写真:坂元 美鈴
地図を見るチェンマイの伝統的な宗教行事であるイーペン祭り。由来はロイクラトンとは異なるようですが、同時期に行われるのでチェンマイのロイクラトン=イーペン祭りとして認識されているようです。お祭りの前後、家先や街の至る所に色とりどりのランタンを飾りつけるのもチェンマイを中心とした北部タイならでは。この時期、チェンマイの街歩きもよりいっそう楽しくなりますよ。
その幻想的な行事が執り行われるのがサンサーイ地区にある、お寺併設のメージョー大学の広大な敷地です。お寺主催の宗教的行事ながら、コムローイが夜空を彩るあまりの美しさに、在タイ外国人や旅行者の間で評判となり、外国人向けに「イーペン・ランナー・インターナショナル」として開催されるようになったのが数年前。従来のチェンマイ・イーペン祭りとは、日程・趣旨が異なりますが、内容は本物とほぼ同様です。
異なる点は、本来の日程より1〜2週間前後して、英語・日本語・中国語のMCが入る点でしょうか。また、座席指定で、儀式の前にタイの伝統菓子や飲み物などが振る舞われ、終了後はお寺で作ったお弁当が振る舞われるなどのサービスはインターナショナルのみ。一方、従来のイーペン祭りでは椅子はなく、当然ながら全てタイ語なので、やはり外国人向けのインターナショナルがおすすめです。
写真:坂元 美鈴
地図を見る2015年は5月の段階で、バンコクの日系代理店がバンコク発コムローイツアーを出し始めています。席に限りがあるため、各社のウエブサイトをチェックして、発売と同時に予約を入れちゃいましょう。
そしてせっかくチェンマイに行くなら、市内観光、お隣のチェンライに足を延ばしてゴールデントライアングルツアーなどを組み込むのもおすすめ。
古都チェンマイはそぞろ歩くだけでも楽しいですし、象トレッキングなどのアクティビティ、ナイトサファリに動物園もあります。さらにチェンマイはタイ伝統の陶磁器セラドン焼きの本場。食器好きの方は、工房巡り&ショッピングもぜひ。
写真:坂元 美鈴
地図を見るタイ・ランナーの伝統文化を外国の人に知ってもらう、というのが「イーペン・ランナー・インターナショナル」の趣旨。会場の一角では、女性が紡いだ糸に願いを込めて腕にまく、というお守りをつけてもらえるほか、タイ・ランナーの伝統舞踊や演奏が行われます。ココナッツやバナナを使ったタイ伝統菓子や飲み物も無料で用意され、参加者はパフォーマンスを鑑賞しながらタイのお菓子に舌鼓!
写真:坂元 美鈴
地図を見る夕刻がせまり辺りが薄暗くなってくるといよいよ儀式のスタートです。数千人もの参加者が一堂に集まった会場前方のステージにはオレンジの袈裟をまとった僧侶が何十人も座り、お経を唱えます。
続いて「これまでのよくない行いをただし、善行を思い出して祈りましょう」といった内容のMCが流れ、瞑想を行います。キャンドルの光に包まれて、会場の数千人が一斉に瞑想をするという何とも厳かな瞬間。心身が浄化され、まわりにいる人、そして宇宙との一体感も感じられるかもしれません。
写真:坂元 美鈴
地図を見る瞑想で心身が浄化されたら、いよいよ儀式のクライマックス、コムローイを夜空に放つ時間。コムローイは一人にひとつ用意されていますが、高さ80センチ、直径50センチ程度と大きいので、まわりの参加者と協力して中にキャンドルの火で熱気を充満させます。
はちきれんばかりに膨らんだら、願いを込めて手を離しましょう。見上げれば幾千ものコムローイが夜空を彩り、空高くに昇ったコムローイ群はまるで天の川。その幻想的、感動的なことといったら。この瞬間を体感できるだけでも、わざわざチェンマイまでやってくる価値ありです!
古来より受け継がれてきたチェンマイの伝統的な宗教行事に加え、タイ・ランナーの伝統文化にも触れることができる「イーペン・ランナー・インターナショナル」。実はコムローイが原因で火災が起きるなど、負の側面も抱えています。チェンマイが誇る伝統行事だけに無くなることはないにしても、今後は規制が厳しく、小規模になるのではとの噂も。行くなら今!ですよ。
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(2023/12/2更新)
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