歩けば ほろ酔い気分〜千鳥が誘う 京都・先斗(ぽんと)町

| 京都府

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

歩けば ほろ酔い気分〜千鳥が誘う 京都・先斗(ぽんと)町

歩けば ほろ酔い気分〜千鳥が誘う 京都・先斗(ぽんと)町

更新日:2015/06/08 11:18

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ アマチュア写真家

すれ違う時に肩が当たりそうな狭い路地なのに、両側には飲食店がびっしり。夕暮れ時ともなれば、店々の軒先に先斗町のシンボルである千鳥の提灯に明かりがともり、ますますこの町らしさが出てきます。
先斗町といえばひいきのお客さんを大事にする和食の老舗が多いイメージがあるかもしれませんが、近ごろはお店のバラエティも広がっているんですよ。京都の町の中心地で、旅情たっぷりの先斗町に行きませんか。

京都五花街の一つ

京都五花街の一つ

写真:万葉 りえ

地図を見る

「先斗町」と書いて「ぽんとちょう」。江戸時代、鴨川沿いで河原に臨むように家々が建ったことから、ポルトガル語の「先端(ポント)」や「橋(ポントス)」に由来するとか。
現在は狭い石畳の道の両側に飲食店がひしめいています。

忘れてはいけないのが、ここが花街であること。京都には祇園など五つの花街があるのですが、その一つが先斗町の花街。先斗町の三条通に近い場所に、舞妓さんたちが芸を磨く先斗町歌舞練場が建っています。

愛らしい千鳥がたくさん

愛らしい千鳥がたくさん

写真:万葉 りえ

地図を見る

先斗町は五月の「鴨川をどり」が有名で、舞妓さんや芸妓さんがステージの上で練習の成果を披露してくれます。舞いと劇の華やかなステージでは、かわいらしさや、艶やかさにうっとりします。現在は海外から観覧にいらした方も増えているんですよ。

先斗町の紋章になっている千鳥は、明治5年に「鴨川をどり」が初めて開催された時に考えられたもの。加茂川の冬に舞う千鳥をデザインしたそうですが、かわいくてピッタリ。提灯以外にも千鳥のデザインが使われているので、探してみてください。

この歌舞練場の建物は、大正14年に着工し、昭和2年に完成。歴史を感じる建物です。当時「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されたそうですよ。
歌舞練場の屋根には大きな鬼瓦が乗っています。中国の蘭陵王の能楽面を表しているということなので、忘れずに見上げてくださいね。

多国籍のメニューがそろう通り

多国籍のメニューがそろう通り

写真:万葉 りえ

地図を見る

かつては舞妓さんや芸妓さんをお茶屋へよんで、そこで宴を催したり、くつろいだりする方が多かったようです。しかし、時代の流れもあって、お茶屋さんの中には店の様子を変えてしまったところもあります。
しかし、新しい店になっても、お茶屋だったころの店の外観を大事にしてリニューアルされているのはうれしいですね。現在の先斗町の通りでは、お茶屋さんや割烹だけでなく、イタリアンやフレンチ、鍋などの店もあるのです。中にはたこ焼きやお好み焼きの店も。外観ではわかりにくいけれど、どんな店なのか確かめながら歩くのも楽しいですよ。

夏はぜひ川床体験を!

夏はぜひ川床体験を!

写真:万葉 りえ

地図を見る

京都の夏で忘れていけないのが、鴨川の河川敷に張り出した納涼床「川床」です。ちなみに、鴨川では「川床 かわゆか」で、貴船川では「川床 かわどこ」と呼ぶそうですよ。

京都の暑い夏を少しでも涼しく過ごそうという風情ある床で、室町時代は床几(しょうぎ)を使っていたものが、江戸時代に今のような高い床に変わっていったそうです。こちらには舞妓さんを呼ぶことができる店もあるんですよ。

和食以外の店も増えてきたので、フレンチやイタリアン、または中華などの店でも川床が設けられています。珍しいところでは、ショットバーの川床まであるんです。川床料として数百円かかる店もあれば、納涼床のコース料理に川床料が含まれている店もあります。

現在は納涼床を設けている店の紹介や、どんな料理を楽しめるのかについて、金額などを含めた情報をネットに出しています。各店のホームページだけでなく、納涼床を設けているお店が共同で出しているホームページ「京の風物詩・鴨川納涼床への誘い」もお店選びの参考にしてくださいね。(MEMO参照)

暑い季節に京都を旅される場合は、この季節ならではの納涼床をぜひ楽しんでください。なお、真夏を外した5月と9月に限り、納涼床でランチをいただける店もあります。こちらの情報も上記のホームページに出ています。昼食だったら、観光の予定に組みこみやすい方もあるでしょう。夜に比べて価格もリーズナブルになるので、こちらもおすすめです。

おわりに

阪急電車の河原町駅から四条通を八坂神社方面に向かうと、鴨川を渡る橋の手前。左手に小さな交番があり、その横にある細い通りが先斗町の入り口になります。うっかりしていたら見逃してしまいそうな細さですが、たまに舞妓さんや芸妓さんをお見かけできる通りなんですよ。

赤い千鳥の提灯が誘い、夕暮れ時からはいっそう風情が増す先斗町。
夏は納涼床で涼み、冬は熱燗で…
京都へいらした際は、細い路地を楽しんでくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ