山本有三記念館は、山本有三の直筆の原稿や貴重な資料を保管・展示していますが、建物自体も洋風な歴史的建造物になっています。中に入る前に外の写真を撮るのを忘れてはなりません。
記念館の裏は庭になっており、「有三記念公園」として整備されています。有三が愛した築山の竹林、故郷栃木から取り寄せた石で造った池などが配置されています。この庭からも違った角度で記念館を撮影することができます。
山本有三記念館の入口付近に、有三の代表作「路傍の石」ゆかりの石が設置されています。有三が「路傍の石」を執筆していた昭和12年に中野旧陸軍電信隊付近の道端で、この石を発見し、自宅の庭へ運び込んだと伝えられています。そして作品に因み、いつしか「路傍の石」と呼ばれ親しまれてきました。
山本有三記念館の中は二階建てになっており、それぞれに貴重な資料や家具・調度品が展示されています。また廊下や各部屋も雰囲気を味わってください。
建物は当時流行していたピクチャレスク風のデザインで、関東大震災の経験から鉄筋コンクリート構造を取り入れた堅牢な建物となっています。
館内は撮影可能ですが、フラッシュは禁止ですので注意してください。
洋風の建物ですが、書斎は和室となっており、ここだけ雰囲気が違って見えます。
有三は当時、吉祥寺に住んでいましたが家族が増えて家が手狭となり、執筆活動に専念できる物件を探していたそうで、昭和11年にこの住宅を購入します。有三は三鷹での生活を大変気に入り、「路傍の石」や「米百俵」などの作品をここで執筆しますが、昭和21年に進駐軍により自宅が接収され、その後も有三が三鷹に戻ることはありませんでした。
山本有三記念館の近くには井の頭公園やジブリの森美術館があり、そちらも合わせて散策されることもオススメです。
記念館で山本有三の生涯や作品について見学したあと、有三が暮らした道を歩いてみてください。記念館から三鷹駅への道が「風の散歩道」といわれています。
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