倶多楽湖の外輪山のひとつ、四方嶺にあるのぼりべつクマ牧場への唯一の交通手段は、ふもとの登別温泉街にあるロープウェイ山麓駅から運行しているロープウェイ。
山頂までの全長1260m、高低差300mを一気に昇る6人乗りのゴンドラから眺める北海道の山並みは、格別です!
ロープウェイの到着した山頂からは、クマたちの暮らす山の中まですぐです!
写真はメスのヒグマたちが集まって暮らす第2牧場。メスのクマたちはとても活動的で、立ち上がったり寝転んだり、歩き回ったりと、思い思いに動き回っています。
売店ではクマたちにあげられるカットされたニンジンを売っているのですが、クマたちは我先にとお客さんへのアピールを行ってくれます。ヒグマの動きや、群れの生活が間近に観察できる貴重な体験です。
体が大きく力が強い印象があるクマですが、実はとても器用で頭がいいんです。
クマ牧場のなかで見られる、「えさをおねだり」するアピールのしぐさは、ヒトが調教したり仕込んだものではなく、クマたちが牧場で暮らす中で自然に身につけたものなんだそうな。
他にも、手でオリを開けて中の餌を食べたり、写真のようにハシゴや足場を駆使して高いところにのぼり、よりお客さんの近くで姿を見せてくれることも!大迫力です!
のぼりべつクマ牧場の中には、世界で唯一の「ヒグマ博物館」があります。
ここにはヒグマの骨格標本をはじめ、起源と歴史、習性と生態などがわかる貴重な資料が500点以上展示されています。
ヒグマそのものの歴史はもちろん、北海道の大地に育まれた人間とヒグマの歴史に触れることができるのも魅力。ヒグマの狩りに使われた道具や、ヒグマのための儀式の資料に触れることで、人びとがこの生き物をただの獣としてではなく、神聖で尊重すべき神として扱ってきたことがわかります。
北海道でヒグマは「キムンカムイ(山の神)」とも呼ばれ、山に暮らす神聖な動物として敬われていました。山の中で暮らすヒグマたちに触れることで、北海道の旅は、より思い出深いものになるでしょう。登別を訪れた際は、ぜひロープウェイに乗って、のぼりべつクマ牧場へ!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/29更新)
- 広告 -