写真:Hiroko Oji
地図を見る澄み切った湖水で知られ、ドイツで最も綺麗な湖と宣伝されるためか1909年より電力のボート、手漕ぎボード、ペダル式ボートのみが使用を許可されているのがこのケーニヒス湖です。
ベルヒテスガーデンの鉄道駅前から出るバスで約10分、5キロメートルほどの距離ですので、時間に余裕のある方はハイキングルートを辿って歩いて行ってもいいかもしれません。
ケーニヒス湖のバス停で降りたら、シュタインボックの像やプリンツレゲントの碑が立つ公園前を通り過ぎ、お花で飾られたバルコニーのあるホテルや土産物屋の建物群を通り過ぎて、湖畔へと向かいましょう。遊覧船乗り場がありますので、チケット売り場でチケット購入。桟橋から指示された遊覧船に乗り込んでいざ出発です。
音もなく滑るように動き出した船は、緑に囲まれた湖上を奥へ奥へと進んでいきます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る85人乗りの船は全長20メートル、幅13.5メートルあり、時速12kmで進んでいきます。動き出して暫くはドイツ語での案内が船内に響きます。晴れていれば、船員さんが窓の外側の枠を巧みに渡り、屋根を覆っている幌を上げてくれます。やがて、す〜と船の動きが停まり、静かに響いてくるのが、トランペットの音色なのです。
他に何の物音も聞こえない湖上をただただ、トランペットの音色だけが響き渡る数分間。曲が続けて演奏されるのではなく、一つ一つの旋律毎に間があけられ、それが湖を囲む岩壁にこだまし、よりいっそう澄んだ音となってはね返ってくるのです。心の中にす〜っと清涼感が溢れ、まるで時が止まってしまったかのような錯覚さえ覚えるるひとときです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る標高2713メートルの岩壁のヴァッツマン麓の湖畔を眺めながら、約50分でバルトロメーの船着き場に到着します。緑溢れる草原の中に赤い玉ねぎ頭の屋根、真っ白の壁をもつ聖バルトロメー僧院は目の前。
聖バルトロメー僧院、美しい装飾の内部を自由に見学した後は、すぐそばにあるレストランや、サンドイッチのコーナーでお魚料理を堪能するのもよし、いくつもあるハイキングコースへ歩き出すのもよし、お好きな過ごし方をどうぞ!
さらに、ケーニヒス湖の最終地点であるザレトへ向かう船に乗ると、より一層澄み切った湖水の世界。平均で150メートルの深さがあり、最も深いところは200メートルもある湖です。ザレトからは、約15分歩くとオーバーゼーというもう一つの湖に行くことが出来ます。お時間が許せば緑いっぱいの静かな散歩道を楽しんでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るイエンナー山へは、バス停からさらに坂道を上って行ったところにある、イエンナーバーンというゴンドラ乗り場から上ることができます。ゴンドラを2本乗り継いで山頂駅へ向かいましょう。お花が咲き乱れる牧草地の斜面、高度を上げるにしたがって、見晴らしがどんどん良くなり、遠くの山並みが見渡せるようになってきます。牧草地から林の上、そして小さな池の上を通り越し、やがてレストランのある山頂駅へ到着します。
しかし、ほんとの山頂は、山頂駅からさらにお花の咲き乱れる山道を上ること15分!手前の展望所からもケーニヒス湖とヴァッツマンの眺めは素晴らしいのですが、十字架の立つ岩だらけの山頂からは先ほどの展望所ごとひっくるめた360度のパノラマ!
急峻な角度で湖に落ち込むヴァッツマン山群、その奥に連なる波のような山並み、ただただ見惚れるばかりです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る360度のパノラマを楽しんだら、周辺に延びるハイキングコースをのんびり歩いて下って行きましょう。斜面には黄色や白、ピンク、紫、ブルーといったお花が咲き乱れ、離れたところにあるいくつかの岩のゴツゴツした山頂にはそれぞれ十字架が立っているのが小さく見えています。時間があれば別の山頂へ歩いていくのも、また違った眺めが楽しめて素晴らしい思い出となるに違いありません。
帰りは麓まで歩いてもいいですし、山頂周辺で歩き回って疲れたら、ゴンドラで下るのもOK。体力に合わせて選んでくださいね。
ケーニヒス湖にはバス停周辺から遊覧船乗り場までの間にホテルやレストランも多く、このあたりで宿泊すると湖畔のハイキングやイエンナー山でのハイキングがたっぷり楽しめるところです。ぜひ、ゆっくり素敵な滞在をなさってくださいね。
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(2024/10/16更新)
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