写真:那須 マッキー
地図を見る「那須街道赤松林の紫陽花」は那須高原への玄関口にあり、国道4号線の「那須分岐点」から、3kmにも及ぶ赤松林の両側に、延々と続く紫陽花が植栽されています。様々な色彩に染まる紫陽花が、那須高原を訪れる人を出迎えてくれてます。
この「那須街道赤松林」をドライブすると、高原のリゾート気分たっぷりの雰囲気にあふれているので”那須高原へ来た!!”と実感するのではないでしょうか。
東北自動車道那須ICから那須高原へお越しの皆様は、「赤松林の紫陽花」は見たことない!という方もあるかもしれませんが、那須IC直ぐの那須街道信号を左折(那須山とは反対方向)那須塩原(旧・黒磯)方面へ向かいます。左折して1〜2分で「赤松林」が出現します。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須街道赤松林は約14,100本の赤松が那須街道の両側に広がる、面積79ヘクタールの国有林で、樹齢が100年を超えるものもあります。この林には猛禽類などの鳥類たちも生息していて、全国的にも大変貴重なアカマツの天然林です。
明治23年から昭和22年までは旧宮内省管轄の「高久御料地」と呼ばれ、面積165ヘクタールの御料林でした。
終戦直後の食糧増産の必要な時代に、全ての林を開墾される計画もありましたが、那須街道から幅50メートルは街道通行者にアカマツの美しい風景を供するため開墾されずに残されたものです。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須赤松街道は昭和25年に「日光国立公園」に編入されました。那須を訪れた方に、四季の美しい景観を愉しんでほしいとの願いから、街道の両側に「紫陽花」が植栽されて、毎年6月下旬から7月下旬までの雨が多い時期に、色とりどりの紫陽花が咲き誇ります。
那須街道は昭和の時代に、那須御用邸を利用された昭和天皇・皇后両陛下の行幸に利用された街道で、昭和天皇は『那須の植物誌』のなかで、「見事なアカマツの天然林であり、国有林であったために、今日までよく保存された」と、お記しになっています。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須街道赤松林沿いには林野庁が管轄管理している、「森林浴1万歩!?の森」が整備されています。この遊歩道は全長約5,8kmあり、手軽に森林浴を楽しむ事ができます。那須街道沿いのウッドチップが敷き詰められた遊歩道は歩行にやさしい1,5kmの舗装区間で、車椅子での通行も出来るようになっています。また那須街道に添うように流れる「那珂川」に面した区間は、河のせせらぎを耳にしながら、静かな散策が楽しめます。
遊歩道の周辺には、紫陽花と競い合うように、「山百合」が群生しています。開花の時期は紫陽花より少し後になりますが、満開の紫陽花の青や赤と対比して、真っ白な山百合は一見の価値ある見事さです。
ロイヤルリゾートとして名高い、那須高原には自然が沢山あります。それらには環境に配慮し、那須を訪れる方に四季の移り変わる風景を楽しんでほしいとの願いが込められています。長い歴史を潜り抜けた、天然の赤松林の景観をそこなうことなく配慮され「紫陽花」が植栽されています。なにげない道路沿いの電柱やおなじみのコンビニの看板の色まで規制して、自然環境の妨げとならない配慮がなされています。
那須といえば「紅葉」が特に美しいことで有名ですが、「紫陽花」の綺麗な時期に那須高原を訪れる事があれば、是非見ていただきたい名所です。那須高原の気候温度は涼しいため、意外と長い期間咲いています。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
那須 マッキー
生まれも育ちも那須高原、勿論住まいも那須高原のど真ん中、那須を中心に記事を書いています。日本有数のリゾート地の那須の魅力や、皆さんが良くご存じのスポットは当然のこと、ちょっとマニアックな秘境や滝まで、…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/1/17更新)
- 広告 -