写真:LUI
地図を見る蛇之口滝ハイキングコースは屋久島の南側にある、尾之間地区の尾之間歩道がスタート地点です。
コースは亜熱帯ジャングルの雰囲気漂う森や、照葉樹林を進んでいきます。
道中ではヘゴ、ビロウ、トベラ、ツワブキ、ヌルデ、ヤマビワ、ツツジといった、多様な植物を見るができます。また、道の前半にはそれぞれの木の説明文もあり、森の木の勉強をしながら進むことができます。
そして、道中には堆積岩の風化した粘土状の道から花崗岩の風化したざらざらな土質へ変わる地点があります。これは屋久島が海中の表層の堆積岩を、下にあった花崗岩が突き破ってできたことに、由来するといわれています。
写真:LUI
地図を見る蛇之口滝ハイキングコースにも、屋久島でぜひとも見たいもののひとつ、苔むす緑にあふれたところがあります。
このコースでは、ほかの苔むす緑が有名な白谷雲水峡などとは少し違った楽しみ方ができます。ここでは苔むす緑の中に、ベンチが設置されていて、休憩がてら、苔むす風景を座って間近にゆっくりと眺めることができます。
ここは、自分が自然に溶け込んだように感じられる素晴らしいスポットで、記念撮影にもオススメです。
写真:LUI
地図を見る屋久島といえば、縄文杉といった杉の巨樹を、思い出す方も多いと思います。
蛇之口滝ハイキングコースでも、杉の大木ではありませんが、とても大きなあこうの木を見ることができます。
あこうの木は暖かい気候に分布する常緑の高木で、網目のように絡まった幹が特徴の一つです。
鳥によって運ばれた種子が木の上に発芽、着生し、気根を伸ばして着生した木を覆い、枯らすこともあるので絞殺しの木とも言われています。
写真:LUI
地図を見るスタートからおよそ3時間、山道をいき、沢を渡り、ゴールの蛇之口滝に辿りつきます。
屋久島はその地形と降水量の多さによって滝が多く存在する島です。
その中でも蛇之口滝は、大川の滝、千尋滝と並ぶ屋久島最大級の滝で、なんと幅約50m、長さ約100mの巨大な一枚岩の岩肌を落ちてくる、スケールの大きい滝です。
間近に、そして真正面でその巨大な一枚岩と対峙すると、自然のエネルギーがどっしりと伝わってきます。
夏場であれば、滝つぼで泳ぐこともできるので、自然を感じ、涼も取ることもお勧めです。
写真:LUI
地図を見る屋久島は、実は温泉に恵まれた島でもあります。
そして、蛇の口滝ハイキングコースは、私たちが登山後には温泉に入りたくなる、その気持ちを察するかのような場所なのです。
なんと!コース入口すぐそばに、尾之間温泉という島民もよく使う町の温泉がある、至れり尽くせりなコースなのです。
共同浴場なので、こじんまりとした造りですが、温泉自体は本格的で、岩風呂の浴槽の足元からお湯が湧き出します。
温度は結構熱めで泉質は単純硫黄泉です。
蛇之口滝ハイキングコースは途中に沢を渡る箇所があり、急な増水による危険があるので、天候には十分注意してください。
また、木道などで分かりやすく整備されたルートではないので、ガイドをつけるか、または登山テープを忠実に辿るなどして、道に迷わないようにも注意してください。
自分の身の安全と、登山マナーを守り、蛇之口滝ハイキングコースを存分に楽しんでください。
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(2024/10/14更新)
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