5,000冊の写真集に囲まれ“おうちごはん”東京・恵比寿「写真集食堂めぐたま」

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5,000冊の写真集に囲まれ“おうちごはん”東京・恵比寿「写真集食堂めぐたま」

5,000冊の写真集に囲まれ“おうちごはん”東京・恵比寿「写真集食堂めぐたま」

更新日:2015/06/01 11:01

大西 真由実のプロフィール写真 大西 真由実 60歳 歴史と街の探検家

美術館やギャラリーの多い恵比寿の街で、山種美術館から徒歩3分ほどのところにあるのが「写真集食堂めぐたま」です。図書館にも負けない5,000冊もの写真集に囲まれて、健康的で美味しいご飯をいただける「食堂」です。エアロハウス工法で造られた店内は柱がなく、入り口とテラス席のガラス戸を全開放すると吹き抜ける風の音が聞こえてきそう。何度でも足を運びたくなるくつろぎ空間です。

壁を埋め尽くす5,000冊の写真集!

壁を埋め尽くす5,000冊の写真集!

提供元:伊奈英次

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「写真集食堂めぐたま」は写真評論家の飯沢耕太郎さん、「おうちごはん」担当のおかどめぐみこさん、コトバのアーチストでイベント担当のときたまさんの三人が集まり、2014年2月にオープンしました。

壁いっぱいの写真集はすべて飯沢さん個人の所蔵。仕事柄集まってくる写真集をみんなに見せたいなと考えていたときに思いついたのが、この写真集食堂のアイデア!家に埋もれさせておくより、多くの人に見てもらってこそ本の価値も上がるというもの。飯沢さんの蔵書を見るために遠く海外からやって来るお客さんも多いのです。「こういう形にして本当によかった」
でも多くの人が手にとって読むとどうしても擦り切れたり破れたりということもあります。飯沢さんは毎日のように一冊一冊手で補修しているそうです。今では打ち合わせも食事もめぐたまで!になってしまったそう。

5,000冊もあると、見たい写真集を選んだけれど戻すときに場所がわからなくなりそうですよね。そうならないように7色あるカラープレートの代本板を、本を抜いた所に差し込んでおきましょう。くれぐれも自分の色を忘れないように!

和洋中にエスニック、伝統食もありのジャンルに縛られない日本の「おうちごはん」で心も体も元気

和洋中にエスニック、伝統食もありのジャンルに縛られない日本の「おうちごはん」で心も体も元気

写真:大西 真由実

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上野でごはん屋さんをやっていたおかどさんが作るのは、和食もイタリアンも中華も何でも取り入れた日本のおうちで食べるご飯です。「自分で食べておいしいと思うものをお客さんにも食べて欲しい。旬のものを出すようにしています。」また、日本各地からいただく食材も多いのだとか。後で述べるイベントやプロジェクトでいろいろな人々とのネットワークがあるからこそですね。取材時にはちょうど沖縄から新玉ねぎがいっぱい届いたところでした。「いただき物がたくさん来て困りませんか?」とお聞きしたところ、「そんなことはないですよ。その地方の旬の食材を送ってくださるので、毎日楽しんで調理に工夫を凝らして飽きないようにお出ししています」とのこと。

メニューは毎日変わりますが、「一汁三菜定食」(写真)、「一汁五菜定食」が人気。ご飯は古代米入り玄米やまぜご飯が選べます。他にもめぐたま特製のカレーやお甘(スイーツ)、夜は酒の肴も充実。
上の写真は、カリッカリッに揚がったメンチカツをメインとした「一汁三菜定食」(ランチ1,000円)。ごはんのお代わりは自由なのでボリュウムも十分です。

お茶席、民話語り、音楽などジャンルを問わない「めぐたまのイベント」

お茶席、民話語り、音楽などジャンルを問わない「めぐたまのイベント」

写真:大西 真由実

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天井から吊り下げられている紙・紙・紙!2015年5月に開催されたときたま展「1000のコトバ」展です。ときたまさんが20年以上作り続けてきたコトバの葉書の集大成。思わず考えさせられるようなコトバ、「うんうん」と頷いてしまうコトバ、どれも受け取る人次第でどのように解釈してもらってもよいそうです。

めぐたまでは様々なイベントがあります。「ポートフォリオ・レビュー by 飯沢耕太郎」、「飯沢耕太郎と写真集を読む」、一汁一菜付きの「モーニング茶事」、楽しく分かりやすい「サイエンスカフェ」などはファンも多くほぼシリーズ化しています。

2015年6月は福島県・相馬から91歳の語り部の女性を招いて、民話語りと相馬の食を味わえる「相馬の日」。2015年10月に予定している雅楽イベントには、天平時代の料理を出そうと企画中です。このように、テーマにちなんだお料理が味わえるのも大きな魅力。

イベントは月に何種類も開催されますので、予約・日程など詳細は「MEMO」のホームページでご確認ください。

「一本の樹」から始まった心暖まるプロジェクト

「一本の樹」から始まった心暖まるプロジェクト

写真:大西 真由実

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まだこのお店ができる前のことですが、こんな心暖まるエピソードがありました。
今お店が建っている敷地には一本の大きな欅(けやき)の樹があったのですが、諸事情によりどうしても切らなくてはならなくなりました。樹齢103年の欅です。せめて形になって人々の手に残るようにと呼びかけたところ、全国から応募があり、できあがった作品で展覧会を開くことができたそうです。店内に樹の一部が残っています(上の写真)。

ネパールのヒマラヤ小学校を支援する活動も行っています。貧しい子供たちが学べるようにと設立された福祉学校です。また自立支援の一環として開発された「ヒマラヤ小学校カレー粉」は17種類もの原材料を擦り合わせたガラムマサラで、卒業生や家族によって作られています。もちろん、めぐたまで味わうことができますよ。

なんと!めぐたまにはBGMがありません

なんと!めぐたまにはBGMがありません

写真:大西 真由実

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なぜ、音楽が流れていないのでしょう?「めぐたまには、自然、アイドル、昔の日本、戦争等、いろいろな写真集があります。それを、自由に読んで、自由に感じて欲しい。音楽があると、どうしても心が自由にならないでしょ。だからBGMはないほうがよい!」これが三人一致した考えです。
春、秋の過ごしやすい季節には、吹き抜ける風の音を感じながら、好きな写真集を選んでゆっくり過ごしてください。

優しくて、美味しくて、そしてアートがいっぱい

東京・恵比寿にある心暖まる「おうちごはん」の写真集食堂めぐたま、いかがでしたか。
おいしいごはんと自由に見られる5,000冊の写真集。とっても贅沢な組み合わせです。
美術館巡りのあとは「写真集食堂めぐたま」で心も体も元気になりましょう。
きっと優しくなれるはず。

※イベント以外の貸切も多いので「MEMO」の「スケジュール」で確認してからでかけましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/13 訪問

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