写真:天草野 黒猫
地図を見るまだまだ知名度は低い三角西港。実は明治三大築港のひとつです。730mもある石積の埠頭や水路が120年を経て現存しているのは、明治三大築港の中でも三角西港だけ。見飽きない美しい曲線の港。そして、この洋館「浦島屋」は明治時代の旅館なんです。どの窓からも港が見えるこの洋館。どこかでみたことがありませんか?
そう!長崎にいった方ならわかると思いますが、長崎の「グラバー邸」に似ているのです。というのも、この三角西港を設計をしたのはオランダ人のムルドルさんだけど、実際に施工をしたのが長崎の大浦天主堂やグラバー邸などを手掛けた小山秀さんなんです。似てるはずですよね。
そして、この小山秀さん。アカデミー賞受賞脚本家でありくまモンのプロデュースでも有名な小山薫堂さんの曾お爺さんにあたるのです。色んなつながりがおもしろいですね。
写真:天草野 黒猫
地図を見るこの「浦島屋」のお薦めは、明治の旅館の建物を生かしたカフェ「ラフカディオ」です!
建物に左手から入ると三角西港の築港当時の資料や写真小泉八雲に関する資料が展示されています。そして右手から入るとカフェ「ラフカディオ」があり、飲物や軽食、ビールやワインもたのめます。
おすすめは二階のベランダのテーブル。飲物などを一階で注文して二階にあがりましょう。二階から、美しい曲線の窓ごしに三角港をながめながらすごす時間は最高です。
お店の方に伺うと、朝からビールやワインを注文されてゆっくりくつろぐ海外の方もいらっしゃるとか。リゾート気分でまねしてみるのもいいですね。
緑の木々に鳥のさえずり。港から吹く風を感じながら本を片手にゆっくり時をすごすのもステキです。
写真:天草野 黒猫
地図を見る明治時期には土蔵作りの旧三角海運倉庫だった建物を利用した珈琲屋「和蘭館」。おすすめはウッドテラスで海を眺めながらゆっくりすごす極上時間です。
目の前には白い石積埠頭が広がり、なんともみあきない風景です。この「和蘭館」前の埠頭は『坂の上の雲』などのロケでも使われています。
そして、ここ「和蘭館」は珈琲もおいしい。東京コクテル堂と神戸萩原珈琲の豆を利用しているという珈琲。ロイヤルコペンハーゲンのカップでいただけます。
このロイヤルコペンハーゲンのカップには赤富士がえがかれているめずらしいもの。カップも楽しめます。店内にはピアノもあって自由に弾ける様になっています。時間を忘れて過ごしていると、運がよければスナメリのゆったりと泳ぐ姿もみれるかも。
明治時代の港の賑わいを思いながら時間を忘れてすごせる、このカフェ。かくれ絶景スポットです!
写真:天草野 黒猫
地図を見る三角西港の夕暮は絵の様です。釣りを楽しむ人たちの影絵の様なシルエット。夕暮れの「和蘭館」のウッドデッキからゆっくり沈んでいく夕陽をながめるのもステキです。
夕暮れはゆったりと湾曲した石積みのシルエットがなんとも美しい。釣り人の影、家族で散歩する姿。
釣りをしている方に伺うと、イカがつれることもあるとか。釣りの好きな方で近隣から車でいらっしゃる方は釣竿をもってくるのもおすすめです。つれるかどうかはともかくとして、日ごろの喧騒を忘れてゆっくりできます。
夕暮れのカフェは陽の沈む美しい風景をながめながら、時代も時間も超えてくつろげますよ。
写真:天草野 黒猫
地図を見る海辺を歩いていると、炭酸の飲物がほしくなります。そんな時は、せっかくだから明治時代を思いシュワシュワのラムネはいかがですか?
ちょうど三角西港の真ん中あたりに、三角の伝統工芸品や特産品など販売している物産館「ムルドルハウス」があります。そしてここで売られているラムネがかわいい!
非公認のキャラクターですが男の子「ムル」は三角西港の設計者ムルドルさんから、女の子の「メリィ」ちゃんはスナメリにちなんで名付けた名前だとか。このキャラクターは三角西港を愛する女性3人で作られたもの。「和蘭館」のスタッフのお1人でもあります。
青い海をみながら、珈琲と共に「和蘭館」のウッドデッキでいただくのもよし、お土産に買って帰って、思い出と共にいただくのもよし、かわいいラムネもおすすめです。
明治時代の美しい風景が現存する三角西港を楽しむためには「ゆったりとすごす」がおすすめです。片手に本や釣竿、カメラなどをもってゆったりゆっくり時間をすごすつもりで出かけてみて下さい。きっと日頃忘れていた極上の時間がすごせます。
世界文化遺産に正式登録されるとよりこみあう可能性も高いこのレトロな景色の港。混み合う前にでかけてみませんか?
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(2024/10/15更新)
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