写真:ミセス 和子
地図を見るJR増毛(ましけ)駅から石作りの倉庫や、明治時代を思わせる懐かしい建築物が並ぶ、ふるさと歴史通りを5〜10分歩くと、右手に見えて来るのが「国稀酒造」です。
国稀酒造は、明治時代の景観を残したいと言うこだわりから、既存の古い建物との調和を考えて、2000年から4年の歳月をかけて工場や倉庫、社屋の改修、新築工事が行われました。まるで明治時代にタイムスリップした様な気分が味わえる建物ですよ。
2001年には、増毛の「歴史的建造物群」の一つとして第一回「北海道遺産」に選定されました。また平成17年には、「北海道赤レンガ建築賞」を受賞しています。
酒造りの工程は残念ながら見ることはできませんが、国稀酒造では酒造見学が随時可能。この歴史ある建物とともに、日本最北の酒造の雰囲気をじっくり味わうことができます。
写真:ミセス 和子
地図を見る国稀の施設は、入り口をまっすぐ進むと、数々の地酒や酒粕で作った製品、お菓子類が並ぶお土産コーナーがあります。その先にある石蔵が「資料室」です。
壁一面に古いラベルが貼られている一升瓶が並べられ、古い酒造りに使用していた道具や酒器、古いラベル等が展示されています。この石蔵は長い間製品庫でしたが、平成14年に資料室に生まれ変わりました。
国稀酒造の代表銘柄「國稀」は、昔は「國の誉」でした。創業者である本間泰蔵氏は、戦争で亡くなった多くの増毛町民の慰霊碑を立てる相談で乃木元陸軍大将に会った際、この方の人格に大きな感銘を受けたそうです。
そして大正9年に乃木希典元陸軍大将の名前の「希」を用い、そのまま使うのはおこがましいと「稀」に改めたれたのが、「國稀」の名前の由来です。
写真:ミセス 和子
地図を見る国稀酒造の酒蔵には、23の巨大タンクが並びます。酒造りの工程で、もろみを圧搾して原酒が造られ、更にその原酒を濾過して濁りを取り除きます。
2ヶ月成熟させた後加熱殺菌し、この貯留タンクに移して半年〜1年程度熟成させるのです。この23個の巨大タンクは成熟を待っている地酒ですよ。
成熟した地酒は瓶に詰められ店頭に並びますが、案外知られていない日本酒の賞味期限は1年だそうです。
国稀酒造では「和醸良酒」という言葉を大切にしています。「良いお酒は酒に携わる人たちの和によって生まれる。良い酒は人と人との和をつくる」という意味があります。
写真:ミセス 和子
地図を見るきき酒コーナーでは二つのカウンターに分かれて、無料で16種類の地酒を試飲する事が出来ます。そして好みの地酒を見つけたら、お土産コーナーで購入する事ができますよ。
この中には限定販売の地酒もあり、大変美味しいので是非一度試飲をお勧めします。しかし、車を運転される方は飲酒できませんので注意してくださいね。
写真:ミセス 和子
地図を見る工場へ向かう順路では、新鮮な酒粕で作った甘酒コーナーが1月〜春まで設置されます。酒蔵見学のお客様に振る舞われるのですが、これが絶品!
酒粕が新鮮な為か、風味が柔らかで爽やかな甘みが大変美味しいのです。甘酒の入ったヤカンの隣に並ぶ酒粕が、みるみるうちに売り切れになるほど美味しい甘酒ですよ。甘酒が苦手な方も、ここの甘酒なら好きになるかもしれません。
日本海に面している増毛は、オロロンラインと言う海岸線の国道が北は稚内まで続き、素晴らしい景色が続くドライブコースでもあります。道の駅巡りをしながら、是非一度ドライブ旅行を楽しんでみて下さい。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/12/5更新)
- 広告 -