京都府京都市東山区にある「京都霊山護国神社」は、明治維新を迎えることなく亡くなった幕末の志士たちを祀るために、慶応4年(1868)に建立された神社です。神社の隣りには、祭神となった多くの志士たちの墓が建立された霊山墓地があります。
霊山護国神社にある霊山墓地には、明治維新に尽力した1356名の志士が眠っています。写真にあるように実に多くの墓があり、そのほとんどは無名の志士たち。この中から自分の知っている人物のお墓を探し、お参りしましょう。
祀られている人物で最も有名なのが坂本龍馬です。龍馬は近江屋事件で暗殺されてしまうのですが、そのとき同じ土佐藩の盟友・中岡慎太郎も一緒でした。そのため二人のお墓は並んで建っています。実はここにあるほとんどのお墓は招魂碑で、遺骨は埋葬されていないのですが、龍馬と慎太郎の二人の遺骨はここに埋葬されています。
二人のお墓の前には、京都の街を見つめるように二人の銅像が建っています。ここは撮影スポットのひとつです。銅像を撮る、銅像と一緒に撮るのもいいのですが、二人が見つめる先にある京都の街の眺めもオススメです。
隣接する「霊山歴史館」でお墓のリストとマップが購入できるので、それを見ながら有名人のお墓めぐりをしましょう。
藩ごとにわかれているので、有名な人物は同じようなところにあります。特に長州藩の墓地には高杉晋作をはじめ、久坂玄瑞、吉田稔麿など2015年大河ドラマ『花燃ゆ』で描かれている人々が眠っています。
この墓地は、明治維新に尽力し明治を迎えることなく亡くなってしまった方を祀っているところです。そのため、明治になってから亡くなった方はほとんどないのでご注意ください。
ただ例外もあり、この墓地の一番奥には明治新政府で活躍した長州出身の木戸孝允(桂小五郎)のお墓もあり、招魂碑ではなく遺骨が埋葬されています。
神社と墓地に隣接する歴史館は、全国ではじめての幕末・明治維新期の歴史を総合的にとらえて研究する専門博物館です。幕末、政治の中心地であった京都で活躍した志士、大名や天皇、公家のほか文人、画家などの遺品、書状などの各種資料を収集し、公開展示を行っています。坂本龍馬、中岡慎太郎、西郷隆盛、木戸孝允、高杉晋作などの志士の遺品とともに、新選組、徳川慶喜、松平容保など幕府側に関する資料も数多く展示されています。
歴史館で学んでから墓地に行くと、より一層理解が深まるでしょう。
霊山護国神社は、現代日本への道を切り開いた人々が祀られています。現在生きている日本人なら一度は行ってみたい場所。京都の街が眺められる少し高い位置にあるので、街を眺めながら維新で活躍した人々を偲んでみてはいかがでしょうか。
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(2024/10/10更新)
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