神話の里・宮崎高千穂峡「神楽宿」で身も心も蘇る料理!

神話の里・宮崎高千穂峡「神楽宿」で身も心も蘇る料理!

更新日:2015/07/17 14:00

結月 ここあのプロフィール写真 結月 ここあ 旅行ブロガー
宮崎県の高千穂は、古くから天孫降臨の地、神々の町と呼ばれ、高千穂峡を中心に神話にまつわる観光スポットも数多くあります。高千穂峡からほど近い所にある食事処「神楽宿(かぐらやど)」では、神々の物語を語る高千穂神楽を見ることもでき、身も心も蘇るという神楽宿の自慢の料理があります。その「蘇食料理」とはどんなものかご紹介しましょう。

高千穂峡一番の人気スポット「真名井の滝」

高千穂峡一番の人気スポット「真名井の滝」

写真:結月 ここあ

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高千穂峡は太古の昔、阿蘇山の火山活動の噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って流れ急激に冷やされ、V字谷が形成されました。
高さが80mから100mの断崖が東西に約7キロに渡って続く侵食谷となっています。

自然の芸術と呼びたくなる、柱状節理でできた断崖「仙人の屏風岩」や、力自慢をするために鬼八が投げたといわれる大きな岩に注連縄がかけられた「鬼八の力石」などを見ながら遊歩道を進むと、目の前に日本の滝百選のひとつである「真名井の滝」が見えてきます。
神話の時代、天孫降臨の際この地に水がなかったことから、 天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天の真名井」から湧き出る水が滝となったと伝えられています。
神々の降臨を思わせるまさに神秘の滝ですね。

神楽の起源といわれる高千穂神楽

神楽の起源といわれる高千穂神楽

写真:結月 ここあ

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この門をくぐると「神楽宿」。
神社の祭事の際に行われる神楽とは、神座(かむくら・かみくら)が語源で、神の宿るところ・招魂・鎮魂を行う場所とされてきました。

そんな神楽の起源を紐解くと、天岩戸にお隠れになった天照大御神(アマテラスオオミカミ)を、アマノウズメが面白おかしく踊ったことで、天照大御神が岩戸から出てきたという天岩戸伝説をご存知の方も多いでしょう。
これが神楽の始まりといわれ、行われたところが、この高千穂の地にある天安河原(あまのやすがわら)なんですよ。

古事記にも登場する高千穂は、五穀豊穣を祈願する為に、集落のあちこちで、夜を徹して行われた「夜神楽(よるかぐら)」を奉納していました。
今もそれは伝承されており国の重要無形文化財にも指定されています。

パワースポットで昼食

パワースポットで昼食

写真:結月 ここあ

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食事処「神楽宿」の敷地内には、築260年以上の民家を移築した茅葺屋根の神楽宿や、食事処のある宵殿屋敷(よどやしき)、昔の農機具など古民具を展示した歴史資料蔵などがあります。
こちらの写真は宵殿屋敷で、神楽を舞う「神庭(こうにわ)」があり、これを囲みながら座敷で郷土料理をいただけます。
この白いレースのようなものが飾られたところが「神庭」でパワースポットなんですよ。

神域と世俗の結界をつくる「彫物(えりもの)」

神域と世俗の結界をつくる「彫物(えりもの)」

写真:結月 ここあ

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神庭(こうにわ)には、注連縄と白いレースのような「彫物(えりもの)」と呼ばれるものが、神庭四方に据え神域と世俗の結界を作っています。
よく見ると様々な模様があり、中国から伝わる五行思想から考えられた木・火・土・金・水という文字や、馬・鹿・鳥居・鶏・おしどりなどの模様も確認することができます。
神楽で使われるお面も、怖いものから面白いものまでいろいろありますよ。

彫物を模った高千穂開運カードもあって、お土産にお勧めです。

蘇りの料理!?

蘇りの料理!?

写真:結月 ここあ

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これが地産地消の食材で作られ、高千穂の郷土食を今に蘇らせた「蘇食物語(そしょくものがたり)」という料理。

蘇食の蘇は蘇生するとか、よみがえるの蘇で、薬膳の意味合いがあります。
食を通じて身も心も蘇って欲しいという願いも込められています。

古代黒米を使用した素麺や、野菜の煮しめ・とうきび飯などと、椎茸や7種類の根菜を煮込んだ油味噌もあります。
素朴な郷土料理ですが、お腹にも優しく体も元気に蘇るかもしれませんよ。

神楽宿

神楽宿では、予約をすれば夜神楽を実際に鑑賞することができます。
また、食事のみ(昼・夜)の場合でも予約が必要になりますので、ご注意くださいね。
天孫降臨の地、高千穂で神々のパワーをいただいてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/11 訪問

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