富岡製糸場は上信電鉄、上州富岡駅から徒歩12分程。雨の時や炎天下の歩行にはちょっと長い気もしますが、時間の読める電車でのアクセスが、やはり最良の選択肢です。
首都圏からのアクセスは、JR高崎線か上越新幹線にて高崎で下車し、上信電鉄高崎駅から乗車、上州富岡駅で下車します。
東京―高崎間は新幹線で50分 在来線で110分。上信電鉄部分は40分程。休日などの多客時は、車での来訪者が到着する前の時間帯、9時前に現地着を狙いましょう。
富岡製糸場は大変な人気で、朝の開場時刻には入場券を購入する人でごった返しています。これではせっかく早朝から頑張って訪問しても、工場正門の入場券売り場で足止めを食ってしまいます。そこでこの入場券をあらかじめ購入してから入場する方法がお勧めなのです。
上信電鉄では、電車往復と施設見学入場をセットしてあり、料金的にも割引となったクーポンがあります。このクーポンを使えば、施設の入場券売り場で入場券を購入する必要がないので、施設到着後ただちに入場できます。
割引額云々より、入場までの時間短縮には大変便利です。駅の出札窓口で購入できますし、往路、復路で一回づつ途中下車ができます。先を急ぐ往路はともかく、施設見学後の復路では上州福島や根小屋等で史跡を訪ねるのも一考かと思います。
ガイドツアーは3種類有ります。一つはスマートフォンによるガイドツアーで、専用の無料アプリを入れて、解説ポイントに立つと、スマートフォンから解説が聞くことができます。日本語含めた5カ国語(英 仏 中 韓)に対応しています。
スマートフォンをお持ちで無い方はモバイルのガイド機器が貸し出され、こちらは貸出料200円です。同様に5カ国語対応しています。
そして日本人へのお勧めは有人ガイドツアー。予約は要りませんが、30分毎にスタートして、約40分間の行程です。こちらも200円で、言語は日本語のみです。創業当時から最近までの歴史をわかりやすく説明してくれます。ガイドさんへの質問も出来、理解を促進するには大変お勧めです。
地の東西に横たわる繭倉庫をつなぐように立つ繰糸工場。この中の300あまりの繰糸器は当時の最高技術を駆使して作られ、さらにそれらを現在でも稼働出来るまでに整備・維持されてきたことに、大変な感動を与えてくれます。
そしてそれを支える工場棟は、木骨レンガ構造で作られていますが、この中に柱がありません。これだけ巨大な建物を梁と壁だけで支えてきた当時のトラス構造の技術の高さに目を見張ります。ガイドツアーを選択された方は、この辺りをガイドさんに詳しく説明を頂けるので、良く聞いて下さい
また、診療所、寮といった勤労のみならず、従業員の生活を支えた施設も綺麗に保存されています。元祖「企業城下町」と言ったところでしょう。日本の産業革命の発展プロセスを垣間見てみませんか?
上州富岡駅と製糸場の途中にある、操業80余年になる岡重肉店。ここは女工さんたちが好んで食べた「昔ながらの女工コロッケ」で有名なお店です。
このお店の凄い処は、揚げ物は決して揚げて置かず、注文を受けてから揚げてくれるんです。もちろん時間は掛かりますが、ほくほく、カリカリの食感がたまりません(^_^)v
これでなんと60円。店の前にテーブルと椅子も置いてあって、冷たい缶ビールを飲みながら熱々のコロッケを食する幸せを感じてください。これも世界遺産にしたいくらい素晴らしいです。
今回は富岡製糸場のみのご紹介ですが、残り3つの施設も是非訪れて、産業遺産の中に日本の夜明けを見つけましょう。この記事がこれからの皆さんの世界遺産訪問の一助となれば幸いです。
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