写真:東郷 カオル
地図を見る島原では至るところに錦鯉が優雅に泳ぐ姿を見ることができます。その中心となるのが、「鯉の泳ぐまち」というエリア。島鉄本社前駅やバスターミナルから歩いて行くことができます。
「鯉の泳ぐまち」には、入場料不要で見学できる施設がいくつかあります。その中でもおすすめなのが湧水庭園四明荘。ここは島原の豊かな湧水を上手く利用した住宅庭園。透き通るように美しい池に泳ぐ錦鯉が非常に優雅で、池に浮かぶように母屋が建っており、贅沢な造り。
四明荘は、座敷と池の一体感が美しい建物。夏場は風がよく通る気持ちの良いお座敷ですが、当然網戸等はありませんので、事前に虫除けスプレーをして行かれることをおすすめします。
無料で見学できる施設は、四明荘の他に“しまばら湧水館”、“清流亭”があります。この3軒はそれぞれ目と鼻の先。この付近の用水路に目をやってみてください。美しい湧き水が流れる用水路に、錦鯉が優雅に泳いでいます。外国人観光客なら日本の水質の高さに驚かれることでしょう。
“清流亭”には、ちょっと恐ろしく感じるほどビッグな錦鯉がいますので、立ち寄ってみてください。キレイを通り越して不気味にさえ感じる大きさです(笑)。
無料休憩所の“しまばら湧水館”では混雑していなければ施設の方が部屋や庭について説明してくれます。この地方のスイーツ「かんざらし」作りの体験も可能。
入館は無料ですが、かんざらし作り体験は有料となります。
かんざらしを作るほどの時間はないけれど食べてみたいという方は、近くの“しまばら水屋敷”という和風カフェがおすすめです。
水屋敷は、文字通り水の沸く屋敷。一日に約4000トンの水が湧いています。明治初期に島原の豪商が建てた住居で、豪商一族の手から離れ、転々と持ち主が変わりました。その後雲仙普賢岳の災害や台風を経て空き家となって荒れていたものを、現在のオーナー夫妻が茶房として利用されています。
写真:東郷 カオル
地図を見るかんざらしは、手で丸めた白玉を湧き水に晒し、蜜をかけたもの。昨今では手の込んだスイーツが多い中、昔ながらの素朴な味わいが際立ちます。
かんざらしは郷土料理。手作りですのでそれぞれお店によって特徴があります。水屋敷のかんざらしは甘さが控えめで粒が小さいのが特徴です。
水屋敷の縁側に座って、のんびりと田舎へ帰ったかのような気分を味わえます。
写真:東郷 カオル
地図を見る島原の散策の最後は、無料の足湯で疲れた足を労わりましょう。商店街のすぐそばにあり、地元の方も利用される足湯です。足湯の温度は座る場所によって異なります。地元の方が涼しい顔をして入っているのに、なぜか熱くてたまらない!という方は地元の方に聞いてみましょう。適温の場所を教えてくれます。
島原ではゆとろぎ足湯の他に、島原外港(フェリー乗り場)にも足湯がありますので、フェリーまでに時間を持て余している方は島原外港の足湯もおすすめです。こちらはゆとろぎ足湯よりも小さいスペースになっていますので、譲り合って利用しましょう。
島原では、今回ご紹介した場所以外でも鯉が泳いでいます。美しい湧き水がある島原だからこその風景。海外からの観光客も増え、今の水質を維持することも簡単ではなくなるかもしれません。国内・海外を問わず観光客にはその辺りも理解してもらい、皆で守っていきたい日本の美しい風景です。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/4更新)
- 広告 -