近代中国史の中心地!北京・天安門広場の広さと歴史の重さに圧倒される!

近代中国史の中心地!北京・天安門広場の広さと歴史の重さに圧倒される!

更新日:2018/08/14 09:11

渡部 洋一のプロフィール写真 渡部 洋一 フリーライター、カメラマン
4000年とも言われる歴史と、世界最大の人口を誇るアジアの超大国、中国。その首都北京は、12世紀より700年に渡る王都の記憶を刻み続けてきた歴史の都市です。そんな北京に、世界中の誰もが知る有名な広場があります。
天安門広場。この国の政治運動の中心地であり誰もが知る有名な広場の、歴史と魅力についてご紹介します。

誰もが知る有名な門

誰もが知る有名な門

写真:渡部 洋一

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天安門。北京中心部にあり、現在世界遺産に登録されている故宮(紫禁城)の正門であった門です。門の中央に毛沢東の肖像画を掲げ、赤い城壁とオレンジの屋根が鮮やかなその巨大な門の姿は、写真や映像で多くの人々に知られるところであり、凱旋門等と並んで世界で最も有名な門の一つと言えます。その原型は明の時代、1417年に建設された「承天門」。その後落雷による焼失や再建等を繰り返し、現在の門は清の時代、1651年に再建されたもの。その際、名前も現在に続く「天安門」に改称されました。

高さ約12メートルの城壁の上に聳える2層の楼閣。明や清の時代には、この門から皇帝の即位や法律の制定など、重大事の詔書が発せられたと言われています。1949年10月1日には、この門の楼閣から毛沢東が中華人民共和国の成立を高らかに宣言したことでも有名な、現在でも中国を象徴する建造物です。

巨大すぎる広場

巨大すぎる広場

写真:渡部 洋一

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天安門の南側には、南北約880メートル、東西約300メートルの天安門広場が広がります。総面積約44万平方メートルという敷地に50万人とも100万人ともいう人数が集まることのできる世界最大級の広場であり、その中に立つとあまりの広さに圧倒されてしまいます。

中国の政治運動の中心地であり、文化大革命やいわゆる天安門事件の舞台ともなった歴史の目撃者でもある巨大な広場。北京の中心であり、中国の象徴でもある天安門広場は、多くの中国人にとって一生に一度は訪れてみたい場所であると言われ、大勢の人々で賑わう必見の観光名所となっています。

人気儀式が必見!国旗掲揚台

人気儀式が必見!国旗掲揚台

写真:渡部 洋一

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広い広い天安門広場の北側の一角、天安門の正面に、巨大な国旗掲揚台があります。
毎朝日の出の時刻に国旗が掲揚され、日没とともに降納されます。厳かな国家伴奏に合わせて国旗を掲揚、降納する儀式は大変人気があり、早朝から多くの観光客が集まります。

「革命烈士」を顕彰する記念碑

「革命烈士」を顕彰する記念碑

写真:渡部 洋一

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天安門広場の中央に聳える巨大な塔は、高さ37.94メートルの人民英雄記念碑。1952年に制作開始、1958年に完成した荘厳な石碑です。
清朝末期のアヘン戦争から国共内戦までの戦いで犠牲になった名もなき「革命烈士」たちを顕彰するものであり、正面には毛沢東の筆による金メッキの文字が輝いています。国を支え犠牲になってきた人々への想いが、この高さ37.94メートルの石碑に込められているのです。

夜はライトアップ!闇夜に浮かぶ天安門

夜はライトアップ!闇夜に浮かぶ天安門

写真:渡部 洋一

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最後に、日中とは趣の異なる天安門の姿をご紹介します。
夜になるとライトアップされ、北京の闇に怪しく浮かび上がる天安門。太陽に照らされ眩しく輝くオレンジの屋根のイメージが強い天安門ですが、夜の姿もまた幻想的な魅力を放っています。
北京を代表する夜景スポットの一つと言える天安門は、日中だけでなく夜に訪れるのもおすすめです。

世界遺産故宮に隣接する天安門広場は、北京観光で外せない必見スポット!

いかがでしたか?
中国の歴史と政治の中心であり、国の象徴でもある天安門広場。誰もが知る有名観光名所の、歴史と魅力をご紹介しました。
かつて故宮(紫禁城)の正門であった天安門、その南に広がる天安門広場は、もちろん故宮と併せて観光することができます。交通アクセスも良く、北京を旅する上で外すことのできない必見スポットと言えます。
近代中国史の舞台の中心であり続ける天安門広場を、あなたも歩いてみませんか?その圧倒的な広さに驚き、見つめてきた歴史の重さに心を揺さぶられるかもしれません。

なお、天安門広場へのアクセス、入場時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/12−2012/09/14 訪問

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