写真:東郷 カオル
地図を見る松江三大銘菓とは、若草、山川、菜種の里のこと。不昧公によって命名された御菓子で、不昧公が詠まれた御歌にもなっています。松江にはこれらの御菓子をいくつかの和菓子店がそれぞれに作っています。
松江城近くの武家屋敷近辺には、松江の菓子司“風流堂”があります。松江三大銘菓の一つ・若草が小さなパッケージに小分けされて販売されていて、とても親切。三大銘菓の他にも沢山の種類の和菓子がある松江では、こうした小さなパッケージは重宝します。若草は半生ですので買って帰ったあと賞味期限には気を付けてください。若草の名の通り、目に鮮やかな緑色の御菓子です。
写真:東郷 カオル
地図を見る武家屋敷のある塩見縄手の坂を少し登ったところに、不昧公ゆかりの“明々庵”というお茶室があります。こちらのお茶席では、松江三大銘菓をいただくことができますので、持ち帰りは無理だけど味わってみたいという方にはおすすめです。
いただけるのは三英堂の菜種の里と彩雲堂の若草。お抹茶と一緒に、よく手入れされたお庭を眺めながら静かに味わえます。
提供元:公益社団法人 島根県観光連盟
http://www.kankou-shimane.com/松江三大銘菓の一つ・山川(写真右下)は、しっとりとした口当たりのよい落雁。和三盆が使われているので上品な甘さです。山川もいくつかのお店で作られておりますが、赤と白の二色の対が基本です。赤で紅葉の山を、白で川の水を表すのだとか。
お茶席によく登場する人気の御菓子です。
写真:東郷 カオル
地図を見る三大銘菓ではありませんが、それに勝るとも劣らないのが一力堂の姫小袖。お殿様からお茶会用に特別に命じられた御菓子として、江戸時代から一力堂に伝わっている由緒ある御菓子です。当時は他に売ってはいけなかったので“お留め菓子”と呼ばれており、自由に買えるようになった今では、茶人の間で高い人気を誇っています。
見た目の可憐さもさることながら、ほろりとくずれ口の中で溶ける繊細な味が人気の御菓子です。
写真:東郷 カオル
地図を見る不昧公ゆかりの月照寺のお茶席で出されているのが、風流堂の路芝。路芝とは道ばたの草のことで、春先に草の上に積もった雪が溶けていく様子を表したものといわれています。ゴマの香りが香ばしい庶民的なお菓子です。
この路芝も風流堂で小分けされたものが売られていますので、月照寺を訪れる時間がない方は、風流堂でお求めください。
松江の御菓子はどのお店もレベルが高く、お土産を選ぶのも迷います。その中でも是非立ち寄っていただきたいのが今回ご紹介した姫小袖のある一力堂。昔ながらの菓子司といった佇まいで、お店の方が一つ一つの御菓子を丁寧に説明してくださいます。
風流堂は小さなパッケージが便利で、塩見縄手の武家屋敷近くのお店はアクセスも良く、立ち寄るのにはおすすめです。
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(2024/10/12更新)
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