キリシマツツジとたけのこ、2つの旬を満喫できる長岡天満宮

キリシマツツジとたけのこ、2つの旬を満喫できる長岡天満宮

更新日:2014/01/07 18:09

京都府長岡京市にある長岡天満宮は日本随一のキリシマツツジの名所。4月末から5月のシーズンに入ると、参道脇や八条ヶ池のほとりが深紅のキリシマツツジ一色に染まります。見頃は毎年4月末。また、長岡京市はタケノコの産地としても有名で、天神内にはおいしいたけのこ料理を食べられるお店もあり、ツツジとたけのこ、2つの春の旬をたっぷり楽しめます。

菅原道真と在原業平が遊んだ八条ケ池

菅原道真と在原業平が遊んだ八条ケ池
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阪急「長岡天神」駅から徒歩5分。駅からまっすぐ北へ続く道の先に大きな鳥居が見えてきます。八条ケ池にかかる水上橋に聳えるその鳥居をくぐると真っ赤に染まった参道が続きます。樹高が2.5mもあるキリシマツツジで細い参道が埋め尽くされているのです。樹齢約130年。まったく衰えを見せず、イキイキと咲いています。

天満宮のある長岡京は、平安時代に菅原道真と在原業平が詩歌や管弦を楽しんだところ。そして、道真が太宰府に流される時に立ち寄り、
「我が魂長くこの地にとどまるべし」と詠まれたことから長岡天満宮が創立されました。現在、市の天然記念物になっているキリシマツツジが植えられたのは江戸時代です。

愛好家の心をくすぐる小さな花が特徴のキリシマツツジ

愛好家の心をくすぐる小さな花が特徴のキリシマツツジ
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ツツジの品種は108種類。そのうちの一つがキリシマツツジで、江戸時代にヤマツツジとミヤマキリシマを交配して作られた耐寒性の強いツツジです。花が比較的小さいのが特徴。参道の生け垣には圧倒されますが、一つ一つの花は小さくて可憐。キリシマツツジファンが多いのもうなづけます。

キリシマツツジと時を同じくして造られた八条ケ池。以来、この長岡の地で多くの人を惹きつけています。

ちなみに長岡京市はかつて長岡京が置かれた場所。数々の歴史の舞台となった土地で、明智光秀に嫁いだ織田信長の娘細川ガラシャが眠る土地でもあります。

池に浮かぶ数寄屋造の建物で味わうたけのこ懐石

池に浮かぶ数寄屋造の建物で味わうたけのこ懐石
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まるで南の島の水上コテージのように?!・・・浮かんでいるのは
たけのこ料理で有名な錦水亭です。趣のある大小の数寄屋造の建物が長岡天満宮の敷地内にある八条ケ池の北側に点在しています。錦水亭の名称は長岡京の時代の山階宮の命名のよるものだそうです。この地でたけのこを栽培し、独自の料理法でたけのこ料理を提供しています。お料理は12000円からの懐石料理のみ。池の上から真っ赤なツツジを眺めながらやわらかい春のたけのこを味わうのもなかなか風情があります。たけのこ料理の錦水亭は関西では有名ですよ。

お値段の張るたけのこ懐石はちょっと・・・という方は
駅までの道に取れ立てのたけのこを販売する直販所がありますから
こちらで購入して、自宅でおいしい旬のたけのこ料理をお楽しみくださいね。地方発送もOKです。

必ず社殿に参ってお帰りください!

必ず社殿に参ってお帰りください!
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この朱塗りの社殿が菅原道真をお祀りする社殿です。社殿はツツジの生け垣を抜け、さらに奥へと道を進んだ先にあります。この建物は昭和16年に京都の平安神宮の社殿を移築したものを増築し、平成10年に完成したものです。池の回りにはたくさんの人が集まっていますが、この社殿は人もまばら・・・

大鳥居をくぐり、ツツジを見て池のまわりを散策してお終いではありませんので道真公をお参りして帰ってください。

四季折々の花が楽しめる10万坪の広大な境内

四季折々の花が楽しめる10万坪の広大な境内
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写真は長岡天満宮に咲くキリシマツツジの一種、アクアマリンと呼ばれるものです。濃いピンクの小さな花はブーゲンビリアを思わせます。天神内で苗も販売されていますので、小ぶりの可憐な姿に惹かれた方はお持ち帰りもできます。

キリシマツツジが見頃を過ぎる頃、藤と菖蒲の開花がスタート。新緑も美しい季節を迎えます。長岡天神では一年通じてさまざまな花が広い境内を彩ります。

おすすめはやっぱり春。深紅のキリシマツツジの回廊を歩いてみてください。ツツジとたけのこ。2つの旬をお楽しみください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/22 訪問

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