写真:Chanos Maya
地図を見る1834年(天保6年)酒造所として創業したこの場所。風間一族により代々引き継がれてきました。現在は16代目の若き風間総一郎さんがその伝統をワインに受け継ぎながら、個性的で繊細な日本のワインを送り出しています。
この甲斐ワイナリーがワインを造るようになったのは1960年代。日本ではまだまだワインの需要が小さかった頃です。当時は清酒造りを続けながらワインを製造する兼業でしたが、のちにワイン専業となりました。かつて清酒の醸造をしていた場所はワインの醸造施設とワインを貯蔵するセラーとしてその役割をはたしています。中に一歩入るとひんやり涼しいこの場所で、静かに、そしてゆっくりとワインは熟成しています。また江戸時代の建物で築200年の土蔵は、しっくりと落ち着いたワインカフェ「古壺(ここ)」としてその歴史を今にとどめています。
ワイン貯蔵庫やカフェはすべて国の有形文化財。そのほかワイナリー内の2つの建物が有形文化財に指定されています。
写真:Chanos Maya
地図を見る長き伝統の中で生まれるワイン。甲斐ワイナリーではぶどう園と土蔵でのワイン造りを実際に見学することができます。
日差しの強い中でも、ひんやりとした空間の土蔵内。ぶどうの実と皮を分ける機械や醸造のためのステンレス樽などの置かれた醸造施設ではスタッフの方が製造工程やワインへの思い入れを説明してくださいます。続いて熟成中のワインが保存されている貯蔵庫や瓶詰めされたたくさんのワインを拝見。売れるワインよりも個性的なワインを造りたいと一本一本のワインを大切に丁寧に、生産本数は年間たったの3万本。自社農園で減農薬で育てるぶどうからこだわり続けて、甲斐ワイナリーだけの極上のワインができあがります。
豊満なワインの香り漂う中での大人の工場見学は、木曜日の定休日と年末年始を除く毎日、午前9時から午後6時まで無料で行われています。(ぶどうの収穫シーズンなど、急きょお休みとなる場合があります。詳細はワイナリーホームページなどをご確認ください。)
写真:Chanos Maya
地図を見るワイナリー併設の「古壺」は築200年の土蔵を改装した純和風建築のワインカフェ。ここでは甲斐ワイナリーのすべての銘柄のテイスティングをはじめ、ワインに合うおつまみやオーナーの奥様手作りのケーキなどを味わうことができます。
見学を終えたらやっぱりワインを味わってみたいもの。たくさん飲み比べるなら4種、ちょっとだけ味わうなら2種のテイスティングセットがおすすめです。赤、白、また薄いピンク色の美しいロゼまで常時10種程度のワインリストの中からお好きなワインを選ぶことができます。(シーズン、在庫により種類が減ったり、また一部指定となる場合があります)
もちろんボトルやグラスでのオーダーも可能。ボトルワインは古壺でも小売価格と同じお値段で提供してくださいます。とってもリーズナブルなのはワイナリーだからこそですね。
写真:Chanos Maya
地図を見る毎年完売も多数ある甲斐ワイナリーのワイン。運良く在庫があったなら、1本から購入することが可能です。
熱処理などを行わず、無濾過で仕上げるちょっと珍しい白ワイン。これは品質を保つのが難しいため、インターネットでの販売もなくワイナリーのみでの限定販売です。また生産の本数が少なくワイナリーでしか買えないワインも。まずはテイスティングでお気に入りのワインを探しましょう。希望のワインはワイナリーの母屋で購入します。もちろん母屋も重要文化財に指定されています。重厚なこの屋敷の見学もお忘れなく。
なお甲斐ワイナリーでは配送のサービスも行っています。これならたくさん購入してしまっても安心ですね。(送料は有料となります)
清酒の時代からの長い歴史はワインに受け継がれ、甲斐ワイナリーは新たな歴史を刻み続けています。200年の歴史を感じさせる建物で生まれる、日本の極上ワインを味わいにでかけてみませんか?
甲斐ワイナリー
住所: 山梨県甲州市塩山下於曽910
定休日: 木曜日、年末年始
行き方: JR中央本線塩山駅から歩いて15分
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(2024/9/9更新)
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