写真:結月 ここあ
地図を見る高千穂峡は太古の昔、阿蘇山の火山活動の噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って流れ急激に冷やされ、V字谷が形成されました。
高さが80mから100mの断崖が東西に約7キロに渡って続く侵食谷となっています。
自然の芸術と呼びたくなる、柱状節理でできた断崖「仙人の屏風岩」や、力自慢をするために鬼八が投げたといわれる大きな岩に注連縄がかけられた「鬼八の力石」などを見ながら遊歩道を進むと、目の前に日本の滝百選のひとつである「真名井の滝」が見えてきます。
神話の時代、天孫降臨の際この地に水がなかったことから、 天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天の真名井」から湧き出る水が滝となったと伝えられています。
神々の降臨を思わせるまさに神秘の滝ですね。
写真:結月 ここあ
地図を見るこの門をくぐると「神楽宿」。
神社の祭事の際に行われる神楽とは、神座(かむくら・かみくら)が語源で、神の宿るところ・招魂・鎮魂を行う場所とされてきました。
そんな神楽の起源を紐解くと、天岩戸にお隠れになった天照大御神(アマテラスオオミカミ)を、アマノウズメが面白おかしく踊ったことで、天照大御神が岩戸から出てきたという天岩戸伝説をご存知の方も多いでしょう。
これが神楽の始まりといわれ、行われたところが、この高千穂の地にある天安河原(あまのやすがわら)なんですよ。
古事記にも登場する高千穂は、五穀豊穣を祈願する為に、集落のあちこちで、夜を徹して行われた「夜神楽(よるかぐら)」を奉納していました。
今もそれは伝承されており国の重要無形文化財にも指定されています。
写真:結月 ここあ
地図を見る食事処「神楽宿」の敷地内には、築260年以上の民家を移築した茅葺屋根の神楽宿や、食事処のある宵殿屋敷(よどやしき)、昔の農機具など古民具を展示した歴史資料蔵などがあります。
こちらの写真は宵殿屋敷で、神楽を舞う「神庭(こうにわ)」があり、これを囲みながら座敷で郷土料理をいただけます。
この白いレースのようなものが飾られたところが「神庭」でパワースポットなんですよ。
写真:結月 ここあ
地図を見る神庭(こうにわ)には、注連縄と白いレースのような「彫物(えりもの)」と呼ばれるものが、神庭四方に据え神域と世俗の結界を作っています。
よく見ると様々な模様があり、中国から伝わる五行思想から考えられた木・火・土・金・水という文字や、馬・鹿・鳥居・鶏・おしどりなどの模様も確認することができます。
神楽で使われるお面も、怖いものから面白いものまでいろいろありますよ。
彫物を模った高千穂開運カードもあって、お土産にお勧めです。
写真:結月 ここあ
地図を見るこれが地産地消の食材で作られ、高千穂の郷土食を今に蘇らせた「蘇食物語(そしょくものがたり)」という料理。
蘇食の蘇は蘇生するとか、よみがえるの蘇で、薬膳の意味合いがあります。
食を通じて身も心も蘇って欲しいという願いも込められています。
古代黒米を使用した素麺や、野菜の煮しめ・とうきび飯などと、椎茸や7種類の根菜を煮込んだ油味噌もあります。
素朴な郷土料理ですが、お腹にも優しく体も元気に蘇るかもしれませんよ。
神楽宿では、予約をすれば夜神楽を実際に鑑賞することができます。
また、食事のみ(昼・夜)の場合でも予約が必要になりますので、ご注意くださいね。
天孫降臨の地、高千穂で神々のパワーをいただいてみませんか。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/6更新)
- 広告 -