まず紹介するのが平塚市美術館。
樹木の緑と建物の白が見事に調和し、思わず散策したくなるようなロケーション。館内に入る前に、まずはゆっくり外を歩いてみることをお勧めします。
美術館はメインテーマ「湘南の美術･光」に沿って、湘南地域ゆかりの作家の作品を中心に約9000点の作品が収蔵されています。
一歩入るとそこはアートな世界。
白い大理石を基調とした館内は、静寂に包まれながらも何処か温かな雰囲気。特にステンドグラス調の開放的な窓からは、陽光あふれる日射しが注がれ、ホッとする瞬間。心躍る彫刻や絵画を眺めながら、豊かなひとときが流れていきます。
平塚市美術館では年間を通じて様々な企画展を催しています。
「横山大観の富士」「現代日本画の巨匠・松尾敏男展」から「絵本を巡る世界の旅」「岩崎ちひろ展」「ペコちゃん展」まで。様々なスタイルの企画を生み出しているので、訪れる人を魅了します。
また市民ギャラリーや様々な教育プログラムも展開。よく実施するのが児童生徒絵画展。画家の卵の力作が展示されます。
ビビッドな色使いで描いた作品は、ちょっと背伸びをしたプチ画家の勢いが見え隠れ。ドライブ疲れが消えて、心地よい風に包まれそう？
次に美術館向かいの博物館に向かいましょう。そこには鉄道ファン垂涎の蒸気機関車、D52が展示されています。
D52と言えば、あのデコイチの愛称で有名なD51の改良型。国鉄時代最大の蒸気機関車で、何と最高1660馬力！
博物館で管理されているため、現役引退後40年以上経過していますが、見た目は今にも汽笛を鳴らして走りそう。ボイラーが巨大なので圧迫感があり、この巨体を走らせていた様は、まさに王者そのもののド迫力！
足回りも丁寧に塗装され、触れることもできます。D52は300台製造されたにもかかわらず、現存数は僅か数台で、大変貴重な産業遺産！
SLファンならずとも、一度は足を運んで見てみたいものです。
さて絵画やSLを満喫したら、美術館に戻ってレストラン・La Paletteに寄りましょう。
すっきりとしたモダンな建物に大きな窓。緑豊かな内庭と池が目の前に広がり心落ち着くスポットです。美術館のモニュメントを眺めながら、美味しい食事やコーヒーがいただけます。
ランチメニューが豊富で、パスタやピザなどの定番メニューの他に、とろとろに煮込まれた黒毛和牛薄切肉のストロガノフ、契約農家のチキンのコンフィなどが楽しめます。またサラダバーが充実していて、何と地元素材やオーガニックファームから直送の素材。その時期限定のサラダバーが楽しみです。
美術館前庭を眺められる室内は自然光がほどよく入ります。窓が大きく、明るく心地良いレストランなので、ドライブの快い疲れをほぐすには、ちょうどいいでしょう。
La Paletteという店名は「美術館に併設されているレストラン。絵の具で料理を描くイメージを大切にしている」という意味が込められているそう。落ち着いた上品な雰囲気の中、ケーキとコーヒーのセットをいただきましょう。白い皿に描かれた色とりどりのスイーツは、まさに絵の心。スタッフのさり気ない心配りも透き通る風のように爽やか…。
まったりとした時間が流れていきます。
平塚市美術館はコンパクトで、じっくりゆっくりマイペースで美術鑑賞できるのが特徴です。図書コーナーや情報コーナーも充実。
しかも土日でも十分な駐車スペースがあるので、ドライブの途中に寄るにはぴったりな所です。また、ひと休みできるレストラン&カフェで、ドライブの疲れがいつの間にか心のビタミンに変化しそう！
いつの季節でも風が心地いい湘南ドライブ。
素敵スポットとして平塚市美術館&市博物館に出掛けてみては如何でしょう。
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(2024/4/19更新)
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