写真:bow
地図を見る沖縄県宮古島市、離島でもある宮古島に、日本最南端の神社「宮古神社」があります。その歴史は1590年(天正18年)、沖縄本島にある波上宮から熊野三神を勧請して建立されたのが始まりとされています。
現在の位置に至るまでは台風による被害や、第2次世界大戦など様々な紆余曲折を経た後、2010年(平成22年)に元々鎮座していたという位置へと移されたもの。新たに再建された神社のため、まだ真新しさのある綺麗な神社でもあります。
一の鳥居前にいる狛犬は、沖縄のせいか狛シーサーと言った方がしっくりくるのが不思議です!
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地図を見る手水舎も赤瓦の屋根の石造りで実に沖縄風!両脇を固める龍の石像はちょっと控えめな大きさですが存在感があります。
まずはこちらで清めていざ参拝といきたいところ。水が蛇口を捻らないと出ないのは、水資源が貴重な宮古島だからこそでしょうか。水は口に含めば宮古島ならではの硬水なのがわかるかと思います。
また、手水舎の後方には天皇皇后両陛下が2004年に初めて宮古島をご訪問された御行啓記念の植樹があります。
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地図を見る境内に玉砂利が敷かれていることが多い本土の神社と全く趣が違うのは、芝生!なんとも青々とした芝生のせいか、荘厳な雰囲気とは程遠い感覚があります。
沖縄と本土のデザインが実に上手くちゃんぷるーされた本殿はかなり印象的。沖縄風の特徴的な赤瓦が目に入るものの、ちゃんと宮大工が釘を一本も使わずに建てたのだそう。また、通常お寺やお城などで見かける鴟尾(しび)が屋根の上にあるのもちょっと珍しいポイントかもしれません。
「宮古神社」のご祭神は6柱。宮古統一の祖である與那覇恵源命(よなはけいげんのみこと)、宮古開基の祖である目黒盛定政命(めぐろもりていせいのみこと)、中興の英王である仲宗根玄政命(なかそねげんがのみこと)の豊見親三神と共に熊野三神が祀られています。
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地図を見るその土地の神と共に祀られている熊野三神は沖縄本島の波上宮から勧請されたもの。ちなみに沖縄本島の琉球八社と呼ばれる主要な神社のうち、七社が熊野系。どうして熊野から遠く離れた南の島に熊野信仰がこれほど多いのか?ニライカナイ信仰などの琉球神道が盛んな沖縄になぜ根付いたのか?
熊野には補陀落山寺というお寺がありますが、ここはかつて南方にあるという観音浄土を目指した「補陀落渡海」という捨身行の出発地。浄土を目指した僧の中には沖縄に辿り着き、布教を行ったとされる僧がいたとも・・・。
このあたりを紐解いていくと何かが見えてきそうな気配がしませんか?そんなロマンを感じられる「宮古神社」でもあるのです。
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地図を見る「宮古神社」は小高い丘にあり、そこからの眺めは神社にいるということを忘れてしまいそうな景色!青い海と伊良部島、さらに新しく開通した伊良部大橋も視界に。
このような絶景も楽しむことができるのが「宮古神社」ならでは。日本最南端の神社に来ているなぁと実感できるのではないでしょうか。
ガイドブックにはなかなか載らないため、宮古島の観光名所としてはマイナーな存在の「宮古神社」ですが、端っこ大好きな方にはぜひおすすめしたい日本最南端の神社です。
境内には数台の駐車スペースがありますのでレンタカーを借りているならばそのまま神社まで行けば大丈夫です。また、パワースポットとされる漲水御嶽も目と鼻の先です。旅行したのならばその土地の神様にはお参りしておきたいもの。あわせて訪れてみてはいかがでしょうか?
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(2024/10/5更新)
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