更新日:2013/04/25 17:24
羽黒山は山伏修行の場として知られているところですが、山登りの経験もない私でも無理なくのぼれる杉並木の参道と聞いて、歩いてみることにしました。
鶴岡駅から庄内交通バス羽黒山行きで50分ほど揺られ「羽黒センター」で下車します。やわらかな光と新緑に囲まれた参道の入り口に立つと神聖な気持ちになり、まだ見ぬ風景に心が弾みます。
随神門を抜けるといきなり下り坂、最初に出会う祓川に架かる赤い祓川神橋からの風景、須賀の滝。遠く月山より8kmの水路をひいて作られた滝からの水しぶきや音色に癒されます。
昔の人たちはここで身を清めてから参拝をされていました。滝と美しい朱塗りの神橋は聖地への境界線のような場所です。
東北地方で最古の塔といわれている五重塔は、平将門が創建したと伝えられてはいますが、現存するのは約600年前に再建されたもの。
高さが29.0m、三間四方、5層、柿葺、素木造。東北地方最古で最も美しい層塔と言われているのがうなずけます。近づいて見上げると、その大きさと美しさに圧倒されました。
杉並木と2446段の石段を登りきると出迎えてくれる出羽神社。そこにある三神合祭殿は文政元年(1818)完成、羽黒派古修験道独自の合祭殿造りで高さ28m・桁行24.2m・梁間17m、主に杉材を使用しています。萱葺き屋根は2.1mという厚さに驚きです。
写真に見えるのは萱葺き屋根造りの鐘楼と大鐘。小さいながらも存在感がある豪壮な建物の中に、大きな鐘がとても印象的でした。
他に年間を通してほとんど水位の変わらない鏡池。この神秘的な鏡池の中には、多くの人々が奉納された銅鏡が埋納されているようです。
ここは湯殿山神社・月山神社・出羽神社を併せて祀るので、これらを総称して出羽三山神社と言われています。清らかな気持ちになって参拝をしているとどこからか?見られている気配を感じます。よく辺りを見回すと虹梁を支える力士像が睨みを利かせ神社を守っている姿が!
足の弱い人たちが下駄を供え、健脚を祈る末社健角身神社(まっしゃたけつのみじんじゃ)や霊祭殿の中にある大天井鎮魂絵「天女と神龍」など見どころがたくさんあります。
程よい疲れを感じ身体も心もリフレッシュ!また明日からがんばろう!っていう気になれた癒しの旅になりました。
出羽三山神社
山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
TEL.0235-62-2355
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