現代の水の都といえばヴェネツィアですが、かつて、ミラノの中心街には運河が張り巡らされ、街の経済的発展を支えていました。14世紀にミラノ大聖堂の建設とともに都市計画が見直されると、運河のほとんどが埋め立てられ、それ以前の姿は失われてしまいました。
でも、ミラノの南部にあるナヴィリオ地区には、当時の運河の一部が残されています。
ということは、ここまでミラノの古い歴史を体感し、昔の街の姿に想いを馳せることができる場所はここにしかないのです。大聖堂とともに歴史を作り上げた現在のミラノと、もうひとつ古いミラノ。この場所へ足を運んで、より深いミラノの歴史を感じて見ましょう。
ナヴィリオ地区は、地下鉄のポルタジェノヴァ(PORTA GENOVA F.S)駅にあり、駅から運河までは徒歩5分ほどの距離となっています。
この場所には、運河沿いにファッションやインテリアなどのセレクトショップとカフェやレストランが立ち並び、お洒落なミラノっ子たちに人気のスポットとなっています。ミラノっ子になりきって、ウインドウショッピングやカフェでの休憩を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ミラノの市街地は、石造そのままの街並みが連続し、シックな色味が印象的です。けれども、ここ、ナヴィリオ地区は市街地の一角にありながらもカラフルな建物が立ち並びます。壁ひとつ取ってみても、軒を連ねるお店に負けないお洒落さは、イタリアならでは。
運河沿いをゆっくりお散歩しながら、ご自身のベストビューを探してみてください。
きっとお気に入りの配色や、壁と窓枠のコントラストなど、異国の地ならではの風景のなかにお気に入りを見つけられるのではないかと思います。
ナヴィリオ地区のあるポルタジェノヴァ駅は、ミラノ観光一番の中心地であるドゥオモ(DUOMO)駅からはカドルナ(CADORNA)駅で乗り換えて向かいます。このカドルナ駅には、あの「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会があるのです。
「最後の晩餐」の見学は時間予約制となっており、インターネットを利用して事前に予約しておくと確実です。けれども、1〜2名などの少人数であれば、当日でもチケットを購入できることが多いです。その場合、窓口で購入した時間の数時間後を指定されるので、乗り換えの際に先にチケットを購入し、ナヴィリオ地区へと繰り出す、なんていう時間の使い方でミラノ観光を満喫してみてください!
ミラノはファッションをはじめ、現代的なデザインや流行の発信地として、日本で生活していてもその名を耳にすることの多い街です。もちろん、現代的な都市というだけでなく、ミラノ大聖堂やブレラ絵画館、スカラ座など、歴史と文化を感じられる名所も多くあります。
今回ご紹介したナヴィリオ地区は、流行のファッションとミラノの街の歴史とを一度に楽しめる場所です。最後にご紹介した「最後の晩餐」のような、超有名観光スポットともに訪れることで、ミラノの歴史により深く触れることが出来るのではないでしょうか?
ミラノの様々な側面に触れ、充実した滞在となりますように!
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