江戸時代から変わらぬ佇まい!木曽馬篭宿はあじさいの季節こそ美しい!

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江戸時代から変わらぬ佇まい!木曽馬篭宿はあじさいの季節こそ美しい!

江戸時代から変わらぬ佇まい!木曽馬篭宿はあじさいの季節こそ美しい!

更新日:2015/05/18 18:10

島野 佳幸のプロフィール写真 島野 佳幸 京都写真家、フリーライター

岐阜県中津川市にある木曽馬篭宿は、江戸時代の佇まいを今に残す町並みがよく知られています。馬籠宿は中山道69宿の43番目に位置し、かつては長野県木曽郡山口村に属していたこともあり、木曽谷を通る街道「木曽11宿」の南端に位置します。馬籠峠を挟み隣の長野県の妻籠宿と共に人気の観光地です。

あじさいの咲く時期には、より風情を増す馬籠宿の街並み。この宿場町を歩いて江戸時代にタイムスリップしてみませんか?

坂道の続く馬篭宿

坂道の続く馬篭宿

写真:島野 佳幸

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中山道は、江戸時代の江戸・日本橋を起点とする五つの陸上交通路(東海道、日光街道、奥州街道、中山道、甲州街道)として定められた街道の一つ。江戸日本橋から北武蔵・上野国・信濃国・美濃国と諸国を通り、近江国草津宿で東海道と合流して京都を結ぶ約540kmの道です。

その中、急峻な木曽谷を通るおよそ88Kmほどの区間にある11の宿場町(贄川宿 奈良井宿 藪原宿 宮ノ越宿 福島宿 上松宿 須原宿 野尻宿 三留野宿 妻籠宿 馬籠宿)を、「木曽11宿」と言います。

この南端に位置する馬篭宿は、石畳の急斜面の坂に沿った江戸情緒あふれる町並みで、坂道を登った高札場近くの展望台からは、正面に百名山で知られる恵那山を一望できます。

宿場町に似合うあじさい

宿場町に似合うあじさい

写真:島野 佳幸

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馬篭宿の坂道の街道沿いにあちらこちらにあじさいが咲いています。坂の下から見上げるあじさい、坂の上から見下ろすあじさい、どちらも風情があります。年間を通して人気の地ですが、風情がより増す、あじさいの時期に訪れることをおすすめします。

馬篭宿は中山道の四十三次目の宿場です。歌川広重・渓斎英泉によって、「木曽街道六十九次」として浮世絵が描かれています、ここ馬篭宿は峠道を恵那山を正面に見ながら歩く旅人の姿で描かれています。

中山道は山の中を往来する道程でしたが、東海道のように川の増水による川留めを避けることができる利点から女性の旅人も多かったそうです。なかでも、幕末の公武合体策のために14代将軍・徳川家茂に嫁いだ和宮の大行列は、絵巻物のような豪華さだったと語り継がれています。

馬篭宿のあじさいもそんな歴史を見つめてきたのかも知れません。

民家の前に咲くあじさい

民家の前に咲くあじさい

写真:島野 佳幸

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街道沿いには、水車小屋や歴史を感じさせる民家が立ち並び、家の前にはあじさいをはじめ、四季折々の花が飾られていて、旅情を醸し出してくれます。特に雨のそぼ降る日に、雨水を花びらや葉に滴らせたあじさいを目の前に見ながら、傘をさして石畳を歩くと江戸時代の馬篭宿の雰囲気をたっぷり味わうことができます。

また馬篭宿には、「木曽路はすべて山の中である」で始まる小説「夜明け前」を書いた文学家島崎藤村の出身地で、馬篭宿には夜明け前の舞台となった場所や藤村記念館があります。

藤村記念館の隣の大黒屋は藤村の初恋の人「おゆふ」の実家で、島崎藤村の若菜集の詩「初恋」の「まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき前にさしたる花櫛の花ある 君と思ひけり やさしく白き手をのべて林檎をわれにあたへし ...」の一節は有名です。

道端に飾られたあじさい

道端に飾られたあじさい

写真:島野 佳幸

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馬籠宿の路傍には文学碑が沢山あります。

馬篭峠近くの路傍には多くの碑が建てられています。十返舎一九の碑「渋皮の剥(む)けし女は見えねども 栗のこはめしここの名物」。馬籠宿のほば中央にある馬籠脇本陣史料館の前には、山口誓子の句碑「荷道の坂に熟柿灯を点す」が。また、島崎藤村記念館には藤村自筆の碑「誰でもが太陽であり得る わたしたちの急務はただただ眼の前の太陽を追いかけることではなくて、自分等の内部に高く太陽を掲げることだ」という碑も。馬篭宿から落合宿に向かう信州サンセットポイント100選に選ばれている路傍には正岡子規の句碑 「桑の実の 木曽路出づれば 穂麦かな」、その近くに松尾芭蕉の句碑「送られつ 送りつ 果は 木曽の穐」など、碑を巡って散策するだけでも楽しいでしょう。

文学碑を巡りながら道端飾られている草花、目の前に広がる田園風景、遠くに見える山景色をゆっくり楽しめるのも馬篭宿の特色です。この他、名もない小さな碑も数多くあり、写真のように花が添えられていることがあります。そんな風景を楽しみながら歩いてみてはいかがでしょう。

落合宿への石畳道

落合宿への石畳道

写真:島野 佳幸

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馬籠宿からさらに南の落合宿方面へ向かうと、馬籠城址があります。途中正岡子規の句碑、松尾芭蕉の句碑などをゆっくりと景色を楽しみながら次の宿場落合宿を目指して歩くと、標高500mの十曲峠があります。近くには島崎藤村直筆の「是より北木曽路」の碑もあります。

十曲峠から落合宿方向に進むと、樹林に包まれた全長約840mの落合石畳の道があります。木曽義仲が京を目指して大軍を進めた古道です。今は静かな散歩道となっていて、古い街道の佇まいが残り、梅雨の季節でも緑の木々の中の散策を楽しむことができます。

馬篭宿から妻籠宿へのハイキングもおすすめ

ここ馬篭宿(標高600m)から、馬篭峠(標高801m)越えのルートで隣の妻籠宿までの全長9Kmのハイキングコースをゆっくり3時間かけて歩いてみるのも良いでしょう。

馬籠峠近くには、剣豪 宮本武蔵が修行した地と言われている男滝・女滝(おだき・めだき)という二つの滝もあります。

馬籠〜馬籠峠は急な短い上り坂、馬籠峠〜妻籠はゆるやかな長い下り坂、になります。
観光案内所で、馬籠⇔妻籠ハイキング券を受け取って、ハイキング終着の観光案内所で引換に、桧(ヒノキ)で作られた完歩証明書がもらえます(200円)。あじさいの季節に馬篭・妻籠と2つの有名な宿場町巡りもしながら、江戸時代にタイムスリップしてみませんか。


掲載内容は執筆時点のものです。 2012/06/27 訪問

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