JR博多駅から香椎駅まで電車で約10分、福岡市の中心部から気軽に来られる場所にあるのも香椎宮の魅力のひとつです。
見事なクスノキが連なる香椎参道は約1キロの道のり。このクスノキは1922年の貞明皇后のご参拝を記念して植えられました。歴史を感じる壮大な緑のトンネルが続きます。
参道の通り沿いにはお洒落なカフェや食事処が多く、まさに散歩コースにぴったりの場所。参拝前に気になるお店を見つけてお茶を楽しんでみてはいかがでしょう。
香椎宮の御神木、綾杉は樹齢1800年を超える大杉です。神功皇后が西暦200年に植えられたと伝わるこの御神木は、通常の杉とは異なり、葉が交互に交わって綾の文のようになってることから「綾杉」と名づけられました。
過去様々な災難に見舞われたこの御神木は、その強い生命力で新しい芽を出し、このような大木に成長しました。朱色に塗られた柵を飛び出し、空に向かって伸びる様は圧巻です!
「秋立や 千早ぶる 世の杉ありて」
これは明治29年、夏目漱石が香椎宮に立ち寄った際に詠まれたものです。
夏目漱石も見たこの綾杉を、肌で感じてみてはどうでしょう。力強い綾杉を目の前にすれば、その生命力にあやかることができそうですね。
香椎宮の境内は花の名所としても有名です。
4〜5月には亀の池を囲む小山の斜面に1600株ものツツジが。そして6月には菖蒲池に花菖蒲の花が咲きます。福岡を代表する花菖蒲の名所としても知られている場所です。時期を合わせて訪れてみるのもおススメ!
総欅白木造りの桜門を抜け、欅造朱塗の中門をくぐると鮮やかな朱塗りの拝殿が目の前に迫ります。あまりの色鮮やかさにはっとさせられることでしょう。
無料の休憩所もありますので、広々とした境内を回った後は、一休みしてみるのもいいかもしれませんね。
江戸時代に再建された本殿は、大正14年に国の重要文化財に指定されました。
「香椎造り」と呼ばれるこの様式は、唯一無二の建築様式で全国でも香椎宮でしか見られないのだそう。写真からも分かるように、屋根の形式が特徴的です。
更に本殿には車寄せがあり、御祭神が御輿や牛車に出入りする際、直接乗り降り出来るよう、出入り口用階段が中途半端に切られています。
本殿は透塀で囲まれている為、通常は中に入ることが出来ませんが、透塀越しに見る本殿も一見する価値ありですよ!
本殿の北300メートル程山手にある不老水。
日本名水100選に選出された名水です。神功皇后のお供をしていた竹内宿禰が、この水を飲んで300歳まで生きたという伝説があります。
無料で汲むことが出来るのですが、水量が減少している為、ひと家族につき4リットルまでと取り決められています。ご近所の方も利用されているようで、ペットボトルを持って順番待ちされている方も多くみられます。
とにかく飲んでびっくり!澄んだ冷たいおいしい水です。
本殿から歩いて7分程なので、不老水で乾いたのどを潤してみてはどうでしょう?
とても見応えのある香椎宮、如何でしたか?
境内には香椎宮周辺歴史散歩案内というマップが写真付きで案内されており、香椎宮周辺には多くの神社があることが分かります。香椎宮の参拝ついでに、気になるところを散策してみるのもおススメ!
香椎宮は蛍の名所でもあります。
季節によって見どころが違う香椎宮をぜひ楽しんでみてください。
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(2024/10/3更新)
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