高い丘の上に鎮座する拝殿にはお馴染みの大しめ縄がかけられています。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るしめ縄は、神域と俗世の結界の役割を持つと言われています。神域へ邪気が入らないようにとの意味があるそうです。こちらの大しめ縄は、長さ16m、重さ6トンと日本最大級の大きさとなっています。建立20周年を迎えた、昨年2012年に新しく掛けかえられた新しいしめ縄です。本社出雲大社のしめ縄の大きさは長さ13m、重量5トンというから、本社より大きいことになりますね。と言うことは、こちらが日本一の大しめ縄となります。
下から見上げてみると、その巨大さは圧巻です。しめ縄をよく見ると黒いポツポツが無数にあります。「おや?」と思いよく見ると、お賽銭としてのお金がしめ縄に刺さっています。願いを込めて投げて、見事しめ縄に入れば願いがかなうとの噂があるそうです。でも、この噂は、ただの噂でしかないのだとか。本来はしめ縄が痛むのでやめてほしいお参り方法となるそうですので、ご注意ください。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るお参りを終えて、歩いているとふと足元のマンホールに目がとまりました。出雲大社内のマンホールには、神々しい絵柄が描かれています。雲の谷間に後光がさすデザインがいいですね。
お気づきの方もいると思いますが、マンホールの絵柄は都市によって様々。観光地などのマンホールは、特にアート性の高いデザインのものが多いように思います。気にして見てみると、面白いですよ。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る出雲大社常陸には、敷地内にガラス工房「神魂(かもす)」があります。こちらでは、吹きガラス体験ができるんです。神社と吹きガラスなんて何の関係も無いように思われますが、その昔、出雲大社のご祭神の命令で富貴玉(今の吹きガラス)を作り天皇に献上したとの記述が残っているそうです。日本の古墳などからも出土する勾玉もガラス製品ですね。古来より、神様への捧げもの、神聖なものとしてガラス文化が根付いていたんですね。
こちらの分社の神主さんは、自ら神器などを吹きガラスで創作して献上しているそうです。吹きガラス体験も神主さんが直々に手ほどきしてくれることも多いそうですよ。なんだかありがたい思い出のお土産になりそうでしょ。予約制なので、事前に問い合わせてからお出かけ下さい。
縁結びのスポットは、全国各地にありますが、その代表とも言える出雲大社。本社へすでにお参りをした方も、まだお参りに行ってない方もあらゆる良縁を願ってぜひ笠間市の出雲大社へお出かけ下さい。澄んだ空気と緑豊かな境内は、きっと良縁へ導くエネルギーをもらえます。
【出雲大社常陸】
茨城県笠間市福原2001
0296-74-3000
8:00-17:00、無休
【出雲館「神魂」】
0296-74-2948
出雲館10:00-17:00、水曜休
※「神魂」の営業時間、定休日は決まっておりませんので、問合せ下さい。体験は要予約となります。オリジナル吹きガラス製品作り一人4,200円(約30分)
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この記事を書いたナビゲーター
鮎川 キオラ
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