写真:おしみ ゆかり
地図を見る誰もが1度は登ってみたい日本の霊峰、富士山。富士塚とは富士信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚のことです。
江戸時代、富士山信仰が盛んでしたが、一般庶民はそう気軽に富士山にはいけませんでした。そこで考えだされたのがこの「富士塚」なのです。品川神社の「品川富士」、鳩森八幡神社の「千駄ヶ谷の富士」などなど、都内には沢山の富士塚が残っています。
今回ご紹介する小野照崎神社の「下谷富士」は1828年に建造されたもの。毎年6月30日の大祓と7月1日の富士山のお山開きに合わせた2日間だけ一般に開放されます。「不二(ふたつとない)」「不尽(つきることがない)」などがいわれとされる富士山。その富士山の溶岩を運んで作られたもので、その神性に肖ろうとたくさんの方が参拝に訪れます。
写真:おしみ ゆかり
地図を見る小野照崎神社といえば、「寅さん伝説」が有名です。売れない頃の渥美清さんが「煙草やめるから仕事ください」とお願いするとすぐ、寅さん役に抜擢されたという伝説で、願掛けに訪れる芸能人が後を絶たないとか。何かを断つことで願いを叶えてくれるので、別名「禁煙神社」とも呼ばれています。御祭神は閻魔大王の補佐官を務めたと言われる小野篁(おののたかむら)公。小野照崎神社は学問・芸能の神として有名なパワースポットなのです。
写真:おしみ ゆかり
地図を見る境内にはかわいいお猿さんの像を見つけることが出来ます。なぜお猿さんか、に関しては諸説あるようですが、富士山信仰の神社、浅間神社の神使は猿。申(サル)の日に富士山が現れたこと由来とされています。手を合わせて富士塚を守る姿に癒されますよね。
写真:おしみ ゆかり
地図を見る富士登山のあとは、2日間限定の御朱印を忘れずに頂きましょう。他にも限定の授与品もあり、中でも人気の「茅の輪守」は早々に売り切れてしまいますので早めに行くことをお勧めします。
いかがでしたか?東京で富士登山が出来るなんて驚いた方も多いのではないでしょうか?お山開きが行われる6月30日は「夏越の祓」といい、茅の輪を潜って、半年分の穢れを払う行事も行われています。境内ではお囃子も響き、とても賑やかです。みなさんも是非、富士登山して、富士山の御利益を頂きましょう。
この記事を書いたナビゲーター
おしみ ゆかり
仏像やこけしなどの伝統工芸品、郷土玩具など、その土地でずっと守られているものに魅力を感じ、その土地を訪れるのが大好きで良く旅に出ます。旅先で出会った、美味しいものや可愛いものなども、紹介していければと…
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