写真:浦 カオリ
地図を見るチェコ共和国の南部、オーストリアとの国境近くにあるチェスキー・クルムロフ。チェスキーはチェコ語で「ボヘミアの」、クルムロフは「川の湾曲部の湿地帯」という意味。その名前の通り、町にはS字を描くようにヴルタヴァ川が流れ、周囲は森に囲まれ自然豊か。町のシンボルでもあるクルムロフ城も、写真のように緑の多い公園のそばにあります。
この町が繁栄しだしたのは13世紀後半、ボヘミア地方の有力貴族であったローゼンベルク家の支配下になってからと言われています。
建設当時はゴシック様式で造られた町でしたが、16世紀にはイタリア・ルネサンス様式、17世紀終わりにはバロック様式と、領主が変わる度に増改築されました。
19世紀以降は大きな変化もなく、今にいたるまで様々な文化や建築様式が入り混じった町並みを維持しています。
写真:浦 カオリ
地図を見るチェスキー・クルムロフのシンボルでもある、クルムロフ城。様々な建築様式を観る場所としてうってつけの場所です。
1766年に完成したバロック様式の劇場や、だまし絵で彩られた壁など見どころがたくさん。城内はツアーでのみの見学になります。コースは何種類かあるので気になるツアーに参加しましょう。
ツアーとは別料金ですが、クルムロフ城の塔に登ることをおススメします。写真のように、美しい町を一望することが出来るので必見です。
写真:浦 カオリ
地図を見るまた入り口には城の守り神ともされる、熊が観光客をお出迎えしてくれます。17世紀頃から熊の飼育に関しての記述があり、現在では4匹の熊が飼われています。
本物の熊だけではなく、熊が描かれた紋章を城内の多くの場所で見ることができます。理由としては、このお城の領主であったローゼンべルク家とイタリアのオルシーニ家が深い関係にあったからです。オルシー二のオルソはイタリア語で「熊」を意味していることから、熊のモチーフがたくさんあるのです。
写真:浦 カオリ
地図を見るお城だけでなく、町全体が中世の雰囲気を残しているチェスキー・クルムロフ。石畳を歩き、骨董のお店を覗きながら歩くのも楽しいです。半日で回れるほど小さい町ですが、坂道も多いので、スニーカーなど歩きやすい靴で散策しましょう。
疲れたらチェコ名物のお菓子、トルデニークで糖分補給なんて如何でしょうか。パンのような生地にシナモンやアーモンドなどのパウダーがふりかけてあります。パンの食感は軽いので、ちょっとした休憩にぴったりです。お店は町中に点在しています。
チェスキー・クルムロフへはプラハより電車やバスで行くことが出来ます。バスであれば乗り換えもなく、直行で行けるのでおススメです。
またオーストリアにも近く、リンツ、ウィーンやザルツブルグ、ハルシュタットなどの町にも直通で行けるシャトルバスがあります。
【プラハよりチェスキー・クルムロフ】
バス:約3時間
電車:約3時間半
【リンツからチェスキー・クルムロフ】
シャトルバス:約1時間半
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
浦 カオリ
1人旅が好きな元バックパッカー。海外訪問国数44か国、海外滞在歴はスペイン約6ヶ月、デンマークに1年半遊学。現在は陶芸でモノを作っています。デンマーク語で居心地の良いという意味の「ヒュッゲ」な旅をナビ…
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(2025/1/20更新)
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